2013年の出来事
12月の出来事 〜地元報道より〜
◆イーグルス 南三陸町で優勝報告会
東北楽天ゴールデンイーグルスの優勝報告会が12月1日、南三陸町のさんさん商店街で開かれた。仙台市出身の齋藤投手や、牧田外野手が来場。町内をはじめ、近隣市町などから駆けつけたファン約2000人を前に初の日本一を報告した。
◆新生志津川中の制服決まる
南三陸町立志津川中学校と戸倉中学校が統合し、26年4月から新生志津川中学校が誕生するのに伴い、新たな制服が決定した。
現在の制服は志津川の男子が学生服、女子がセーラー服。戸倉は男女ともブレザーで、新しい制服には、男子はブレザー、女子はセーラー服に統一することとなった。新年度の入学生から着用する。
◆戸倉小 交通安全呼び掛ける
南三陸町立戸倉小学校の児童が12月4日、南三陸さんさん商店街を訪れ、観光客やドライバーらに繭で作ったマスコットを配って安全運転を呼び掛けた。この日は3~6年生50人が参加し、安全運転を呼び掛けながらお手製のマスコットを、商店街を訪れた人たちなどに配った。
BSテレビの中村雅俊さん防災庁舎を見つめる
◆子供たちが絵で訴える
南三陸町の子供たちが描いた人権イラスト・ポスター展が、12月7日からベイサイドアリーナで始まった。町内5小学校の5、6年生に呼び掛けて自由に描いてもらった力作85点が並び、人権擁護の大切さを訴えている。
◆ダメ、飲酒運転
飲酒運転などの夜間取締りが12月6日夜、全国一斉に行われた。南三陸町でも歌津皿貝地内の国道45号で、南三陸署と気仙沼署の合同での検問が敷かれた。この日は両署の交通課員ら約10人が通過する車を止めたり、路側帯に誘導したりしながら、呼吸や免許証などをチェックしていた。
◆にぎやか2周年イベント
南三陸町歌津、伊里前福幸商店街のオープン2周年記念イベントが8日、同商店街で開かれた。9店舗がセールを行ったほか、特設ステージでの音楽ライブや抽選会なども行われた。
「ふれあい」を引きリクエストにこたえる
◆交通安全に尽力
南三陸署管内の優良運転手などへの表彰伝達式が同署で行われた。交通安全に尽くした8団体7個人に表彰状などが贈られた。
◆生コン工場新設
南三陸町戸倉太田地内に、民間会社による生コンクリート工場が建設された。復興需要により資材不足になっており、新工場の建設によって復興のペースが加速すればと期待されている。
◆年末年始の特別警戒
南三陸署による年末年始特別警戒出動式が12月13日、ベイサイドアリーナで行われた。式典では同署の南部署長らのあいさつに続きパトカー3台、青パト4台がパトロールに出発した。役場前では町防犯協会や交通安全協会などのメンバーがのぼり旗を立て、チラシや防犯用ライトなどを配って来庁者らに呼び掛けた。
◆HPで整備状況見える化
南三陸町は「復興見える化」として、住まいに関する事業の進捗状況を町ホームページで伝える取り組みをはじめた。町民からの「復興状況が見えない」との声に応えるもので、防災集団移転28団地と災害公営住宅8カ所の整備状況が掲載されている。
低気圧の荒々しい海で美味しの海の幸は育つ
◆「花・花」がライブ
南三陸町のベイサイドアリーナで12月15日、兵庫県出身の女性デュオ「花・花」のライブが開かれた。来場した130人を前にピアノの弾き語りやバックバンドを従えてヒット曲などを披露。美しいハーモニーで聴衆を魅了した。
◆住宅再建へスクラム
南三陸町内の建設関係企業で組織する南三陸里創建みらいグループが、南三陸版復興住宅プロジェクトを進めている。これから本格化してくる住宅建築に地元業者でスクラムを組んで対応していく取り組みで、歌津伊里前地内にモデルハウスが建設されている。
◆市街地デザイン 建築家隈氏に委託
南三陸町は区画整理事業で整備する八幡川左岸のグランドデザイン作成を、世界を舞台に活躍する建築家・隈研吾氏に委託した。デザインは本年度末までに仕上がる予定となっている。
水尻川の鮭料終わる
◆エリアメール自動配信へ
南三陸町は、携帯電話などへ配信する防災情報メールの第1報を自動配信に切り替えた。これまでは気象庁の発表を受け、町職員らが文章を打ち込んで一斉送信していたため、発表と配信に大きな時間差が生じていた。自動配信により発表から配信まで1分程度となり、避難など迅速な対応につながると期待されている。
◆藤浜防集第1号 10区画完成
南三陸町が防災集団移転事業で整備を進めている戸倉藤浜団地の造成工事が完了し、12月21日に竣工式が行われた。団地は約1㌶で宅地10区画と集会所用地が設けられている。式には町や藤浜地区をはじめとする関係者約60人が出席し、テープカットなどで造成完了を祝った。
志津川産カキ・ホタテをどうぞ
◆歌津でアワビ祭り
南三陸町歌津の伊里前福幸商店街で12月23日、「歌津アワビ祭り」が開かれた。会場には朝早くから行列ができ、年末年始の食材を買い求める人たちでにぎわった。
◆18漁港が年度内完了
南三陸町が管理する19漁港のうち18漁港が本年度末までに災害復旧工事を終える予定となった。残る細浦漁港も年度内完成を目指していたが、工事中だった物揚場の護岸の一部が倒壊したことで事業が中断。原因は「軟弱地盤によるため」としており、工事完了時期は未定となっている。
◆飲食店へ協力要請
南三陸署、南三陸地区交通安全協会などが12月25日夜、町内の飲食店を訪問し飲酒運転根絶への協力を呼び掛けた。南三陸さんさん商店街では署員、団体関係者合わせて6人が各店舗を訪問し、「飲酒運転根絶に協力を」と声を掛け、ポスターやチラシ、ミニのぼりなどを手渡した。
◆子供たちが写真撮影
南三陸町の子供たちが「誰かのために頑張っている町民」を写真に収めるイベントが12月27日から始まった。町内の5歳から小学6年生までの17人が参加し、27枚撮りの使い捨てカメラを使い、「誰かのために頑張る南三陸人」を探して撮影する。写真は後日撮影に協力してくれた町民に贈って日頃の頑張りに感謝する予定だ。
◆歌津みなさん館で「年の市」
南三陸町歌津の「南三陸直売所みなさん館」で12月28日、「年の市」が開かれ正月用品を買い求める人で混み合った。先着でホタテ焼きやアツアツのカキ汁が無料で振る舞われ、舌つづみを打ちながら買い物を楽しんでいた。
11月の出来事 〜地元報道より〜
◆解体を前に町が慰霊祭
南三陸町職員など43人が死亡・行方不明となった防災対策庁舎で11月2日に町主催の慰霊祭が営まれた。遺族、町職員ら約330人が参列。全員で黙とうを捧げた後、佐藤仁町長が式辞を述べた。この後、参列者らが祭壇に献花し、犠牲者の冥福を祈った。
◆3年ぶりの町民文化祭
南三陸町の町民文化祭が11月3日、ベイサイドアリーナで開かれた。震災後は休止となっていたため、3年ぶりの開催となった今回は、舞台部門に20団体2個人が参加。久しぶりのステージを楽しみながら練習、稽古の成果を発表した。
◆名足、伊里前小でお別れ会
南三陸町立名足小学校の児童が元の校舎へ戻るのを前に、併設されていた伊里前小で11月5日にお別れ会が開かれた。
進行役は両校児童会が務め、学年ごとに用意したメッセージカードの交換や両校校歌の披露、ゲームなどで遊び、楽しい思い出をつくった。最後は両校応援団の掛け声で児童たちが手拍子をしながらエールを送り合い、中学校での再開を誓った。
◆交流の場リニューアル
南三陸町の平成の森に設置され、仮設住宅入居者らの交流の場になっている「カフェ・あづまーれ」がリニューアルされた。11月3日には新装オープンセレモニーが行われ、関係者が祝合い、さっそく新しくなったカフェでお茶やコーヒーを飲みながら世間話に花を咲かせた。
◆交通死亡事故ゼロ1年達成
11月1日に交通死亡事故ゼロ1年を達成した南三陸町で、6日に県警本部長の祝詞贈呈式が行われた。町役場で祝詞を受け取った佐藤仁町長は、復興工事関係者にも声掛けし、死亡事故ゼロを伸ばしたいと語った。
◆段ボールで町づくり
南三陸町のベイサイドアリーナで、豪州の演劇集団ポリグロット・シアターによるイベントが行われた。参加した子供たちは、山積みとなった3千個の段ボールに大はしゃぎで、重ねたり並べたりして「私たちの町」を作った。
◆心一つに合唱、演奏披露
南三陸町小中学校音楽祭が11月7日、志津川のベイサイドアリーナで開かれた。町内5小学校、3中学校から児童・生徒約400人が参加し、心一つに練習の成果を披露した。
新井田遺跡の広い平場
◆防火キャラバン出発
南三陸町のベイサイドアリーナ前で11月8日、秋季火災予防運動防火キャラバン出発式が行われた。参加した町や南三陸消防署、町消防団など関係機関・団体が期間中の無火災を誓った。あさひ幼稚園児の鼓笛隊による演奏も披露された。
◆ワカメ種はさみ体験
南三陸町の友好町・山形県庄内町の住民が10月9日、歌津地区を訪れ、伊里前漁港で養殖ワカメの種はさみ作業を体験した。
漁業体験交流として15年ほど前から行われており、この日は来町した約80人が地元漁業者からアドバイスを受けながら作業に挑戦した。
◆懸命に手掛かり探る
東日本大震災の月命日に当たる12月11日、戸倉地区の折立川で南三陸署と南三陸町による合同の行方不明者捜索が行われた。この日は手掛かりとなるものは発見できなかったが、同署は今後も月命日やその前後の日に捜索を行う考えだ。
◆三笠宮彬子さまが視察
11月12日、南三陸町に三笠宮彬子さまが訪問された。沼田仮設住宅団地集会所に訪れた彬子さまは、集まった住民と気さくにあいさつを交わされ、高台移転まで2、3年かかるとの説明に「大変ですね。それまで頑張ってください」と励まされたという。この後、南三陸診療所と高台移転の造成地も視察された。
土器や古銭に興味深々
◆観光特区申請に向けて
南三陸町は、本年度内の観光特区申請に向けて準備を進めている。11月13日に開かれた産業振興審議会では計画の素案が示された。区域は国道沿いの低地部に町内全域で点在させる形で指定する予定で、税制優遇を受けられる区域に観光、商業を中心とした業種を集積させ、交流人口の拡大につなげたい考えだ。
◆フィリピンへ支援物資送る
南三陸町は、台風30号で甚大な被害を受けたフィリピンに支援物資を送る。町も復興途上だが数多くの善意に助けられた経緯から、「苦しさが分かる自分たちの責務」として支援を決定した。
支援物資は大震災以降に町が受け入れた備蓄品から町民が今すぐ必要としないものを選び、ほかにカップラーメン5000食を購入して送る。
福興市会場と駐車場は来場者でいっぱい
◆楽しくビニールバレー大会
南三陸町少年少女ビニールバレーボール大会が11月16日ベイサイドアリーナで開かれた。今年で8回目の開催で、少年の部に9チーム、少女の部に8チームの小学生4年生以上で編成した計17チームが出場し、多くの保護者らの声援を受けながら熱戦を繰り広げた。
◆回収ごみが1・7㌧
南三陸町公衆衛生組合連合会は11月17日、町内全域で不法投棄されたごみの清掃活動に汗を流した。参加したのは行政区ごとに設けられている衛生組合の組合長75人。町内各地区で特にごみの多い道路沿いなどを清掃した。集められたごみは合わせて1・7㌧にもなり、そのうち古タイヤが1・1㌧を占めた。
◆地域の交通対策に尽力
南三陸地区安全運転管理者会がこのほど、交通安全功労団体として県知事表彰を受けた。
同地区安管は約90の民間事業所や公的機関で組織されている。震災直後には会員事務所が率先して国道398号などで重機を使ってがれき撤去を行い、復興事業の本格化に伴い増加した大型車両には県内で先駆けて黄色い旗を車両に取り付けて安全運転を促す運動を実施するなど、活動が高く評価された。
◆いきいき発表会
南三陸町包括支援センター主催の「いきいき発表会」が11月19日、南三陸ホテル観洋で開かれた。南三陸町出身の南方仮設住宅入居者で組織する「南方団地高齢者クラブ」が生活不活発病予防のために行っている活動を紹介。健康づくりの大切さを訴えた。
戸倉中最後の文化祭
◆志高生が450万円寄付
志津川高校情報ビジネス科の生徒たちが、モアイグッズの売上金など450万円を南三陸町に寄付した。生徒たちは22年度から地域活性化と防災意識の向上を目的に「モアイ化計画」を開始しており、モアイグッズの製作・販売などを行ってきた。寄付の目標は800万円としており、今後も全国に発信しながらグッズ販売を継続していく考えだ。
◆移転必要の仮設店舗も
南三陸町志津川地区の八幡川堤防、国道398号、同45号の災害復旧事業説明会が、11月28日に町役場で開かれ住民ら約40人が出席した。事業によって仮設店舗の移設などを余儀なくされる住民もおり、県は個別相談にも応じていく考えを示した。
10月の出来事 〜地元報道より〜
--- 選挙を振り返る ~ 南三陸町長・町議選 ~ ---
◆選挙に向け 立候補予定者説明会
10月22日告示の南三陸町長・町議選の立候補予定者説明会が1日、町役場で開かれた。町長選には現職の佐藤仁氏と新人で元町職員の小野寺寛氏の2陣営が出席。町議選では17陣営が出席した。
◆町長・町議選 懸垂幕で啓発
南三陸町選挙管理委員会は10月9日、選挙啓発の一環として町役場庁舎に27日投票の町長・町議選と県知事選の懸垂幕を掲げた。他にも全戸へのチラシ配布や防災行政無線、ホームページなどで投票を呼び掛けた。
◆5日間の舌戦がスタート
任期満了に伴う南三陸町長・町議選が10月22日告示された。町長選には新人で元町職員の小野寺寛氏と、現職の佐藤仁氏が届け出し、町議選は新たに元職1氏が届け出たことで定員を2人上回る18氏となった。
各候補者は町役場で手続きを済ませた後、地元で第一声を上げ、選挙カーを町内全域に走らせて5日間の舌戦に入った。
◆期日前投票に続々
南三陸町長・町議選の期日前投票が10月23日から町内で始まり、初日から有権者が続々と投票所を訪れ意中の候補に一票を投じた。
登米市の仮設住宅は25、26日に行われ、仙台圏にも移り住んでいる有権者が多いため、県庁にも期日前投票所が設けられた。
◆佐藤氏3選果たす
任期満了に伴う南三陸町長・町議選は10月27日投開票が行われ、現職の佐藤仁氏が新人で元歌津総合支所長の小野寺寛氏を破り、3選を果たした。
18氏による激戦となった町議選は新議員16氏が決まった。
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◆南三陸米 販売開始
JA南三陸のブランド米「南三陸米」の販売が、10月1日から気仙沼市や南三陸町などの管内で一斉に始まった。販売開始に先立ち気仙沼米穀商業協同組合階上精米センターで出発式が行われ、関係者ら約30人が集まり初出荷を祝った。
◆待望のカキ処理場建設
南三陸町戸倉の波伝谷漁港で10月2日、カキ共同処理場の安全祈願祭が行われた。同漁港内の建設場所にて関係者約40人が出席し、工事の安全と一日も早い完成を願った。被災後は仮設施設での作業を余儀なくされていたが、今回の施設は地元への本復旧となる。
◆今月中に燃焼終了
南三陸町戸倉のがれき処理場で施設の撤去が始まっている。すでに幾つかの施設は撤去され、現在は3基の焼却炉や造粒処理ライン、土壌洗浄ラインなどが稼働している。今月中にはほとんどの作業を終えて本格的な施設撤去に入る予定だ。
◆福祉施設設置を検討
南三陸町は災害公営住宅に入居する高齢者らに配慮した取り組みとして団地内に「福祉モール(仮称)」の建設を検討している。志津川東地区への整備を予定し、高齢者向け施設だけでなくサロンなど多世代にわたる交流の場にしたい考えだ。
◆懇談会で意見交わす
南三陸町で10月5日から「災害公営住宅くらしの懇談会」が始まった。仮設住宅を出て新たにコミュニティーを形成する入居者や周辺住民らが施設の造り方や共同での使い方などについて意見を交わす集まりで、初日は先行する名足、入谷両地区で開かれた。
◆地域活性へ体験交流
南三陸町で自然や人材を活用したユニークな体験交流プログラム「南三陸おらほの学園祭」が行われた。趣味や特技を持つ町内の人材を講師に、化石探しやまゆ細工、養殖体験など様々な体験があり、地域の魅力を町内外に発信して観光客に「また来たい」と思わせる地域を目指している。
◆トップクラスの技学ぶ
協和発酵キリン卓球教室が10月6日、南三陸町立入谷小学校で開かれた。この日は小中学生約50人が参加し、実業団トップクラスの同社卓球部員と元五輪選手の松下浩二さんから指導を受けながら交流を楽しんだ。
◆再開誓って解散
震災後、事業運営を休止していた南三陸町シルバー人材センターが、10月10日に開かれた臨時総会で解散することが決められた。被災によって再開困難な状況が続く中、退会を望む会員も多く「いったん解散」とした。総会では会員たちが近い将来の再会を誓い合った。
◆生徒だけで避難所運営訓練
南三陸町立歌津中学校で10月12日、避難所運営訓練が行われた。生徒たちだけで避難所を立ち上げて運営する訓練で全校生徒が参加。次々と寄せられる課題や情報に対処し、円滑な避難所運営を目指した。
◆伸びやかな歌声披露
南三陸町の平成の森で10月19日、モンゴルの歌手ボルジギン・イリナさんのコンサートが開かれた。赤い民族衣装で登場したイリナさんは、モンゴルの歌をはじめ、チベットやロシアの民謡、最後は日本民謡を披露した。美しく伸びやかな歌声に、来場者たちは曲が終わるごとに盛んな拍手を送っていた。
◆模範運転 励行します
南三陸町で津波復興拠点整備事業に当たっている飛島JVが南三陸署に交通安全宣誓書を提出し、大型ダンプカーの安全運転を誓った。飛島JVは東地区東工区で造成工事を行っており、11月には1日あたり最大450台の大型ダンプカーが高台と低地部を往復する。
9月の出来事 〜地元報道より〜
◆防災の日に救助・避難訓練
地震・津波防災訓練が防災の日の9月1日、南三陸町内全域で行われた。
南三陸消防署は、志津川魚市場で発生した自損事故の対応中に地震が発生した−との想定で訓練を開始。消防車が住民に避難を促しながら、負傷者を乗せた救急車と南三陸診療所のある高台へ向かった。
訓練の終了にはサイレンが流され災害で亡くなった犠牲者に黙祷がささげられた。
◆歌津中が総理大臣賞
南三陸町立歌津中学校が、毎年「防災の日」に合せて災害時の人命救助や防災思想の普及、防災体制の整備などに貢献した個人、団体に表彰されている「防災功労者内閣総理大臣表彰」を受けた。
同校は震災前から防災教育を積極的に進めており、地域ぐるみの防災にも積極的で、防災思想の普及に貢献したことが認められた。
◆有志が互助会結成
南三陸木の家づくり互助会が9月4日に発足した。本格的に被災者の住宅建築が始まることを受け、伝統的な相互扶助「結い」で建築を進めようという組織で、労働力、資材をはじめ、情報や技術などを提供し、造成から施工引っ越しまでのできることを協力し合う。
◆就労体験本格的に再開
志津川高校は、今年度から生徒たちが各事業所で就労体験するインターンシップを本格的に再開した。平成12年に始まった取り組みで、2年生全員が希望した町内の事業所などに分かれて、働くことの喜び、厳しさを学んでいる。本年度は38事業所が受け入れ可能となり、114人が町役場、ホテル、商店、水産加工場などで体験した。
◆縁側活用しアート展
家の縁側にスポットを当てたイベント「テクテクめぐる縁側アートin南三陸」が9月14〜16日まで、南三陸町入谷地区で開かれた。3軒の民家の縁側に手作りの作品を展示し、開放して自由に巡ってもらう企画で、来場者が写真に収めたり、手に取ったりして鑑賞していた。
◆若手がテーマ別に議論
震災復興計画推進会議が9月17日、立ち上げられた。委員は40台を中心とした21人で、復興計画の具現化などについて議論していく。初会合では「人口減少、流出」「住まい」「雇用」などのテーマを検討していくことが決められた。
◆志津川中で職場体験
南三陸町立志津川中学校の2年生が9月20日、町内で職場体験を行った。生徒83人が町役場をはじめ、南三陸消防署、仮設商店街、コンビニエンスストアなど20カ所に分かれ、人間関係の大切さや仕事の厳しさなどを学んだ。
◆読み聞かせ講座開講
県教委主催の読み聞かせ講座が南三陸図書館で始まった。町内をはじめ、気仙沼市、登米市などから、教員や語り部など、読み聞かせに興味がある人たち30人が参加。子供たちに読書の楽しさを伝える技術を学んだ。
◆長寿祝い敬老会
南三陸町の敬老会が25日から南三陸ホテル観洋で始まった。初日は志津川地区の高齢者を対象に開かれ、参加者たちは昼食を囲んで地元団体の舞踊などを鑑賞しながら会話を弾ませていた。
◆防災対策庁舎解体へ
南三陸町は、震災によって町職員など42人が死亡・行方不明となった防災対策庁舎を解体することに決めた。
9月26日に町役場で開かれた定例記者会見で、佐藤町長が解体の方針を明らかにし、主な理由に八幡川のバック堤、道路工事に影響するほか、周辺のかさ上げにより庁舎がくぼ地になることや、多額の保存費用などを挙げた。年内には解体される見通しとなっている。
◆高齢者世帯へ消火装置
神奈川県茅ヶ崎市の宮田工業が、火災発生時に住宅天井から消火剤を放出する自動消火装置50台を南三陸町に寄贈した。同社が進めている復興支援プロジェクトの一環で、今冬から仮設住宅の85歳以上の1人暮らし、夫婦世帯などを対象に設置していく。
◆御詠歌で犠牲者供養
山形県庄内町の歓喜寺の檀家たちが9月28日、南三陸町歌津地区の寺院を訪問し震災の犠牲者を供養した。
訪問したのは津波で大きな被害を受けた西光寺と津龍院で、3回忌に合せて訪れた26名が鎮魂の御詠歌を唱えながら静かに手を合わせた。
◆地域の安心安全確保へ
南三陸署は、東日本大震災の影響で活動を休止していた地域安全アドバイザーを再開した。
高齢者に接する機会が多い人をアドバイザーに委嘱し、交通安全や犯罪被害防止などに協力してもらう活動で、9月30日には委嘱状交付式が同署で行われた。
8月の出来事 〜地元報道より〜
◆交流と体験の拠点が開所
南三陸町志津川御前下地内に「南三陸ポータルセンター」がオープンした。この日落成したアムウェイハウスは3部屋に仕切れる大ホールやキッチン、ウッドデッキなどがあり、今後は語り部や体験プログラム、教育旅行の受け入れなどに使用するほか、町内外の団体に有料で貸し出しする。
◆農地の再生作業始まる
南三陸町志津川保呂毛地内の耕作放棄地で、気仙沼市の団体による農地の再生作業が始まった。
放棄された旧水田を畑として整備し、農園としてよみがえらせる試みで、今後は徐々に活動場所を広げ、希望者への貸し出しや観光・体験農園として活用していく計画だ。
◆てん店マップ作成
南三陸町内に点在する店舗を集めた「南三陸てん店マップ2013」が出来上がった。観光関係事業所で組織する町地域観光復興グループによる企画で、主に仮設商店街に属さないで個々に営業している店を掲載している。
◆飲酒運転根絶へ
南三陸地区安全運転管理者会は8月8日、町内の加入事業所から集めた飲酒運転根絶に向けた署名簿、1736人分を南三陸署に提出した。同署では「取締りを強化するとともに、根絶に向け、危険性などを今後も訴えていく」と話している。
◆『疲れたら休憩を』 安全運転呼び掛け
南三陸町交通安全対策協議会と南三陸署は8月9日、国道45号黒崎パーキングで街頭キャンペーンを行い、ドライバーに安全運転を呼び掛けた。
町内では、復興事業関係の車のほか、県外からの観光客などで交通量が増加しており、参加者は「疲れたら休憩してください」と声を掛けながら、啓発グッズなどを手渡し、事故防止を促していた。
◆米国学生らとお茶の飲み場
南三陸町入谷林際地内に、米国マサチューセッツ工科大学などの教授、学生らによって屋外の「お茶飲み場」が作られた。
地域の人たちが散歩などでよく通る道のかたわらにあり、地元ではお年寄りたちが集う憩いの場として活用していく考え。「りんりんポポロ」と名付けられ、日米の国際交流にもひと役買っている。
◆漂流ポスト古里へ帰る 歌津夏まつり
震災の津波で流され、沖縄県西表島に漂着した南三陸町歌津の郵便ポストが8月11日、2年5ヵ月ぶりに古里に帰ってきた。
この日、伊里前福幸商店街で行われた「歌津復興夏まつり」の席上で日本郵便から町にポストが寄贈された。
「ポストくんおかえりコンサート」も開かれ、ポストの里帰りに協力があった沖縄の人気バンド「BEGIN」や、歌津出身の歌手・まきのめぐみさんら出演者が祭りを盛り上げた。
◆一緒の輪になって 大盆踊り大会
南三陸町さんさん商店街で8月14日夕、「大(メガ)盆踊り大会」が開かれた。
南三陸ふっこう青年会による企画。月遅れ盆とあって観光客や帰省客も見られ、地元住民と一緒に輪になって踊りを楽しんでいた。
◆水面の明かりに手を合わせ
南三陸町志津川の荒戸漁港で8月16日夜、先祖や震災犠牲者らを供養する灯篭流しが行われた。
全慶寺護持会が主催し、震災前から続けている慣例行事で、水面に浮かぶ柔らかな明かりに住民たちが手を合わせた。
◆なくそう大型車両事故
南三陸町でダンプやトラックなど工事関係車両が増える中、がれき運搬車輌のドライバーなどを対象にした交通安全講習会が8月19日、入谷公民館で開かれた。
がれき処理に当たるJV(共同企業体)の運転手約20人が運転適性検査器を使って危険認知、判断、操作の欠点を判定するなどした。
◆あきれる不法投棄
南三陸町公衆衛生組合連合会が8月18日、志津川磯の沢地内の県道沿いで不法投棄されたごみの撤去作業に汗を流した。
連合会役員11人と町環境対策課職員3人が実施。冷蔵庫やブラウン管テレビ、洗濯機といった大型の家電製品のほか、タイヤや空き缶、ペットボトルなどが崖下一面に捨てられている場所もあり、中には、この2〜3週間に捨てられたとみられる洗濯機も見つかった。ごみは合わせて690㌔ほど集まりクリーンセンターで分別された。
連合会の阿部会長は「捨てたごみは自分たちの海、川を汚すことにもなることを知ってほしい」と話している。
◆水戸辺鹿子躍へ支援金
大震災の被害を受けながらも活発に活動している南三陸町戸倉の行山流水戸辺鹿子躍が、公益財団法人東日本鉄道文化財団から支援金を受けることになった。
300年以上前に創作されたという水戸辺鹿子躍は、震災被害を受けるも奇跡的に流された衣装や太鼓などの一部が見つかり、復活。昨年度は米メジャーリーグの試合会場で踊りを披露するなど、初の海外公演も行った。
◆志津川小 児童が木工作品づくり
清水建設の東京木工場による木工教室が8月22日、南三陸町立志津川小学校で開かれた。
木のぬくもりを感じてもらおう−と昨年に続き2度目の開催となり、児童たちが巣箱や本立てなどの木工作品づくりに挑戦した。
◆南三陸町で戦没者追悼式
南三陸町戦没者追悼式が8月24日、ベイサイドアリーナで営まれた。約140人が参列し、太平洋戦争や日清戦争などで犠牲となった848柱の冥福を祈るとともに、恒久平和と一日も早い震災復興を誓った。
◆新山千春さんが読み聞かせ
JXグループの復興支援ボランティア活動が8月26日、南三陸町立志津川保育所で行われ、子供たちがタレントの新山千春さんによる読み聞かせとミニ縁日を楽しんだ。
◆戸倉中の校名削除へ
南三陸町教育委員会の定例会が8月27日、町役場で開かれた。この中で町立学校の設置に関する条例の一部改正議案が決定され、戸倉中学校の志津川中学校への統合にあたり、条例に記載されている戸倉中学校の校名を削除することと、伊里前小学校に併設されている名足小学校の住所を元の場所へと戻すことが決められた。
7月の出来事 〜地元報道より〜
◆ミズダコ漁が本格化
南三陸町の志津川魚市場で、ミズダコの水揚げが本格化してきた。今シーズンに操業する船は震災前の9割ほどまで回復しており、7月3日には33隻が9㌧を水揚げして構内を活気づかせた。
◆厄介者で新商品を
南三陸町で、町生活研究グループ連絡協議会の有志で組織する「ぬくもり工房」が、海藻のアカモクを原料にしたメニュー、加工品を開発しようという取り組みを行っている。
三陸沿岸では食用としてはなじみが薄く、漁船のスクリューに絡まることもあって厄介者として扱われている海藻だが、健康に良い成分が含まれており、新たな食材として活用が期待される。
◆まきで炊き出し
南三陸町立歌津中学校で7月5日、全校生徒131人による火おこし、炊き出し訓練が行われた。
全校生徒で組織する少年防火クラブの活動で、ライフラインが途絶えたことを想定し、まきを使ってご飯を炊き、みそ汁を作って試食した。
◆派遣職員に志津川産タコ
南三陸町災害ボランティアセンターなどが10日、町への派遣職員に志津川産タコなどを食材にした昼食を振る舞った。復興業務に当たる派遣職員に感謝の気持ちを表そう—と企画され、集まった職員たちは「うまい」「カキをもう1個」などと話しながら味わっていた。
◆歌津で不明者捜索
南三陸署は8月11日、歌津館浜の海岸で行方不明者の捜索活動を行った。この日は、和歌山県警からの出向者を加えた5人が活動し、消波ブロックの隙間から布を引き上げたり、打ち上げられた漁具をどかしてみたりして丹念に手掛かりを探した。手掛かりなどは見つからなかったが、「これからも捜索活動は続けていく」としている。
◆津波観測システム復旧へ
南三陸町は、震災で壊滅した潮位観測システムの復旧を始める。3漁港内に1基ずつ設置される潮位計とともに海の様子を確認するカメラも整備され、町役場で避難広報などに活用する。
◆復興支援パソコン教室
南三陸町の志津川中学校グラウンド仮設住宅集会所で13日、復興支援パソコン教室が開かれた。昨年秋に引き続いての開催で、入居者が基本を学び、スキルアップを目指した。
◆被災地の現状など学ぶ
県教委による「みやぎ高校生ボランティアリーダー育成研修会」が8月13、14日の両日、南三陸町志津川自然の家などで開かれた。参加した高校生たちがリーダーとしてボランティア活動を広げる役割を担ってもうことを狙いにしており、2回目の今回は県内7校の生徒24人が参加。被災地の現状、支援活動の意義について学んだ。
◆保護者へ安全に 志津川中で引き渡し訓練
南三陸町志津川中学校で16日、地震、津波の発生によって学校にとどまっている生徒を保護者へ引き渡す訓練が行われた。車で来校する保護者がほとんどで、混乱しないよう教員が誘導していた。防災主任の教諭は「学校は避難所になる安全な場所。慌てずに迎えに来てほしい」と話している。
◆介護職員 人材確保が大きな課題
南三陸町の介護職員初任者研修が町保健センターで始まった。高齢者介護に携わる職員養成を目的に、震災前から開催している講座だが、なり手不足が深刻化する中、受講者は定員の4分の1ほどにとどまっている。町では資格取得にかかる費用負担を減らし、土・日曜日に開催するなど受講しやすい環境をつくって人材確保に取り組んでいる。
◆被害木で「とんぼ」
南三陸町志津川の一般社団法人「ネットワークPLUS」が、震災被害木で製作した野球グラウンド整地用具「とんぼ」を、被災地の子供たちへ贈る取り組みを始めた。8月20日には志津川中学校野球部と志津川野球クラブスポーツ少年団に合せて10本が寄贈された。
◆震災学び全国へ発信
南三陸町で全国子ども会連合会による「3.11の経験から学ぶ体験交流会」が、8月22日から4泊5日の日程で開かれた。参加したのは1都3県から集まった小学6年から高校3年生の14人。歌津平成の森を拠点に地元民との交流の中で防災やまちづくりなどについて学んだ。
◆復興まちづくり着工式 高台造成本格化
南三陸町志津川市街地で計画されている主要な復興まちづくり事業の開始を告げる着工式が7月25日、沼田地内で行われた。
式には町をはじめ、国、県、志津川市街地の各整備事業の業務委託を受ける都市再生機構、地権者など約150人が参加。谷公一復興副大臣が祝辞を述べた後、くわ入れ、重機による切り土掘削などが行われた。
造成は新病院などが建設される志津川東地区東工区から始まり、高台移転先となる中央・西地区の整備、旧市街地の土地区画整理事業などが順次着工されていく予定となっている。
◆デザイナーとブランド小物制作
南三陸町の仮設住宅で暮らす女性たちがファッションデザイナーの芦田多恵さんとともにブランドの小物を制作、販売するプロジェクトが始まった。被災地を売りにせず「高品質の商品」として売り込んでいく考え。早ければ今秋から発売される予定だ。
◆志津川湾夏祭り
南三陸町志津川湾夏祭り福興市が7月27日、南三陸さんさん商店街特設会場で開かれた。あいにくの雨模様で花火は延期されたが、悪天候を吹き飛ばそうと出店者の威勢の良い声が飛び交った。
特設ステージでは、行山流水戸辺鹿子躍が勇壮な踊りを披露し、民謡やロックライブなどが続いた。復活したトコヤッサイコンテストでは3団体が出場し、軽快な音楽に合わせて元気いっぱいの踊りを繰り広げていた。
◆安倍首相 南三陸町を視察
安倍晋三首相が7月29日、南三陸町入りし、復興状況を視察した。首相になってからは初めての訪問で、復旧復興の進ちょく状況を見るとともに、仮設入居者や被災した商店主らを励ました。
◆復興まちづくり説明会 配置図示す
南三陸町の志津川市街地復興まちづくり説明会が、7月31日から始まった。初日はベイサイドアリーナで開かれ、町民約120人が出席。町が高台3地区の宅地や公共施設の配置など、市街地の将来図を示した。
6月の出来事 〜地元報道より〜
◆折り鶴たき鎮魂
南三陸町歌津伊里前地内の国道45号沿いに飾られていた折り鶴のおたき上げが6月1日、伊里前復興商店街で行われた。
折り鶴はボランティアと地元民で組織する歌津応援倶楽部が取り組んできた「日本全国の折り鶴プロジェクト」で製作された物で、海外からも届けられ、最終的には約15万羽になった。
この日、のり面から撤去された折り鶴は同商店街に集められ、住民らが点火。震災犠牲者の鎮魂と早期復興を願った。
周囲にロープが張られた防災庁舎
◆鉄骨落下の恐れ 安全対策実施
南三陸町の防災対策庁舎に6月3日、柵が設けられ、人が近づき過ぎないようロープを巡らし立ち入り禁止処置がとられた。
庁舎は観光客らが連日訪れ、玄関付近に設けられた祭壇で手を合わせている。鉄骨が垂れ下がっている箇所も見られたため、けがをしないように安全対策が施された。祭壇は柵の外へと移動した。
◆春季消防演習
南三陸消防団の春季消防演習が6月2日、志津川小学校で行われた。
団員、南三陸消防署員など会わせて約400人が参加し、辞令交付や永年勤続表彰などの伝達のほか、佐藤町長や山内団長(消防団)が団員の服装などを見て回る通常点検が行われた。
◆ふるさと学習会 6年ぶりに再会
南三陸町教育委員会は、町内5小学校の6年生を対象にした「ふるさと学習会」を6年ぶりに再会させた。参加者の減少などにより19年を最後に開かれていなかった。6月4日には児童110人がバスで町内を回り町の歴史や復興の様子なに理解を深めた。
◆地元食材で商品開発
本吉農業改良センターによる農産加工講座が6月7日から南三陸町の入谷公民館で始まった。講師に商品開発コーディネイター・五日市知香さんを招き〝売れる商品〟について学びながら地元食材を使った加工品の開発を目指している。
◆自転車マナー守って
南三陸署管内で、県警の自転車安全利用指導員の活動がスタートした。この事業は震災後に増加した自転車利用者のマナー順守を啓発するのが目的で、指導員に委嘱された4人が主要交差点でプラカードを掲げながらの見回りや、仮設住宅などを巡回しての事故防止啓発活動を行う。
◆新たな生コン工場完成
南三陸町歌津長柴地内に気仙沼地区生コンクリート協同組合の出資で新たな生コンクリート製造工場が建設された。復興事業による生コン不足を解消するためで、今後も2〜3基建設する予定という。6月12日には現地で安全祈願祭と竣工式が行われ、国、県、町、組合関係者ら約50人が出席した。
◆有志で防犯パト隊
南三陸町戸倉地区防犯パトロール隊が結成された。南三陸地区防犯協会戸倉支部が震災の影響で活動を休止せざるを得なくなったため、自分たちで地域の安全を守ろう—と有志29人によって立ち上げた。7月から青色回転灯装着車両(青パト)を使い地区内を巡回するほか、子供たちの通学、下校を見守ったり、交通事故の抑止効果を狙い国道を走ったりする。
◆学生が子供支援イベント
東北学生震災復興支援団体「All for Tohoku」によるイベント「みんなdeつくる みんなのあそびばin南三陸」が6月15日、南三陸町立伊里前小学校で開かれた。この日は小学生23人が参加し、保護者、学生たちと一緒にフットサルや大縄跳びなどを楽しんだ。
◆全仮設団地で訓練
南三陸消防署は本年度、町内すべての仮設住宅団地で火災発生時に備えた訓練を行う。4月末に戸倉中学校仮設で行ったのに続き、6月16日には西戸仮設で実施。入居者ら約20人が参加しバケツリレーや水消火器での初期消火訓練などを行って万一に備えた。
◆入谷打ち囃子練習開始
南三陸町立入谷小学校で地域に古くから伝わる「入谷打ち囃子」の練習が6月20日から始まった。
入谷打ち囃子は江戸中期から約250年以上に渡り地域に伝わっており、初めて参加した4年生は、上級生のアドバイスを受けながら真剣な表情で取り組んでいた。
◆若手が洪水に備える
南三陸消防署の水防訓練が6月24日、ベイサイドアリーナ敷地内で行われた。この日は1,2年目の若手消防士5人が参加し、洪水による土手決壊の想定で、「土のうの積み上げ」「木流し」「シート張り」を行い、洪水災害への対処法を確認した。
◆安全走行など指導
志津川高校のバイク通学生を対象にした実技講習会が6月25日、南三陸町志津川の旧小森講習所で開かれた。バイク通学生71人が参加し、署員、町交通指導隊などから安全運転について指導を受けた。
◆読み聞かせ再開
南三陸町図書館で6月25日、絵本や紙芝居を読んで聞かせる「おはなしでてこい」が開かれた。今回は3組の親子が参加し、子供たちはかわいらしい動物の絵や情感たっぷりの昔話に聞き入っていた。
◆温かみのある繭細工
7月7日の「七夕」を前に、南三陸町入谷のYes工房で「たなばたたま」が製作されている。織姫とひこ星が天の川で出会う場面が表現され、手作りで温かみのある作品になっている。
5月の出来事 〜地元報道より〜
◆キラキラとうに丼
南三陸町で5月1日から「キラキラうに丼」の販売が始まった。キラキラ丼の中で最も人気のある丼で、訪れた多くの観光客らが、たっぷり盛られた生ウニに舌鼓を打った。
◆水温低く遡上いまひとつ
南三陸町歌津地区の伊里前川で、今年もシロウオ漁が始まった。すでに捕獲するための仕掛け「ザワ」も設置されているが、水温が低いためか遡上するシロウオはあまり見られないという。
◆歌津大橋 撤去始まる
南三陸町の旧国道45号歌津大橋の撤去工事が始まった。震災で被災したままの状態であったが、今秋までにすべて撤去する予定となっている。
◆一日も早い犯人逮捕を
南三陸町志津川竹川原の工務店経営佐藤茂義さんと、妻のたけ子さんが自宅で刺殺された強盗殺人事件の発生から5月3日で11年となった。
この日は南三陸署の署員16人が中瀬町と廻館の住宅を回りチラシを配布して情報提供を呼び掛けた。事件に関する連絡は同署(46-3131)で受け付けている。
◆伊里前 仮設店舗周辺に形成
南三陸町歌津、伊里前商店街の再生計画案を盛り込んだ報告書がまとまった。現在、仮店舗で営業している福幸商店街周辺を中心に、新たな商店街を形成する計画となっており、今後、地元商店主らが具現化に向けて協議を進めていく予定だ。
◆体験と交流の場へ
南三陸町御前下地内に南三陸ポータルセンターが建設される。センターは2棟あり、教育旅行の体験学習を行ったり、地域住民が交流したりする施設で、7月の完成を目標にしている。
◆友好の証し到着
チリ共和国から贈られたモアイ像が5月15日、南三陸町に到着した。16日から南三陸さんさん商店街駐車場への仮設置作業が行われ、25日は関係者を招いて贈呈記念式が行われた。
◆世界中の子ども教育支援
日本ユネスコ協会連盟と大手広告代理店「電通」が、南三陸町の間伐材で作ったポストで書き損じはがきを集めて換金し、世界中の子供たちの教育を支援する取り組みを始めた。
「南三陸の森 希望のポストプロジェクト」と銘打った取り組みで、ポストは今年中に全国100ケ所への設置を目指している。
◆ルールを守って自転車運転を
自転車安全利用指導強化月間にちなみ、南三陸署などは5月15日、志津川廻館地内で自転車の安全利用を呼び掛ける街頭啓発活動を行った。
同署員や志津川高校交通安全委員会の生徒、地域交通安全活動推進委員ら60人が参加し、登校中の高校生などにチラシ、ポケットティッシュを配り安全運転を呼び掛けた。
◆払川ダム完工
治水、利水を目的に建設された南三陸町歌津の払川ダム竣工式が5月18日、現地で行われた。村井知事をはじめ住民ら約150人が参加。テープカットの後、ダム湖「田束湖」の石碑の除幕や、ヤマメ約200匹の放流などが行われ完成を祝った。
◆歌津しろうおまつり
南三陸町歌津、伊里前福幸商店街で5月19日、「しろうおまつり」が開かれた。参加者は過去最高の5000人となり、シロウオのおどり食いやシロウオすくいなどを楽しんだ。
◆コアラ館前に花壇
南三陸町オーストラリア友好学習館(コアラ館)の建設を支援した豪州ニュージーランド銀行とレンドリース・ジャパンが5月17日、同学習館前に花壇を整備した。供用開始後に両者が訪問するのは初めてで、31人が広場に花壇を整備してバラやローズマリー、ラベンダーなど約120本を植えた。
◆竹トンボに大喜び
南三陸町図書館による企画「竹トンボをつくろう」が5月20日、同館で行われた。
志津川、入谷両地区の小学生10人が参加。牛乳パックで羽、ストローで軸を作り、羽には絵を描いたりシールを貼り付けたりして完成させた。
この後、屋外で飛ばし、子供たちは「飛んだ、飛んだ」と歓声を上げていた。
◆チリ地震津波展始まる
南三陸町図書館で5月22日から28日に「チリ地震津波展」が開かれた。当時の様子を伝える貴重な資料、写真など約200点が展示され、53年前に発生した災害を振り返っている。
◆個人向けツアー好評
南三陸町観光協会が個人旅行者向けの体験ツアープログラムを始めている。3~4月にはワカメ刈り体験や、5月20日には「きりこ」に関する講話を聴いたり、手作り体験をするなど、季節ごとのプログラムが用意され好評となっている。
◆新たなお土産品に「オクトパス君せんべい」
オクトパス君グッズの製造・販売を行っている南三陸町の南三陸復興ダコの会が、「オクトパス君せんべい」を開発した。せんべいには町内産タコと南三陸米を使用し、細かく刻んだタコがふんだんに練り込まれており、タコの煮汁などで味付けもされている。
◆チリ地震津波から53年 犠牲者へ黙とう
チリ地震津波から53年目を迎えた5月24日、多くの犠牲者を出した南三陸町は防災行政無線でサイレンを鳴らし、犠牲者への黙とうを呼び掛けた。
◆平成の森で合同運動会
南三陸町立伊里前小学校と名足小学校の合同運動会が5月25日、平成の森しおかぜ球場で行われた。
合同運動会は今年で3回目となり、保護者や地域住民の声を背に、児童たちが青空の下を元気に駆け回った。
◆新生志中開校準備委を発足
南三陸町立志津川中学校と戸倉中学校が来年4月に統合するのに伴い、5月27日に新生志津川中学校開校準備委員会が設立された。
両校と関係小学校のPTA本部役員らで組織され、来年3月まで校歌や校章、制服などについて話し合っていく。
◆虫歯予防でフッ素うがい
南三陸町は6月から町内すべての保育所、幼稚園で虫歯予防のためにうがいをする「フッ化物洗口」に取り組み始めた。
子供の虫歯の数は以前から県内最多レベルにある上、震災による状況変化から虫歯を増やす要因が多くなっている。各幼児施設では歯磨き後の習慣とし、虫歯予防に取り組む。
◆小・中学生へ武道指導
南三陸署による町内小・中学生への武道指導が今年も始まった。子供たちの健全育成を目的に、兵庫、和歌山両県警から同署に出向している署員が企画して昨年から行われており、柔道、剣道のスポーツ少年団員に来年3月まで稽古をつける。
4月の出来事 〜地元報道より〜
◆安心感増します
南三陸消防署の仮設庁舎が完成した。震災の津波により旧庁舎が全壊したことで、消防職員はベイサイドアリーナ隣のトレーラーハウスで業務に当たっていた。4月1日には南三陸消防署と歌津出張所の開所式が同消防署で行われ、消防署員ら30人が出席した。
◆特別出向署員着任
南三陸署の特別出向者着任式が4月3日、同署で行われ、和歌山、兵庫両県警から派遣された署員5人が町の復興と地域の安心・安全のためまい進することを誓った。
◆2年ぶりに化石里帰り
世界最古のギョリュウ化石として知られる「ウタツギョリュウ」の化石が南三陸町歌津に里帰りし、歌津地区コミュニティ図書館「魚竜」に展示されている。
今回里帰りした化石は一部だが、町生涯学習課の及川課長は「ギョリュウ化石は地域の宝。魚竜館を再建させたいと考えており、公共施設の配置、まちづくりなどを勘案して、検討したい」と話している。
◆がれき処理2割終了
南三陸町戸倉在郷で行われている震災がれきの処理は3月末現在、土砂などを除く46万㌧のうち10万6千㌧(23%)が終了した。がれき搬入は9割ほど終了し、全体の処理作業は順調だが、がれきに含まれる可燃物が予想よりも多く、新たながれきが見つかるなどしており、焼却は1~2か月ほど遅れる見通しとなった。
◆事故のない地域づくりへ
春の交通安全運動が4月6日から始まるのにあたり、南三陸町では一足早い5日に約100人が参加して出動式が行われた。
◆8月から盛り土工事へ
南三陸町は、志津川市街地で行う盛り土工事を8月からスタートさせる。4月には浄化槽などの撤去と、盛り土工事着手の承諾書を土地所有者に発送し、6月からは撤去工事に着手する予定。区画整理事業の完了までは6〜7年としている。
◆払川ダム試験 洪水時最高水位に到達
昨年11月から試験湛水が行われていた南三陸町歌津の払川ダムの水位が、一時的に貯めることができる最高の「洪水時最高水位」に達した。今後はたまった水を放流し、平常時に貯めておく水位まで下げて試験が終了する。
◆震度自動通報を再開
南三陸町は、震度情報を防災行政無線で自動放送するシステムの運用を再開した。震災により震度計などの関連システムが流失。住民が情報を得る手段はテレビ、ラジオなどになっていた。今回新たに2つの震度計が設置され、震度4以上を観測した場合、自動的に防災無線から情報が放送される。
◆飲酒運転根絶訴える
南三陸署は4月10日、南三陸さんさん商店街の飲食店などを訪問して飲酒運転根絶を呼び掛けた。
署員をはじめ町職員12人が8店舗を回り、店主にポスターやチラシなどを手渡して飲酒運転根絶への協力を求めた。
◆現状伝える旅に出発
山形県出身の青年が4月11日、南三陸町のゆるキャラ「オクトパス君」の人形を携えて全国一周の旅に出発した。北海道から沖縄まで車で回り、行く先々で被災地の現状を伝える。
◆中央地区発掘調査が本格的にスタート
南三陸町が高台移転先の一つとして計画している志津川中央地区で、埋蔵文化財調査が4月11日から本格的に始まった。
調査が始まったのは600年ほど前に使用されていたと伝わる新井田館の遺跡。作業員55人を雇用し、来年3月までを予定している。
◆気仙沼信金 志津川支店が完成
気仙沼信用金庫志津川支店の新店舗が4月15日、志津川磯の沢地内にオープンする。震災後初の本復旧による金融機関になり、町民の利便性向上が期待される。
◆安全運転を
春の交通安全運動最終日の4月15日、南三陸町歌津皿貝の国道45号パーキングで街頭キャンペーンが行われた。南三陸署や交通安全団体などの関係者50人が参加し、チラシや眠気覚ましのガムなどをドライバーに配り安全運転を呼び掛けた。
修復が始まったベイサイドアリーナ
◆ベイサイドアリーナ 復旧工事始まる
東日本大震災の地震被害を受けながらも対策本部などの拠点となった総合体育館「ベイサイドアリーナ」の災害復旧工事が始まった。
地震によって一部外壁が崩れ、文化交流ホール天井裏は「崩れ落ちる寸前」だったが、津波により町内施設が壊滅する中、高台にある体育館に公共機関が集中し、物資倉庫、避難所、遺体安置所の役目も果たしてきた。イベントや会議などでの利用も多く、仮補修は行われたが復旧工事は手を付けられずにいた。
アリーナは9月末まで利用を停止し、ホールは期日前投票所となる7月までに工事を終える。
◆農漁家レストラン再開
南三陸町戸倉、農漁家レストラン「慶明丸」が4月17日に新店舗にて再開した。震災で店は全壊したが、「慶」の文字が入った看板の浮き玉が、米アラスカの海岸に流れ着き、戻ってきたことが店の再開を後押しした。セレモニーには関係者や地元民ら約50人が参加し、ワカメのしゃぶしゃぶや、炊き込みご飯などが振る舞われた。
◆歌津で初の造成着手
南三陸町の寄木・韮の浜地区防災集団移転促進事業の造成工事が4月18日、歌津砂浜地内で着手された。歌津地区内では第1号となり、この日は現地で安全祈願祭が行われ、出席した関係者ら40人が一日も早い完成を願った。
◆小森への商業施設続々
南三陸町志津川小森地内で商業施設の出店が相次いでいる。付近に建設される三陸道のインターチェンジにより交通量の増加が予想されるためだ。
町の計画は、主に八幡川と新井田川に挟まれた一帯に商業施設を張りつかせるものであったが、仮設店舗で営業中の商店からも小森地区といった内陸部や住宅団地が形成される高台での営業を望む声もあり、市街地形成はプラン通りになるかどうか不透明な状況となっている。
◆自主防災組織を再編成
南三陸町は、自主防災組織の再編成に取り組んでいる。震災前、町内には64行政区のうち70%に当たる45の自主防災組織があったが、震災により自治会の解散や仮設住宅の建設などで組織の枠組みが変わった行政区もある。このため町では補助金を増額する交付要綱を昨年度から新たに設定しており、本年度も500万円を予算として引き続き申請を受け付けている。
◆がけ近で半数が町外転出
南三陸町が昨年度受け付けた個別移転世帯の補助金交付申請で、全体のうち約半数が町外への移転だったことがわかった。2種類ある両事業を合せた受け付け軒数は124件。このうち町外への移転は58件で全体の47%に当たる。進まない復興事業に町外へ出ていくケースも見られ、復興へのさらなる加速化が求められている。
◆戸倉中統合 正式決定
南三陸町教育委員会は4月24日、町立戸倉中学校を26年4月に志津川中学校と統合させることを正式に決めた。震災によって生徒数が大幅に減少し、今後も歯止めがかからない傾向にあるため適正規模の教育環境に整えるべきと判断された。
◆まちづくり協議会が初の合同部会
南三陸町の志津川地区まちづくり協議会が4月25日夜、合同専門部会を開いた。合同での開催は初めてで、高台移転、産業再生、公園の3部会の会員約30人が出席し、単独では話し合えないまちづくりの課題について議論を深めた。
3月の出来事 〜地元報道より〜
◆JR中吊りポスターアイデア
南三陸町観光協会が募集した「JR中吊りポスターアイデア大募集」で、志津川小学校2年の佐藤倫さんの作品が最優秀賞に選ばれた。佐藤さんの作品をもとに作られたポスターは、3月1日から1カ月間JR東日本仙台支社管内の全車両に掲示された。
◆入賞の中学生を表彰
南三陸消防署で3月1日、林野火災防火標語の表彰式が行われ、入賞した中学生に賞状などが贈られた。作品は登山道入り口に設置する看板に掲示したり、スクールバスの車体に掲示したりして林野火災の防止を呼び掛ける。
◆ひころの里 シルクフェスタ
南三陸町ひころの里で3月2日、シルクフラワーフェスタが始まった。
町内を始め、気仙沼、登米、栗原などの愛好家が出品。繭で作られた本物そっくりの盆栽や鉢花などがずらりと並び、来場者の目を楽しませた。
◆慰霊碑建立を要望
南三陸町の有志らが3月4日、震災で犠牲になった町民のために慰霊碑の建立を願い、要望書と町民750人から集めた署名を提出した。
◆災害ボランティア10万人超える
南三陸町災害ボランティアセンターが受け付けたボランティアの数が、10万人を超えた。
一昨年3月26日から今年2月末までに受け付けたボランティア数は10万1396人。センター立ち上げから約2年で町の人口の約7割ものボランティアが訪れた。支援のニーズはまだまだあり、町社協は今後もセンターを継続して積極的に受け入れていく考えだ。
◆ヘルメットの着用を
南三陸署はこのほど、志津川高校を自動車ヘルメット着用推進モデル校に指定した。
この日は約50人が自転車通学している同校で指定書の交付式が行われ、遠藤署長が2年生の代表生徒にヘルメットを贈呈し、高校には指定書を交付した。
◆年長組が看板作り
南三陸町保育所の年長組の子供たちが、特産のタコの形をした木片を使って、保育所の看板作りを進めている。
木片は、ヒノキで作られており、100個をパズルのように順番に並べると「しづがわほいくしょ」の文字になる。木片は乾燥させた後、看板に貼り付けられ、修了式で保護者らにお披露目された。
◆がれきと絵のオブジェ
南三陸町で発生したがれきと、子供たちが描いた絵を使って華道家の前野博紀さんが制作したオブジェ「旅するクジラ」が6日、町に寄付された。
この日は町に震災支援などを行っているANA主催の寄贈式がホテル観洋で行われ、絵を描いた子供たち約20人も参加。高さ3㍍ほどの作品を鑑賞した。
◆東日本大震災から2年 各地で追悼式
震災から2年を迎えた3月11日、南三陸町の追悼式はベイサイドアリーナに国、県、町の関係者、遺族ら合せて約1500人が参列して行われた。
国主催の追悼式の中継映像と共に参列者が黙とうし、安倍首相、天皇陛下のお言葉に続き町長が式辞を述べた。南米チリのガブリエラ校の生徒などからのメッセージもスクリーンで放映され、志津川高の生徒たちが震災時の体験などをもとにして作った歌が披露された。
この後、参列者らが祭壇前に足を運び、花を手向けて静かに手を合わせていた。
◆復興支援拠点に
南三陸町入谷鏡石地内に研修・宿泊施設「南三陸まなびの里 いりやど」が建設された。震災直後、町に支援に入った大正大学を入谷地区が受け入れたことが建設のきっかけになり、大学生の学びの場や復興支援活動の拠点となるほか、ボランティアや一般客も受け入れる。
◆感謝伝える紙粘土作り
南三陸町の子供たちが3月17日、家族などに感謝の思いを伝える紙粘土づくりを楽しんだ。小学生ら20人が参加し、色とりどりの紙粘土を使ってウサギや雪だるま、ネコなど思い思いの作品を仕上げていた。
◆中学生が写真店
南三陸町立3中学校の3年生96人が撮影した写真の展示会がベイサイドアリーナで開かれた。作品は魚市場での水揚げ風景や被災した校舎、友人の笑顔など2000点以上。中学生たちが、町が復興に向かっていく様子や人々の息づかい、震災の爪痕などをそれぞれの視点で捉えたものとなっている。
◆南三陸町でbjリーグ
プロバスケットボール「bjリーグ」の仙台89ERS−大阪エヴェッサ戦が3月23日、南三陸町ベイサイドアリーナで行われた。町内でのプロバスケ公式戦は初めてで、住民約千人が無料招待され、迫力あるプレーに酔いしれた。
◆入谷デイサービスセンター完成
南三陸町社会福祉協議会が、入谷新中の町地内に建設を進めていた入谷デイサービスセンターが完成し、3月24日に落成式が行われた。施設は鉄骨平屋造りで、訓練室や脳トレ室、食事・談話室などが設けられ、定員は9人となっている。
◆消防団に動力ポンプ
南三陸町は3月27日、町消防団に対して小型動力ポンプ付積載車1台と同ポンプ11台を交付した。経年劣化していたため県の交付金事業約2000万円で整備された。
2月の出来事 〜地元報道より〜
◆仮設庁舎で業務開始
南三陸消防署歌津所の仮庁舎が平成の森に完成し、2月1日から本格運用を始めた。南三陸消防署の仮設庁舎は4月からの運用が予定されている。
◆NTTドコモと契約締結
南三陸町は2月1日、NTTドコモと森林保全に関する基本契約書を結んだ。町有林のCO2吸収量クレジットを町がNTTに販売し、それを資金に森林整備を実施。NTT側もこの森林から出た間伐材で商品を作製、販売するなどして町の森林保全活動を支援する。
◆コアラ館供用開始
南三陸町のベイサイドアリーナ隣に建設されたオーストラリア友好学習館(コアラ館)が2月1日、オープンした。この日は、あさひ幼稚園の園児が招待され、コアラ館にある窯で焼いたピザが振る舞われたほか、豪州の食肉団体から贈られた牛のマスコットがプレゼントされた。
◆南三陸町で綱引き大会
南三陸町ジュニア綱引き大会が2月3日、ベイサイドアリーナで開かれた。小学4〜6年生で編成された男女混合チームを対象に毎年開かれており、今年は8回目となる。参加した町内の小学生たちが、応援に駆け付けた多くの保護者からの声援を受けながら熱戦を繰り広げた。結果は以下の通り。
①入谷ドリームファイターズ②NTRドルフィンズ(名足小)③志小ARAKISファイターズ◇敢闘賞-戸倉GT5 入小シャーク10
◆住宅跡地の買い取り始まる
南三陸町で2月5日から被災した住宅用地の売買契約会がはじまった。この日、町役場で開かれた契約会には、買い取りを希望する町民らが訪れ、契約書にサインするなどした。初日に契約を済ませたのは4件で、土地の所有権が町に移った段階で代金が振り込まれる。
◆観光看板 中学生がデザイン
南三陸町は町境に設置していた観光看板を、復興支援への感謝や復興への意気込みなどを伝える内容へとリニューアルさせた。
デザインは、設置された3カ所の地元中学校の3年生が担当し、タコやツツジ、虹などの図柄が描かれているほか、「復興へ全力で頑張る」「新しい町で会いましょう」「たくさんのご支援どうもありがとう」などのメッセージも掲載している。
◆介護保険料値上げへ
南三陸町で65歳以上の介護保険料が新年度から値上げせざるを得ない状況になっている。介護サービス利用の増加に伴う給付費の伸びが主な要因で、試算では1.5倍の値上げになる見込み。町では負担軽減策を検討しており、なるべく上げ幅を抑えたいとしている。
◆白熱したラリー展開
南三陸町卓球選手権大会が2月10日、ベイサイドアリーナで開かれた。今回で8回目になる大会には小学生から一般までの選手、約100人が出場。各部門に分かれてトーナメント戦などで優勝をめざし熱戦を繰り広げた。
透析部門設置へ陳情書を提出
◆透析部門設置して
南三陸町の人口透析患者が、今後再建される公立志津川病院への透析部門設置を求めている。町外の病院に通院している透析患者の中には片道1〜2時間かかる人もおり、体への大きな負担となっている。2月12日には町、町議会に対して1022人分の署名とともに、新病院に透析部門の設置を求める陳情書を提出した。
◆震災文集 体験、支援感謝つづる
南三陸町のすばらしい歌津をつくる協議会が、東日本大震災の作文集「未来への遺言」を発刊した。児童・生徒、地区民らが震災の体験談やまちづくりへの思いなどをつづっている。
◆入谷地区で造成に着手
南三陸町入谷桜沢地内で2月14日、災害公営住宅の造成工事が着手された。気仙沼・本吉地方で災害公営住宅の着手は初めてで、今夏までに造成が終り、来夏から入居が開始される予定。
26日には戸倉藤浜地区の防集地区の防災集団移転工事も造成工事ははじまる。
◆透析設計に盛り込む
南三陸町議会の東日本大震災対策特別委員会が2月15日、町役場で開かれ、病院建設基本計画の素案などについて質疑を交わした。
この中で佐藤仁町長は人工透析のスペースを今後行われる設計に盛り込む考えを示した。ただ、今のところ医師確保の見込みはなく、新病院で透析治療が行われるかは不透明な状況となっている。
◆国土政策フォーラム 復興防災道筋探る
国土交通省の南三陸町主催の国土政策フォーラムが2月14日、南三陸ホテル観洋で開かれた。約320人が来場し、地震学者の講演や、大学、県、災害を経験した町の首長らのパネルディスカッションを通し防災、安心安全なまちづくりについて考えた。
◆人手確保 厳しい現実
南三陸合同企業説明会が2月17日、南三陸プラザで開かれ、町内に再建した39の企業、事業所が参加し事業概要などの説明に当たった。
会場では各企業、事業所がブースを設けて個別面談を実施したが、訪れた求職者はわずか28人。人材確保が難しい状況をうかがわせた。説明会は今後も断続的な開催を検討していくという。
◆2カ所目造成着手
南三陸町歌津北の沢地内で、2月20日から災害公営住宅の造成工事が始まった。14戸ずつの集合住宅2棟と、木造一戸建て5戸が計画されており、集会所や広場なども設けられる。
この日は現場で安全祈願祭が行われ、関係者が玉ぐしをささげ、くわ入れなどを行い工事の安全と一日も早い完成を願った。
◆南三陸消防の林野防火標語
南三陸消防署が中学生を対象に募集した林野火災防火標語の入賞者が決まった。町内3中学校から339点の応募があり、最優秀賞には歌津中1年の髙橋孝平さんの作品「うっかりで森林資源が灰と化す」が選ばれた。同消防署では、入賞作品を看板やスクールバスの車体に掲示するなどし、火災予防の啓発に活用していく。
◆チリ島からモアイ像
震災前、志津川の松原公園には、チリから友好の証しとして贈られた高さ約3㍍のモアイ像があった。しかし、震災の津波で倒壊し、現在は頭部のみが志津川高校に設置されている。
昨年3月末に来町したチリのピニェラ大統領が新しいモアイ像寄贈の申し入れがあり、モアイプロジェクト実行委員会によって準備が進められていた。
モアイ像は今年1月に横浜港に到着。3月に東京、5月に大阪で展示された後、南三陸町に到着する。
◆仮設商店街1周年
南三陸町志津川御前下の南三陸さんさん商店街でオープン1周年記念イベントが開かれた。各店舗のセールやステージイベントもあり、歌津出身の歌手まきのめぐみさんを皮切りに、志津川出身の歌手MikBabyさん、南方仮設住宅入居などが出演した。
藤浜防集着工式
◆防集造成工事始まる
南三陸町戸倉藤浜地内で2月26日、防災集団移転促進事業(防集)の造営工事が始まった。年内に造成が終り、来年1月からは住宅が建設可能になる予定だ。この日は着工式が行われ、関係者によるくわ入れの後、佐藤町長の号令によって造成を開始した。戸倉中学校の生徒らによる長清水鳥囃子も披露され、着工を祝った。
◆「春つげ丼」お披露目会
南三陸町キラキラ丼シリーズの「春つげ丼」が3月から販売されるにあたり、2月26日に南三陸さんさん商店街でお披露目会が開かれた。仙台圏からの試食モニターツアー客も参加し、各店の新作を味わった。
◆語ライザー112人の研修が終了
南三陸消防署が本年度初めて実施した防災語(かた)ライザー制度は、2月24日の研修会で活動が終了した。
この日、町役場で行われた研修会と閉講式に約50人が参加。避難所運営をまかされた−との想定で出された課題について議論した。
今後、災害発生時に地域のリーダーとして活動することが期待される。
1月の出来事 〜地元報道より〜
◆名足小再開、復旧着手へ
目の前が海の南三陸町名足小学校。震災時には2階床上20㎝ほどまで津波が押し寄せた。
町教委は高台への移転新築と、現地復旧のいずれかについてPTA、地域住民に打診していたが、「ほぼ全員が現地復旧を望んだ」ことから現地での災害復旧工事に着手することになった。
工事は新年度からの予定で、工期は未定だが、2学期中に児童たちが戻れるようにしたい—としている。
◆「スピード意識して」 仕事始めの式
南三陸町の仕事始めの式が、ベイサイドアリーナ文化交流ホールで行われ、佐藤仁町長が職員ら300人を前に「復興のスピードを緩めることなく走り抜けよう」と語った。
産業の復旧、復興計画は「順調に進んでいる」としながらも「町民には復興の姿が見えないとの思いもある」と強調。「常にスピードを意識しながら復興を進めなくてはならない」と呼び掛けた。
◆太田国交相が被災地視察
太田昭宏国土交通大臣が1月5日、大臣就任後初めて南三陸町入りし、被災、復興状況を視察した。
太田大臣は、町職員ら42人が死亡・行方不明となった町防災対策庁舎を訪れ、祭壇に向かって手を合わせた。崩壊した旧国道45号歌津大橋も訪れ、今後の整備計画などを聞いた。
南三陸プラザ
◆「南三陸プラザ」完成
南三陸町天王山地内の高台で建設が進められていたコンベンション施設「南三陸プラザ」が1月6日、オープンする。
阿部長商店が中小企業庁のグループ補助金を活用して、被災した高野会館に代えて建設した施設で、祝い事や法事、会議などに使用できるホールを整備しており、旧施設にはなかったレストランも設けられている。
◆計画遅れを懸念
南三陸町の志津川中央地区で予定されている高台移転計画の遅れが心配されている。移転先にある埋蔵文化財の調査に当たる人員を募集しても集まらないためだ。
調査にはスコップなどによる土掘り、土運び作業などを行う人員が必要で、町は昨年60人を募集したが、今のところ集まったのは28人。「年度内は様子を見て、それでも集まらない場合は新年度に対応を検討したい」としている。
◆「復興加速が仕事」
谷公一復興副大臣が1月9日、南三陸町を訪れ、佐藤仁町長らと復興事業について意見交換した。
佐藤町長は要望書を提出し、①復興庁の機能強化②JR気仙沼線の早期復旧への財政措置—など、10項目について説明した。
◆志津川病院・基本計画策定委が提言
震災で被災した公立志津川病院を再建させるための基本計画素案がまとまり、南三陸町病院整備基本計画策定委員会が1月10日、町当局に提言書とともに提出した。
提言書では、個別では医師確保が難しいことから、登米市民病院と合同で両病院への医師配置を審議する医師配置運営協議会を立ち上げることを求めている。
◆入谷伝統行事「農はだて」
南三陸町入谷、ひころの里で1月11日、一年の農耕の始まりを告げる伝統行事「農はだて」が行われた。「農始立」とも呼ばれ、毎年1月11日に行われており、この日は住民や子供たちが縄をなったり、もちを使って水稲の作況を占ったりした。
◆幼稚園で110番教室
南三陸署による110番教室が1月11日、志津川沼田のあさひ幼稚園で開かれた。この日は署員をはじめ、県警マスコットキャラクター「みやぎ君」や、地元のゆるキャラ「オクトパス君」が訪問し、園児たちが110番通報の正しい利用や防犯などについて学んだ。
◆新成人の門出祝う
南三陸町の町総合体育館「ベイサイドアリーナ」で1月13日、成人式が行われた。式典では大震災の犠牲者に黙祷がささげられ、震災被害から残った中学校や、高校の思い出の写真がスライドで紹介された。友人たちとの懐かしい姿に多くの笑顔と歓声があふれていた。
◆水揚げ震災前8割まで回復
南三陸町志津川魚市場の昨年の水揚げ実績がまとまられ、水揚げ量は5100㌧、金額は13億7800万円となった。震災のあった一昨年より数量は倍増し、金額も44%増加した。
◆声高らかに「ささよ」
南三陸町歌津寄木地区で1月15日、約250年前から地元に受け継がれているという小正月の伝統行事「ささよ」が行われた。小学1年から中学3年までの男の子6人が参加し、地域の大漁と航海安全を願った。
◆活動推進員6人委嘱
南三陸地区交通安全活動推進委員への委嘱状交付式が1月16日、南三陸署で行われた。新たに6人が加わり、交通安全教育の普及や地域内の道路の危険箇所、キャンペーン活動などを通して地域の交通安全を守る要として活動する。
◆ピザ窯完成
1月19日に落成式を迎えた南三陸町オーストラリア友好学習館前に、タコの形をしたピザ窯が設置された。窯は1.8㍍四方で、ピザが3枚ほど焼ける大きさ。あさひ幼稚園の園児らが思い思いの絵柄を描いたホタテ貝が60枚ほど貼り付けられており、生涯学習活動や災害時の炊き出し用などとして活用される。
◆歌津中に消防庁長官賞
南三陸町歌津中学校が、消防庁など主催の防災まちづくり大賞で消防庁長官賞を受賞した。
防災まちづくり大賞は防災に関する優れた取り組み、工夫、アイデアなどで災害に強い安心・安全なまちづくりを行っている団体を毎年表彰している。
長官賞は県内で唯一であり、全校生徒で結成している少年防災クラブで積極的な活動を行うとともに、バックアップする組織も立ち上げ、地域ぐるみで取り組んでいることが評価された。
◆友好拠点が完成
南三陸町オーストラリア友好学習館(コアラ館)が完成し、1月19日に現地で落成式が行われた。
震災の支援を行っている豪州ニュージーランド銀行の寄付によって建設された生涯学習施設で、公共施設としては町内第1号の本復旧となる。
落成式では行山流水戸辺鹿子躍が披露され、関係者がテープカットをした。先日配置されたタコ窯で焼いたピザなども振る舞われ、完成を喜びあった。
◆バスケットボール 志津川協会長杯
南三陸町ベイサイドアリーナで1月19、20日に志津川バスケットボール協会長杯が開かれ、男子は小泉中学校、女子は佐沼中学校が優勝した。
bjリーグの仙台89ERSなどの協賛で開催されている大会で、今年は男子11校、女子12校の出場となった。
選手たちは盛んな声援を受けながらコート上を走り回り、果敢にゴールを狙っていた。
◆イスラエルからモニュメント
南三陸診療所隣に、イスラエルから贈られた復興祈願彫刻が設置された。
イスラエル医療団は、栗原市の佐藤勇市長が橋渡し役となり、震災で公立志津川病院が壊滅するなど十分な医療ができない状況だった町に入り、コンテナの診療所で高齢者の健康維持や、妊産婦の検診などの医療支援に当たった。
1月22日には披露式が行われ、町、イスラエル両関係者が末永い交流を願った。
◆原子力災害対策 防災会議
南三陸町は地域防災計画の一部となる原子力災害対策編の策定を進めている。女川原発から半径30㌔圏内に町の一部が入るためで、1月23日に対策編について話し合う町防災会議がベイサイドアリーナで開かれた。
◆南三陸町フットサル大会
歌津中学校体育館で1月20日、南三陸町フットサル大会が開かれ、地元出身者らが熱戦を繰り広げた。仙台や関東から帰省してきた学生や社会人、町役場、警察署に駆け付けている応援職員など、9チームが参加。優勝はPK戦を制したRECKLESS、準優勝はEstadaとなった。
◆新病院、ケアセンター新築
南三陸町は新病院と、隣接する仮称・総合ケアセンター新築の技術提案の設計者を公募型プロポーザル方式で行い、選定する。
ケアセンターは志津川保健センター、地域包括支援センター、子育て支援センターなどが入る施設とされている。
両施設は、ベイサイドアリーナ東側の森林に建設される予定。建物はそれぞれ別棟になるが、両方を連結する計画で、機能面でも連携していく。
設計は年内に終了予定で、26年の年明けに建設着手。27年4月の開院、供用開始を目指している。
◆死亡事故ゼロ3500日
南三陸町歌津地区が、1月14日で交通死亡事故ゼロ3500日を達成。県警本部交通部長から感謝状が贈られた。25日には歌津総合支所で感謝状の伝達式が行われ、町、南三陸署、町内の交通安全関係団体などから10人が出席した。
◆サケ稚魚を放流
南三陸町の水尻川で1月25日、サケ稚魚の放流が行われた。町が志津川淡水魚協に委託して行っているふ化・放流事業で、今シーズンは親魚の不漁に見舞われ、例年の半分ほどの放流になる見込みだ。
◆海と山がコラボ
南三陸町の海と山の地域ブランドづくり研修会が、1月26日から始まった。海と山のコラボレーションによる町独自の商品開発を進めることを目的とした3回シリーズの研修会で、初日は森林のブランド化や現状などについて理解を深めた。
◆マダラ解禁 福興市と一緒にまつり
南三陸町で1月27日、寒鱈まつり福興市が開かれた。震災前からこの時期に開かれている寒鱈まつりと福興市を合わせたイベントで、水揚げが解禁されたばかりのマダラを買い求める人たちでにぎわった。