2015年の出来事
7月の出来事 〜地元報道より〜
◇入谷地区に高齢者交流施設「晴谷驛(ハレバレー)」が1日に開所し、旧シルバー人材センターの会員など60 人が集まり復活を喜んだ。場所は入谷鏡石の国道398 号沿いにコンテナ2階建て(敷地面積2700 ㎡)で「びば!! 南三陸」が中心となり、NGOピースウィンズ・ジャパンから約8千万円の支援を受け建設された。施設では町内で暮らす高齢者や、元シルバー人材会員の「いぶし銀倶楽部」が行う陶芸・木工・習字などの趣味を通し、技能習得などで交流を図り活動をしていく。
◆気仙沼市「大谷海岸道の駅」の総会が本吉唐桑商工会で開催された。26 年度の売り上げは1億300 万円と昨年比で約102%増となった。また隣接の食堂部門は1割増の2,260 万円となり、直売部門は4千万円と112%の伸びを見せた。本吉町産業振興公社の運営で、株主30 名で組織される。
◇志津川地区の東地区東工区の15 戸がこのほど引き渡しとなった。南三陸町では1番大きい造成工事区で345 戸、町内の4割を占める。東工区は年度内に半分の造成が完了する予定としている。
◆気仙沼市内の多くの学校の廃校合併にあたり、「けせんぬま創生戦略会議」の分科会で、廃校を「子育ての場」にと具体的なアイディアを出し合った。
◆気仙沼市の人口が26 か月連続して減少となった。6月末で人口は67.065 人(-65)で、世帯数は26.175 世帯(+12)となった。
◇南三陸町の介護資格初任者研修が4日に今年もスタートした。今年度は21 人の受講のうち2人の高校3年生が含まれる。基本的な介護業務取得には通常8~ 10 万円かかる中で、町は受講費を1万円に抑え町民負担を軽減し、土・日曜日を開催日にしている。不足している介護現場の戦力にと期待されている。
◇南三陸町入谷小学校(生徒86 人)では、3年生の15 人が水田観察会をおこない、水田の水路でオタマジャクシ・カエル・ドジョウ・タニシなどの生き物などの自然に触れた。
◆気仙沼市2割増プレミアム商品券「ホヤぼーや商品券」が11 日から販売が開始され570 店舗で取り扱いとなる。1000 円券が12 枚で、1セット12 枚で12000 円が使える。12 枚のうち5枚は大規模店と小規模店で利用でき、専用券7枚は小規模店のみの使用となる。使用期間は27 年12 月31 日までとなっている。
◆三陸道の「気仙沼湾横断橋」の海上工事始まる。道路は松崎高谷「気仙沼IC(仮称)」から唐桑町只越「唐桑南IC(仮称)」までの9k で、その一部の「大島IC(仮称)」までの1.344mの海上部680mで陸上部は664mとなる。全体の供用は平成23 年度の事業化から約10 年程度としている。気仙沼市の復興シンボルの工事が着々と進んでいる。
◇4日都内で、南三陸町にボランティア支援で来町した方々80 名が一同に会した。町内の産業団体20 名も参加して交流を深めた。今後も継続的な観光客としての来町を呼び掛けた。
南三陸町の漁業者・加工業者が「南三陸ブランド戦略協議会」を立ち上げ、地元のホヤ・銀ザケの燻製・缶詰などの商品開発にキリンマーケティングと日本財団が復興支援として6千万円を資金援助をする。協議会は歌津の「歌津うんめもの研究会」、志津川は「南三陸おふくろの味研究会」、戸倉は「戸倉漁師の会」の3団体で組織する。
◆26 年の県内への観光統計概要によると、観光客は年間5,722 万人となり、大震災前の93%までに回復した。しかし、気仙沼圏域は海水浴場の再開が遅れ震災前の5割にとどまっていると分析する。
◇南三陸町立名足小学校では、20 年間も続く長須賀海岸での、児童による「地引き網」がおこなわれ、地域の海の幸に歓声を上げた。
◇第2海上保安本部(塩釜市)では、本吉・気仙沼地区における灯台の復旧は気仙沼の15 基が完了したが、南三陸はあと4基となった。
◆気仙沼市で名義貸し名目の特殊詐欺を岩手銀行の社員が窓口で阻止した。
◇南三陸町に4日、安倍首相が視察に訪れた。町内の復旧工事の状況や建設中の病院の進捗の説明を受け、仮設生活者とも意見交換した。総理は被災者の心のケアが極めて重要と述べた。
◆気仙沼市のプレミアム商品券は初日で完売となり、不満や不公平感が市民に漂っている。
◇農水省が南三陸町のホテルにおいて、養殖の生産技術の向上に向けた研究成果を発表した。小骨除去装置など先端技術研究を紹介した。
気仙沼市南町1丁目2丁目の店舗兼住宅が着工へ! 南町には4階建てと6階建ての各1棟ずつが建設され、1階部分がデイサービス・店舗・かまぼこ工場など入居し、2階以上に災害公営住宅を建設する。2階以上の36 戸に被災者が入居する。建設は「合同会社・気仙沼南町復興まちづくり」が行う。魚町・八日町を含め4棟の建設には27 億円の費用がかかり、市が土地と建物を約23 億5千万円で買い取る事業が市議会で可決された。内湾地区災害公営として、早ければ来年5月には入居でき、新たな形での被災者の店舗兼住宅が建設される。
◇宮城県南三陸教育事務所(気仙沼市)で、子供たちの不登校や友人トラブルなど、子育ての悩みを持つ親同士が集まり、情報交換会が24日開催された。専門カウンセラーによるアドバイスなどを受けた。
◇全国高校野球宮城県大会で志津川高校は、3回戦の佐沼戦に延長13 回4対3で勝った。17日の4回戦は育英との対戦で1点を先取したものの「1対11」のコールドで敗れた。コボスタでの試合には南三陸町から多くの生徒・町民が応援に駆け付けた。
◆気仙沼市上東側の齋藤さん(81) は、桑の葉の収穫を14 日から始め1日600kを摘み取る。お茶やパウダーに加工し、桑の葉の利用が見直されている。
◇本吉・気仙沼地方で14 日、史上最高の「36.7℃」を記録し、熱中症で3人が搬送された。
◇南三陸町老人クラブ連合会では地域ネットワークを利用し、一人暮らしの高齢者を見守る友愛事業を9月から始める。
◆気仙沼市いじめ対策連絡協議会では、岩手県の中学生がいじめを訴え自殺した問題を受け、教育関係者や行政・PTA など、情報の共有の在り方について意見を交換した。
南三陸町では地方創生戦略会議の策定のために、16 名の20 代から40 代で震災後に町内に移住した若者や、まちづくり関係者による「推進会議」を29 日立ち上げる。「若者定住」「出生率向上」を重点に、①UIJターン者向けの住居と生産 ②再生エネルギーの地域資源を生かした循環経済の拡大 ③地域で支える子育て環境の充実に取り組む。
◆気仙沼市の「新唐桑トンネル」延長1167mは、1日3 m ずつ掘削し貫通を来年12 月を予定している。
◆気仙沼向洋高校の産業経済2年の40 人が、昨年度に開発した「酒粕ミルクジャム」のスイーツのアイディアを「試したい」と菓子組合とのコラボレーションを提案した。
◆気仙沼市の「サメワーキンググループ高機能部会」は、サメのコラーゲンと大島のユズを利用し「気仙沼産化粧品」を20 日発売する。販売は旧田中前の「ケセモマリナス」が新ブランドとして、新商品の開発と企画をする。
◇歌津長須賀海岸の延長150m を「長須賀つながりビーチ」として、ボランティア「震災復興支援協力隊」と中・高生や住民有志でシャワーや仮設トイレを整備した。地元の子供たちも砂浜の清掃活動をして8月1日から9日で海水浴時間はAM10 時からPM3時まで歌津の海を楽しめる。
◇南三陸町の港橋のデザインコンペがベイサイドアリーナで19 日に公開審査が開催された。当初は1点選ぶ予定が三日月のような曲線型の森さん(31)・ドイツベルリン在住の蜷川さん(29)の作品と、橋の高さを波高の15.9m とし津波を伝承するコンセプトの堀越さん(22)の2点を優秀案とした。
◆気仙沼市の大島汽仙は、大島架橋完成にともない30 年度に定期航路を廃止する。廃船にあたり今後の交通弱者対策や雇用確保が課題となる。◇南三陸町の防災集団移転事業の12 団地42 区画で空きができ、町では再募集をしている。現在まで21 団地255 戸が造成完了している。全町では20 地区28 団地に計841 戸を整備する。
◇南三陸町の志高・歌中・志中の生徒会では、巨大地震のネパールに義援金を募った。4月25日の地震発生直後から募金が始まり、3校4万2千円を22 日までに集め募金を赤十字を通じ現地に届ける。
◇南三陸町内で生産されるスギ・アカマツ・ヒノキなどの「南三陸産材のブランド化」に林業家が取り組んでいる。そのためには「国際認証(FSC)」の取得が必要で、2020 年のオリンピックの施設の建材にも優先して利用され販路拡大につながる。現在民間の認証審査会社「アミタ」を通して、申請を済ませ、9月には認証される見通し。
◇志津川市街地災害公営住宅の東地区で2ヵ所目が着工した。鉄骨4階建ての集合タイプ2棟(56 戸)がベイサイドアリーナ向かいに、来年9月の完成を目指す。
◆第2回沿線自治体首長会議が24 日国土交通省で開催され、気仙沼線・大船渡線はBRT での本復旧を目指す事をJR 東日本が示した。気仙沼菅原市長は、観光振興や仙台へのアクセスなど、鉄路での復旧再建をJR に話し合いを進めていく考えを示した。
◇南三陸町歌津伊里前の旧伊里前駅裏の鎮魂の森に「歌津観音」が建設された。元歌津町長の牧野さんが、自分の息子さんを含めた多くの被災者や遺族の悲しみが安らぐようにと、私財を投じて建立した。24 日の「開眼法要」が現地で30 人が参列して開催され、町民の生きる力になればとの思いを込めた。
◇戸倉小学校の2階建て校舎(2977 ㎡)がほぼ完成し、10 月供用開始へと向かっている。総工費は15 億2千万円で、国の災害復旧費と復興交付金があてられた。
◇第2次世界大戦で日本軍から徴用船として使用された、旧志津川町の漁船「天洋丸」の大漁旗が73 年ぶりに、乗組員で戦死した歌津館浜の三浦さんのものとわかり、三浦さんの遺族に返還された。ガダルカナル島戦で沈没した天洋丸の大漁旗を、米国オハイオ州のピーターさん(93)が同僚の退役軍人から受け取り、今回歌津館浜の三浦さんの遺族の手元に戻ってきた。
◆気仙沼市の本年度の交付金が「想定内」の2億円減の配分となった。来年度以降にも大幅に減少への要素を含んでいる。
◇南三陸町入谷桜沢にビジネスホテル「アイルーム南三陸」の建設計画がある。気仙沼市・陸前高田市など今建設で被災地に6棟目となる。今後の町内への観光や工事関係者の宿泊を見込む。町内の民宿も何棟かの再建もみられ、競争が激化しそうだ。
◆県議選の気仙沼・本吉選挙区において、気仙沼市議会議長守屋守武氏(56)が出馬を固めた。その他にも別の新人の動きもみられる。
◆27 日気仙沼市内の学校の合併統合が進められている中で、水梨小学区の地域懇談会があり、市教育委員会に対して住民から慎重意見が多数出された。
◇南三陸町の新たな商店街の「まちびらきエリア」が9月の引き渡しを予定し、造成が進み、完成後はUR 都市機構から町に引き渡される。エリアの観光ゾーンは約2ha で、さんさん商店街の店舗を中心にコンビニ・飲食店・小売業など31 店舗が入居する予定で、28 年12月の開業を目指す。
◆気仙沼商工会議所と水産流通部会は、8月1日を「かつおの日」にと来年の制定に向け準備委員会を立ち上げた。
◇5年後の東京オリンピック成功と被災地の早期復興の願いを込め、青森と東京をむすぶ「未来(あした)への道1000k縦断リレー」が28・29 日の両日に気仙沼市と南三陸町をコースに行われた。
◇29 日南三陸町役場において初めての「推進会議」が開かれ、地方創生の施工にあたり町の総合略策定の議論が開催された。現状のままでの死者数(自然減)や出生率など人口の動向が示され、25 年後(平成52 年)には「8109 人」と人口減少による数字が示された。
◇南三陸町の住民への町税の国民健康保険税・住民税などの過大賦課を30 日に発表し、総額で3600 万円にのぼる。町長はチェック体制が甘かったと陳謝した。
6月の出来事 〜地元報道より〜
◆気仙沼市のふるさと納税が2ヶ月で前年度の半分に達した。5月11 日現在で1005 件・1383万円となった。(前年度実績は2050 件・5746万円)。増額の理由に謝礼の品を増やして、ふるさと納税専用サイトに参加した事が挙げられる。
ファッションデザイナーの芦田さん(東京)が被災地支援で25 年から企画し、仮設で暮らす30 代~ 40 代の女性に手作り小物を制作してもらい、これまで2500 個を販売している。「ミナ・タンチャーム」のブランドとして、国内の大手百貨店やフランス・パリなどで販売し、価格は1体13000 円~ 18000 円。南三陸町の女性の雇用に貢献している。
◆気仙沼市26 年度市税が約57 億3千万円と前年を2億7千万円上回った。
◆気仙沼市のゴールデンウイーク(4月25 日~5月6日)には15 万人の入込み数が前年より大幅に増加した。「モーランド本吉」は1万5600人と昨年を6 千人上回り、「海の市」は2 万6400 人と昨年の4倍に達した。
◆気仙沼市は医療費助成で中学生まで窓口負担ゼロにした。
◆気仙沼市の5月の出生数が初の10 人台となった。旧本吉町との合併した21 年9月以来の10人台となり、前月末より49 人減った。人口減は49 人で世帯は21 増加した。被災地の状況として人口が減っても世帯が増える。被災地における諸々の実態が伺える。
南三陸・気仙沼の県北漁場のマボヤの出荷自粛が1カ月も続いている。県北海域にあたる漁場でのマボヤの下痢性貝毒の発生で、要観察時期(イエローライン)が判定され、漁業者に焦りや不安がつのっている。
◎気仙沼線の沿岸自治体とJR は、国土交通省からの国費負担は「難しい」との回答に鉄路の復旧は厳しくなった。
◇町立南三陸病院(3階建)が10 月の完成に向け、順調に工事が進み、総合ケアセンターの併設など、引っ越しの準備も着々と進んでいる。
◇気仙沼・本吉地区の農家では、今期の高温少雨による露地物野菜栽培で悲鳴を上げている。アスパラガスなどは平年の3分の1となっている。
◆ハローワーク気仙沼は地域の高校生の就職率が「100%」と順調な推移を見せる。被災地の人手不足を背景に若い戦力でカバーし、事業所再建が進み売り手市場となっている。
◆気仙沼尾崎地区の「防災公園」の計画図が住民に示された。尾崎漁港に近い2.9ha の敷地に運動用と緑地用を整備し、野球やサッカー場を設置する。また、漁港に近い場所に避難築山を6mで整備し、津波で逃げおくれた人の避難所を確保する。
南三陸プレミアム4割増し商品券が7日から販売され、初日はベイサイドアリーナのみで午前9時からの販売に1時間半前から町民が行列を作った。予算は国の地方創生先行型交付金を活用し、町から3,980 万円が予算化され財源とした。500 円券は1セット7,000 円で3千冊、1,000 円券は1セット14,000 円で5千セットを用意し、11 日には町内各所で、14 日は登米市南方仮設で販売された。
◇歌津地区枡沢団地現地見学会が7日に開催され、入居予定者60 人が子供連れで集まった。枡沢団地は当初59 戸の予定だったが、自己再建などが進み、6区画を減らし53 戸を整備し、進捗率は66%となった。歌津中上団地も同様の理由から56 戸から51 戸へ縮小した。
◎長嶋忠美復興副大臣と県内被災首長との意見交換会の席上、気仙沼市長と南三陸町長は新規防潮堤整備の全額国費でと求めた。国の一部地元負担との提案の改消を村井知事と共に要望した。
◇南三陸町「春季消防演習」が、町内の各分団から450 人、消防署員25 人の475 人が集まり実施された。(7日)
南三陸町と気仙沼市の出生率(千人当たりの出生)が県平均下回る。26 年人口の動態が発表され、気仙沼市は5.68 で13 の市の中で下から3番目となり、南三陸町の4.38 は町村の中で七ヶ宿町(3.17)についで下から2番目だった。昨年は出生数が62 人となり、163人が死亡だった。結婚は49 組で離婚は25 組、昨年より11 組増えた。
◇南三陸町は「緑豊かで活力ある ふるさと創生事業」として、町内で農業体験や緑地化活動を行う団体に、1団体50 万円を上限に補助金を支給する。希望する団体を呼び掛けている。
南三陸町の5月末の人口が1万4千人を切り、1 万3.990 人となった。この1年で見ると80世帯451 人が減った。
◇南三陸町の志津川・歌津地区の新商店街の施設出店数が決まった。志津川が31 店と歌津地区8店で合計39 店舗となり、28 年の10 月完成へ事業を加進している。賃料などの折合や、再建意向の変化により3割が減少した。
◇県北漁場のマホヤの出荷自粛が10 日に解除となり、生産者は安堵している。
◇観光庁の久保長官が南三陸町を視察した。ホテル観光の「語り部」の案内により、戸倉中学校や高野会館、震災遺構として注目されている防災庁舎を視察し、震災3県のホテル・旅館のおかみとも意見交換をした。
◆気仙沼市大谷海岸の「道の駅」の売り上げが水産物の復活にともない、震災前の半分まで回復した。
◆気仙沼市内老人クラブ対象者が増えているのに、会員がピークの3割にとどまっている。背景には大震災により価値観や環境の変化によるものと見られる。
◇志津川高校の高野さんと久保さんが、第62 回全国高校珠算・電卓競技大会の県予選で上位入賞し、全国の高校一を目指し出場する。
◇南三陸町は子育て世代の負担軽減策として、10 月から18 歳までの医療費の窓口負担をゼロとする。これまでの15 歳までから、16 ~ 18歳までの対象443 人として1人当たり2万1千円として1千万円を予算計上する。
◆気仙沼市の災害公営住宅整備で、18 地区24 ヵ所で事業の見直しなど、完成が1ヵ月から最大で10 ヵ月も入居が遅れる。
◇歌津地区の郵便局が津波流出により、地区に郵便局がなくなっていた。この度15 日から伊里前復幸商店街に、歌津局の専用車両が設置され、歌津地区でATM が利用できるようになった。
◆気仙沼市は被災地固定資産税を本年度は市独自で「1億7千万円」を減免する。震災による特例として、土地1万4383 筆と家屋2641 棟の固定資産税を減額した。国の制度が廃止となり復興状況に合わせて、全額免除や2分の1減額を市独自で実施する。
◇南三陸町は歌津中学校裏山に、年度内に伊里前保育所と親子のふれあい、研修スペースを一体とした。子育て支援拠点施設を整備する。
◇南三陸町野球協会は志津川高校野球部に、ボール3ダースを寄贈した。「志津川高校旋風を再び」と活躍を願った(12 日)◇南三陸町議会の6月定例会で行政報告があり、JR気仙沼線の復旧見通しが正された。JRでの再度レールを走らせるのは冒険で、国も財源を一切ださないなかで、鉄路復旧は現実的ではないと町長は述べた。
◇戸倉地区の被災した旧戸倉中学校は利活用の要望があり、27 年に着工し28 年の7月の完成を目指し、志津川地区の公民館は中央区に整備を考え造成完了後29 年度の完成を目指す。
◎JR気仙沼のBRTの運用を27 日から前谷地まで運行を延長し、南三陸町ベイサイドアリーナまでの停車を増やす。
◆岩手県平泉町は「世界遺産登録の恩返し」にと、気仙沼市の大谷・鹿折・陸前高田市の玉山の「3金山」を紹介するパンフレットを作成した。
◆気仙沼・本吉地方の被災企業は高齢化などで28%が廃業し、再建を進めた企業が66%にとどまっていると県がまとめた。
◆気仙沼市の一般会計で、本年度は事業の約185 億円を事故繰り越しで、大半は水産施設補助金の予算とみられる。
気仙沼市小泉地区に大型トマト栽培施設「サンフレッシュ小泉農園」の建設が進んでいる。小泉明戸地内の4ha に総工費9億円の鉄骨施設(幅50m× 長さ100m)で国の補助金を活用し、大手メーカー井関農機が進めている。 大玉トマトの苗4万5千株を定植し、パート従業員など30 人を雇用する。8月からの定植で、10 月の初収穫を目指す。
◇日本サッカー代表の長谷部誠選手(ドイツ・フランクフルト)が、17 日にあさひ幼稚園(志津川)の園児とサッカーを通して交流を深めた。今回で5回目となり、ワールドカップサッカー予選リーグの試合後に駆け付けた。
◇新規防潮堤整備の地元負担が軽減され、全額が国費整備での継続が決まった。自治体負担は2.25 ~2 .5で、南三陸町は10 漁港20 億円が5千万円の負担となり、気仙沼市は21 漁港305億円のうち7億5千万円の負担となった。
◇南三陸町の歌津魚竜化石の保管を一時仮収蔵を、入谷への町の建設工事に対し、なぜ歌津に整備しないのかの異論が噴出し、そのまま議会が散会となった。19 日議会最終日に、町からの歌津吉野沢地区との修正案にも、産出地に近い場所への見直しを求めた。
◇南三陸町4割増しプレミアム商品券が8日で完売した。
◇県議選の日程が決定し、10 月16 日告示。25日投票が決まった。気仙沼・本吉選挙区では3名の定員に現職3人と新人1人が出馬を予定している。
南三陸町に高齢者の生きがいづくりの場として、趣味・技術取得に活用する施設「晴谷 (ハレバレ-)」が完成し、7月1日に披露会が予定されている。入谷鏡石の国道398 号沿いに町民有志がNPOピースウィンズジャパンの支援を受け建設した。解散したシルバー人材センターの元合員が中心となり、元会員のサークル「いぶし銀倶楽部」が陶芸・習字・墓地清掃や地域ガイドといった活動をしている。施設運営は「びば!南三陸」の鈴木代表が務め、高齢者の学びの場として気軽に立ち寄って欲しいと話す。鈴木氏は震災前までシルバー人材センターに事務職として関わっていた。
◇南三陸町で民間医療ヘリ団体の研究会が南三陸プラザで20 日間開催され、在り方や課題を探った。
南三陸町の八幡川に架かる「港橋」のデザインコンペに国内外から215 点の応募があり、1次審査で5点が最終審査に進んだ。7月19日のアリーナでの最終審査は公開で行われた。賞金は100 万円となっている。
◇JA南三陸の本店・志津川支店の工事が22 日完了した。これで管内の被災した6店舗が全て復旧した。29 日にはオープンセレモニーが開催され、新しいスタートを切る。
◇南三陸町は合併10 周年にあたる10 月1日のアピールとして、垂幕やのぼり旗を設置した。内外への10 周年のPRで震災支援に対する感謝と、復興への心意気を示す機会と考えた。
◇南三陸町の12 回目の復興交付金で22 事業に満額配分となった。県実施の国道398 号の戸倉波伝谷の道路整備に5億2800 万円、志津川東地区の西工区の「福祉モール事業」に860 万円も盛り込まれた。
◇志津川中央区に「新学校給食センター」の計画。
◆気仙沼コンベンション協会と本吉観光協会が来年4月の合併に向けて協議会を設置。観光振興に向け一丸となり結束を進める。
5月の出来事 〜地元報道より〜
◆水産加工業再建は気仙沼市で6割に、使用する有収水量で把握した。工場の再建が半ばと人手不足でフル稼働ができないのが理由に上げられる。
◆気仙沼市ではニホンシカの駆除隊を発足した。岩手県から南下しているシカが700 頭だったものが直近で千頭にも及ぶ。地元ハンターの10 人から県内の猟友会に呼び掛け2倍体制で、本年度は600 頭の駆除を目標にする。市内の被害は2,700万円でその4割がシカの食害となっている。
◆気仙沼市の造船・鉄工・電装など7社で、29年度に「みらい造船」を設立する。1社になる事で他港との競争力の強化を図る。売上げは年間40 億を見込む。
南三陸町戸倉の神割崎キャンプ場、神割崎観光プラザ、1日オープン!ゴールデンウィークを前に、南三陸町観光協会が指定管理者となり、神割崎の2施設が再スタートした。5月3〜5日は「潮騒まつり」が開催された。
◇南三陸町ではネパールの大震災の被害に対し、役場総合支所に「募金箱」を設置した。
◇南三陸警察署は、志津川竹川原の工務店夫婦強盗殺人事件から13 年目を向え、チラシを配り情報を求めた。
◆気仙沼市の仮設住宅入居から4年目を迎え、災害公営住宅の入居は進んでいるものの、現在も一関市を含め90 団地で約5.900 人と、岩手・宮城のみなし仮設を含めると、約8.700 人が狭い仮設で生活している。
◆本吉・気仙沼市の今期の養殖ワカメ生産は、前年比の1.5 倍で14 億円の水揚げとなり、好調のままで終了を迎える。
◇南三陸町図書館で、「紙飛行機づくり教室」が開催され、子供たちが青空へと飛行機を飛ばし楽しんだ。
南三陸町では自主防災組織の支援として、資機材購入料に上限35 万円で、費用を補助する。現状は22 団体で組織率は「26.5%」となっている。防災活動で必要とされる。発電機やガス釜、懐中電燈、備蓄用飲料水、非常食など、自主防災組織に一律で10 万円と、一世帯につき5,000 円で上限を35 万円とし、500 万円を予算措置した。
◇歌津地区の20 代・30 代の農漁業者が連携した「食と体験」のツアーを企画受け入れし、歌津地区の誘客を図っている。「南三陸!海しょくにん」では、4・5日に「ピザづくりのための食材収穫の旅」と題した、初の観光ツアーを行い首都圏などから40 人が集まった。
◆気仙沼市4月末の人口は先月より89 人が減少した。
南三陸町の町民バスが財政的に厳しい状況にあり、年度内にも有料化を検討している。復興予算頼みの町民バスは、国からの財政措置を要望する。利用者は有料にしても残してと話す。
◆被災地の「がんばる漁業」の国の支援が3年間の期間の中で、4月末で終了する。気仙沼沿岸での漁業の経営改善は道半ばで、国に補助事業継続要望をしているものの、操業を中断し係留する船も多くみられる。
◇南三陸町歌津の「田束山のツツジ」が暖かいせいで平年より10 日早く見頃を迎えた。(10 日)
◆本吉農業改良普及所によると、復旧水田の収穫が半分にとどまっている。客土の地力不足が顕著にあらわれる結果が出た。
◇本吉気仙沼中学校中総体で、志津川中学校バレーの男子は2連覇を達成した。
◇第21 回たつがねMTB(マウンテンバイク)大会が開催された。首都圏・神奈川等から120名が参加し、満開となった歌津田束山ツツジの林を活走した。地元からは、スポーツレディスの部で気仙沼市の北林牧選手が2位に入った。
南三陸町では人口減少の対策として、佐藤仁町長を本部長とする「地方創生推進本部」を設置した。町は若者の定住を促進と、出生の向上を基本方針として、年内に具体的な対策をまとめる。
◇復興庁は、5年間の被災地への交付金補助を、6年目からは事業の1 部を「地元負担」を求める事とした。
志津川・歌津の商店街の再建に「(仮称)南三陸まちづくり未来」として、第三セクターで運営を図る。株式会社として資本金4,100万円とし、その内1 千万円を町が出資し、200 万円を商工会が、出店者が2,000 万円を出資する。6月にも会社を立ち上げる予定。
◇南三陸町で大型運転手の「安全宣試」が12 日に開催された。事故の防止早期復興を誓った。
◆気仙沼市の「太陽光発電」が広がっていて、一般住宅では3年間で716 件、交付額は総額で6,800 万円となった。Co2 の削減は2 千トン相当となった。補助金は出力1 kw に付き2万5千円で、上限10 万円となっている。
◆気仙沼女子高の「かまぼこ体育館」は5階建ての災害公営住宅建設で、5月20 日から解体される。
◇南三陸町では地域の力で高齢者を支えようと、住民ボランティアを育成し災害公営住宅での見守りや、買い物支援をしてもらう。町社協は住民同士が支え合う仕組みを構築する。
◇南三陸教育事務所では、初めての学級担任に対して、不登校の歯止めを目指し「行きたい学校」の実現への研修会を行った。教育事務所で初めての試みをした。
「三陸道」の今後の見通し。登米東和~志津川IC(27 年度、11.1k)、志津川~南三陸海岸IC(28 年度、3k)、南三陸海岸~歌津IC(29 年度、7.1k)、歌津~歌津北IC(30年度、4k)。IC名は仮称。
◇南三陸町の本庁舎は29 年10 月に併用を開始予定で、歌津総合支所は現支所地内に29 年4月の供用を目指す。
◆気仙沼市の中央自動車学校は、負債総額8.9億により特別清算となった。業務の継続は山形の学校が「新気仙沼中央自動車学校」として運営している。
◆気仙沼市の「認知サポーター」の認定は、2年を残し5千人に達した。国のサポーター1100万人計画の目標があり、市では更に30 年までに8千人を目指す。認知者の見守りに住民の強化体制を図っていく。
◇歌津地区で17 日の「しらうおまつり」の踊り食いに長蛇の列。
◆気仙沼市側の「田束山石像まつり」(田束山観光公園保存会主催)は大震災で中止となっていた。17 日に地域住民による「護摩祈祷」が行われ、護摩木をたき地域の復興や発展を願った。
◆気仙沼市本吉町の小泉海岸「南三陸シーサイドパレス」が今月から解体が始まる。
◇JA南三陸は、ネギのブランド産地化を目指している。南三陸町では歌津田表・泊浜・板橋、戸倉西戸・在郷、志津川廻館の6工区で栽培を計画している。町は戸倉集荷場を施設整備し、ネギの産地化を後押しする。
◇チリ津波から55 年、津波の写真が図書館に展示された(20 日)。50 枚のパネル写真には、志津川南町・歌津伊里前の惨状を伝え、八幡川で家財を洗う様子が写っていた。
◇志津川淡水漁業組合は、今年の放流目標を1千万匹とし、回帰率の安定を重視した。今年の白サケ捕獲は、2.228 尾と昨年の約3割にとどまった。
◆気仙沼市内で18・19 日と高齢者宅に不審電話が相次ぎ、被害はなかったものの今後も「オレオレ詐欺」に気をつけるよう呼び掛けている。
◇気仙沼・南三陸地域在宅医療福祉連携委員会は、要介護・要支援の入院に際し、円滑な在宅復帰に向け、医療機関とケアマネとの生活情報を共有し連携今後図っていく。
◆気仙沼市の児童・生徒の減少により統廃合が26 年から33 年度まで、29 校(小学校17、中学校10)から小中10 校ずつにする計画を図る。廃校となった学校用地の活用策は進んでいない。
南三陸町は第12 次の事業費の申請を11億3千円とした。資材高騰分として8億4千万円と清水団地の硬岩掘削工事の3億1,700万円が入っている。
◇歌津枡沢災害公営住宅に建設計画の「大和ハウス仙台支店」と入居者が交流のサクラの植樹が行われた。
◇南三陸町佐藤仁町長は「鉄路にこだわらない姿勢」で、沿岸首長協議を提案し、今後について議論をと話す。JR気仙沼線は志津川市街地のかさ上げや整備計画が進む中で、財源も担保されない中、町民も早期結論をと望む。町長は方向性を出す時期を考え、今年に入っても鉄路復旧には否定的な見解を示している。
◆ハローワーク気仙沼管内では、26 年度新規学卒者の就職率は事業所再開が後押しし、3年連続100%に達した。
◇南三陸町のバイオマス事業は10 月の稼働へ、志津川保呂毛の旧下水道浄化センター内でプラント建設が始まった。一般家庭からの生ゴミを利用し、発酵処理したガスは発電や熱供給に、液肥は農地に活用する。事業費は4億円。
◆気仙沼市は下水・し尿汚泥から汚泥製品を作る施設が本格稼働を始めている。汚泥からは炭化製品が終末処理場で製造され、6月からは肥料が無料で配布される。
◆気仙沼「みらい造船」に日本財団から補助金70 億円が交付され、今後の雇用創出と産業復興が期待されている。
◇復興事業の地元負担リストが公表された。南三陸町では11 事業の約71 億円に対して一部負担を国は求めている。
南三陸町はボランティア「応援団」を結成した。震災後にボランティア支援で尽くしてくれたボランティアとの交流を図るため推進母体を会員制とした「南三陸応援団」を立ち上げた。今度は観光復興を後押しする。これまでに仙台や東京など3千人が登録している。
◆気仙沼市社協の津谷居宅介護支援事業所で、ケアプラン作成の違反で1千万円の介護報酬を県に返納する(支払われる介護報酬から天引きされる)。
◆気仙沼本吉町振興会で「JR気仙沼線の鉄路復旧」が、菅原市長との懇談会で正され、今後関連首長会とJRとの協議が交わされると話した。
◆気仙沼市の借金総額は511 億円に達し、市民一人あたり76 万円となった。
◇南三陸町の高台造成にあたり、住民の意向の変更から空き区画が発生している問題に対し、復興庁は町に空き区画の解消を求めている。町は見直し要求に戸惑い、工期の遅れを懸念している。これには事業費の削減も関係している。
4月の出来事 〜地元報道より〜
◇自治体合併や震災対策に尽力した遠藤健治副町長(66)の退任式があり、津波で犠牲となった職員に触れ、彼らの思いに十分応えきれなかったと声を詰まらせた。48 年間の公務を振り返り、常に前をそして上を向いて歩いてほしいと語った。
◇地方経済の活性化の交付金を活用し、県内トップの4割増しプレミアム商品券が6月から販売を開始する。南三陸町長は他の自治体とのメリットとなるよう4割増しにしたと話す。加盟店は約200 事業所を見込み、観光客の皆さんにも購入していただき、消費喚起につなげたい。
◇派遣職員の辞令交付は、新年度を含め111 人に上る。全国50 自治体が応援を受け、今年5自治体5人が増えた。現時点で職員不足の心配はないと行政は話す。
◇南三陸町の新病院を視察に「台湾議員団」の10 人が来町。台湾赤十字組織が病院建設に22億2 千万円を震災支援している。
◇「法テラス(南三陸)」が本年度の継続を決定した。ベイサイドアリーナの裏に設置され、震災直後から、被災者の「二重ローン」や「相続」などの、法律相談所として町民の相談を受け入れ重宝されていた。参議員会議で仮設生活者の延長を踏まえ、30 年3月末まで延長される法改正特別法が成立した。
◆気仙沼市立大谷幼稚園・小学校に通う子供達の「送迎バス」の運行が、危機に立っている。今後の保護者の支払う運行料金が6割増しになる見込みで、行政に助成を求める声があがっている。最大の原因は少子化だと言う。
気仙沼市の仮設商店街は共同店舗で本格再生へ! 南町紫市場は31 店で「気仙沼内湾商店街協会」を組織。南町地区内に21 店、魚町地区に7店で新店舗を形成する計画。総事業費約16 億円のうち4分の3を国の補助で、残りは出店者の賃料で負担する。1坪5千円で10 坪5万円、共同管理費1万円、さらに50万円の出資金が必要となる。
自己負担は現在の10 倍となる。当初25 年12 月時点では42 店舗があったが高齢化・資金繰り、後継者不足があり31 店に減少した。屋台村は移転先がなく閉店予定。仮設商店街のトップを切った復興屋台村「気仙沼横丁」は28 年10 月25 日の入居期限となっている。
◇南三陸町の10 月の合併10 周年記念に合せ、事業の提案を募集する。イベントなどにも補助金をだす。予算はふるさと納税をあてる。「合併10 周年夢と希望かなえる事業」と銘打ち記念事業を開催する。
◇南三陸町は志津川市街地に架かる「港橋」のデザインを国内の若手建築家から募集する。最優秀案には賞金150 万円が贈られる。
◇志津川地区の東工区の災害公営住宅が16 日に着工安全祈願祭を行う。町内には8カ所計738戸を整備する。志津川地区が494 戸と全体の7割を占め、新病院のとなりの東工区は、来年6月の完成を目指し、残る建設も順次入る。
◇南三陸町27 年度一般会計当初予算に総額522 億円を計上、25 年度の664 億円に次ぐ予算となった。本年度末には防災集団移転の歌津枡沢(59 戸)、歌津中学校上(56 戸)、戸倉(95 戸)の完成予定としている。志津川地区の東・中央・西の3地区に62 億円が充てられる。
◆気仙沼市の超少子化時代は震災年度を除くと、出生が370 人前後・死亡850 ~ 890 人となった。震災年度の22 年度は出生450 人・死亡1460人で、23 年度は出生377 人で死亡が1705 人だった。出生は昭和40 年代の第2次ベビーブームには年間千人の出生があった。
◇南三陸町の水産業の再建復興に欠かせない志津川魚市場が11 億円でハード面の工事が年内に完成し来年1月の初競りから運用となる。シロサケのふ化場も年内の完成を予定している。魚市場の水揚げ高は20 億円を目指す。
◇南三陸町のボランティアセンター大型テントは、延べ14 万人を迎える受け皿となったが、4月9日から解体が始まった。テントは今後、気仙沼市内に子供たちの野球練習場として活用される。
◇防災庁舎の「県有化」での保存か解体について町は、4300 世帯に意見提出書類を送り、パブリックコメント(意見公募)を求めた。10 日間で150 件の意見が行政にすでに届いている。
◇南三陸町の震災遺構保存問題で、町民のパブリックコメント(意見公募)が14 日に締め切られ、約500 件が集まった。
◇志津川地区町づくり協議会は、持続可能なバス運行をと、町に提案書を渡した。公共交通は「住まい」「なりわい」「自然」を紡ぐ重要な軸である。①高齢者や障害者への配慮 ②待合所充実など柔軟な運行システムの構築 ③持続可能な交通サービスなど5項目を盛り込んだ。
◇日本カトリック・ボランティア連絡協議会は、入谷「いりやど」を会場に全国の会員90 名が集まり、南三陸町で被災者から体験を聞いた。戸倉農漁家レストラン「慶明丸」が第24 回食アメ二ティコンテストで農林水産大臣賞に輝いた!
郷土料理の継承や開発を通して地域づくりに貢献した団体を表彰する。去る11 年にオープンしたものの、大震災でレストランは全壊し、25 年4月に全国より支援を受け再開した。旬と素材にこだわり、郷土料理を全国に発信している。
◆気仙沼署管内の飲酒運転の検挙者数が9人となり、昨年の10 人にせまる人数となっている。飲酒運転は重大事故につながる事もあり、夜間取締りを強化している。
◆気仙沼市の「気仙沼観光コンベンション協力」が24 年10 月に設立され、「震災復興語り部ガイド」の26 年の実績が報告された。26 年度は633 団体で1万5929 人の利用があった。人数は減ったが件数は増加している。原則10 人以上でガイドを受け付けている。
◇志津川漁港の防潮堤工事が本格化している。海抜8.7m の防潮堤が393. 5m で大森地区に整備されている。進捗率は57%と年度内の完成を目指している。
◆気仙沼地方創生策として「2割増し商品券」を7月発売のため、5月から加盟店を募集する。千円12 枚つづりを1万円で販売し、1万5千セットを準備する。1世帯18 歳以上の3人までで、1人上限5万円まで販売する。
◇三陸道の南三陸町と気仙沼市間の調査・設計・用地買収・改良工事に27 年度予算として250億円を仙台河川国道事務所が示した。登米市米谷から志津川小森までの運用開始を年度内にと予定している。
◇国土地理院の発表によると、4年間で志津川29cm 気仙沼21cm の地震による地盤の隆起が続いている。水平移動は南東方向へ4~5m が更に1m 移動していると発表した。
◇戸倉小学校は16 日戸倉団地内に建設中の新校舎上棟式を行った。進捗率は40%で8月末の完成に向っている。68 名の全校児童は、併設した志小からの引越し準備を本格化している。
◆気仙沼・本吉の震災復旧の「ほ場整備」が人手・資材不足が影響し遅れている。半分が本年度の「田植え」に間に合わない。
◇金華山沖で17 日午後、歌津の最知進市船長の「幸漁丸」が転覆し、一人が死亡し、2人不明で宮城海上保安部と加盟漁協の漁船が捜索を続けている。
◇元歌津町長の牧野駿氏が伊里前市街地を望む駅裏高台に「慰霊碑を建立」した。歌津地区の全犠牲者を刻んでいる。29 日の入魂式には遺族以外の方々の参列もと呼び掛けている。
◆気仙沼市は創造的産業復興開拓に最大で1千万円を補助する(補助割合は事業費の4分の3)。
◆気仙沼市の人口減少による地方交付税が年間「9億円減額」と試算した。
◇20 日「第2幸漁丸」が志津川漁港にえい航され、事故原因の調査を開始した。
◇「南三陸町地域観光復興協議会」の加盟する70 店舗で、販路確保への各店コラボによる「自慢の品セット」を販売している。すでにネットで販売や南三陸ホテル観洋の売店で販売している。第1弾は10 店舗が参加し、20 品目のセットで販売している。
「東北大学メディカルバンク機構」は、大震災後の気仙沼市・本吉地方の心的外傷後ストレス反応や抑うつ症が出ている住民を調査した。南三陸町の男性は「8.1%」女性が「3.6%」と結果が出た。県平均で男性の3.0%から比べても高い数字に。依然として「心の病」が多い事がわかった。津波で肉親を亡くしたり仮設暮らしの環境で悩みを抱え、飲酒・喫煙が増えた人たちもいる。
◆全国的に増加の一途をたどる「振り込め詐欺」の被害防止講座が気仙沼の新月公民館であり、「急がず、慌てず、相談を」と呼び掛けた。
◆気仙沼本吉病院(齋藤稔哲院長)に常勤医2人が加わった。共に内科医の杉下副院長(49)北海道出身、淺山医師(26)仙台市出身で、派遣や研修が縁で着任した。今後は3人体制で地域医療に取り組む。
◇BRT の気仙沼線が柳津から前谷地まで延伸する事をJR 東日本が決定した。6月27 日のダイヤ改正により仙台へのアクセスがスムーズになると、利用者からは喜ばれている。
◇歌津「伊里前商店街」に6月から、郵便局のATM 車が設置される。
◆気仙沼市への「教育旅行」が過去最高の87 校が来市した。震災を通して防災意識や生きる力を学ぶためと言う。「通過型」が多く今後は「体験・宿泊型」を増やす事が急務としている。
◆南三陸町の防集団地は志津川を除き4割越え着工している。町の防集事業は20 地区28 団地を整備するが、田の浦など19 団地232 戸は3月末までに造成を完了している。
◇生ゴミを発酵処理した液肥を農地肥料として活用する。「バイオマス産業都市構想」で資源循環型の農業を南三陸町は目指す。町内の運送業者からの支援で液肥散布車輌も導入した。
◆気仙沼市唐桑地区でカキ養殖をしている畠山重篤さん(NPO 法人森は海の恋人)が植樹活動が評価され、国土緑化推進機構の「みどりの文化賞」を受賞した。
◇南三陸町は27 日の行政区長・行政連絡員の合同会議で、初めて仮設住宅の集約方針を示した。福祉仮設(南方9戸)(入谷18 戸)を先行し集約を実施する予定。
◇復興事業費の全額は国債でから、被災地自治体負担も数%の大臣発言に、自治体は猛反発。
「春の叙勲」千葉一成氏(82)・旭日双光章、地方自治功労。阿部清氏(80)・瑞宝単光章、消防功労。渡邊榮記氏(79)・瑞宝単光章、消防功労。
◆気仙沼市のカモシカの農作物被害が約2700万円による。拡大を防ぐために駆除隊を発足させた。
◇29 日の歌津地区高台への「慰霊碑建立」の入魂式・追悼式が開催され、集まった遺族は慰霊碑に刻まれた家族の名前をさすり涙する姿に、家族の大震災大津波の悲しみは終わっていなかった。
3月の出来事 〜地元報道より〜
◇台湾からのモニターツアーの一行が南三陸町の病院・ケアセンターの建設現場を見学した。台湾赤十字や教育関係機関からの金銭支援があり、台南市高級中学の校長をはじめとする13 人が来町し、今後予定する「教育旅行」に向けた視察をした。
◆気仙沼市本吉町の福祉施設「春圃会」では、気仙沼市ではじめての「定期巡回・随時対応型介護看護」のサービスを3月から始める。県内では7番目で、利用者からの連絡を受ければ24時間訪問する。
◆気仙沼・本吉の6つの高校から817 人が卒業する。
◇東京日本橋に南三陸町の常設拠点施設「わたす日本橋」が3月3日オープンした。東京駅から歩いて10 分の三井不動産本社3階に。南三陸町の食材や観光情報発信の場所として期待される。
◇JA南三陸では26 年度の、ネギ生産状況をまとめた。数量約106 トンで販売金額は2,060 万円と、県内に12 組合で前年の7位から4位に躍進した。今後は復旧農地での作付は来年度3.5倍を予定し、トップ3への期待が高まる。
◆本吉響高校の家庭クラブ考案の「響の海の弁当」が県内の360 店舗のセブンイレブンで販売される。
◇南三陸町に自然環境活用センターが、松原公園跡地に28 年度の完成を目指し計画されている。敷地面積3 千㎡で10mのかさ上げし本造建設で、「教育旅行」など環境教育の拠点として期待される。
◆気仙沼・本吉の今季のアワビ水揚げは、震災後の放流ができず予定の4割にとどまった。
◇町の緊急雇用は、本年度の650 人から65 人と10 分の1に縮小される。27 年度が仮設生活見守りや町の臨時職員などは継続する。緊急雇用は県からの創設基金の16 億3,600 万円が充てられた。
◇3月定例議会で一般質問の「町民バス運行」については、町は27 年度中の有料化を検討している方針を示した。
◇町の高齢者叙勲(旭日単光章)に、志津川北の又の吉田清さん(88)に贈られた。吉田さんは元町議会議員として町に尽力した。
◇南三陸町は新年度から始まる子ども・子育て支援制度に合せ「保育料の半額」を提示し議会で了承された。
◆気仙沼副市長の大江真弘氏(40)が今月末で勇退する。大江氏は国土交通省出身で1期4年の1年を残し、国交省の意向に沿った。後任は引き続き国からの登用とする。
◇南三陸町の人事案で遠藤副町長の退任にあたり、最知明広氏(55)の選任を賛成多数で議会で可決した。
◇町職員の遺族の佐藤仁町長への「業務上過失致死」容疑で告訴が県警に送検されたが、立件は見送られる見通し。
◇志津川市街地の災害公営住宅の東工区東の第一号の工事が4月に着工する。南三陸町の志津川市街地の整備戸数の7割を占め、すべての団地は年内に着工する。公営住宅第1号は28 年6月に完成入居を目指す。
◇三陸道「南三陸道路」(志津川小森~歌津日山間)7.2 キロの4本すべてのトンネルが貫通し、28 年度供用開始に前進する。小森ICは27 年度の開通で計画は進んでいる。
◇南三陸佐藤仁町長は27 年度の施政方針で、復興加速と人口減少対策を重点目標とした。
◆気仙沼市の人口は現在67,561 人で6,686 人が減少した。
◇気仙沼・南三陸町の管内の小中学校の新入生が9つの学校で1桁となった。気仙沼小は昨年の倍の入学生となるなど、人口減少の中で地域差が現れている。
気仙沼市本吉町の小野寺さん4年を経て帰宅東日本大震災で不明となっていた小野寺さん(当時73)が、今年1月25 日地元の漁師が漁をしていて骨盤部分を発見した。県警のDNAデータが娘の松尾さんと鑑定結果から一致し、被災した場所から身元を特定した。そしてこの度、4年の歳月を経て家族に遺骨が引き渡された。
◆気仙沼本吉サーフィンクラブなどが主催し、8日小泉海岸で犠牲者の慰霊祭が営まれ、海に向い黙祷をささげた。地域住民をはじめ岩手・宮城のサーファー愛好家の60 名が集まった。
11 日南三陸町で4年目の追悼式 現在仮設住宅が町内・登米市に2,195 戸あり、1,482 世帯4,230 人が生活している。みなし仮設は県内361 世帯、県外58 世帯で約1,200 人となっている。現時点での大震災による死亡者は566 人で不明者は213 人となっている。
◆気仙沼市の災害公営住宅の高齢化率は36%に達し、今後は孤独死防止や自立支援強化を図っていく。
◇今秋開業予定の南三陸町の新病院に「透析部門」が再開する。町内には40 人ほどの透析患者がおり、今後は周知を図っていく。透析の医師の招聘がならない現在、勤務医に研修をしてもらっての対応や、大学病院からの支援を受け治療にあたっていく。
◆気仙沼市は地方創生戦略として26 年度補正予算に2億6千万円を盛り込んだ。先行実施として「2割増し商品券発行」や「子育て支援・介護人材確保」などを実施する。
◇第3回国連防災会議に先立ち、南三陸町を会場に公式プレイベントが10 日と12 日に開催された。10カ国から15 人が来町し国内外からリーダーが集まり、女性の役割について復興への願いを込めた「わたしコミット」を世界に発信した。
◇町が出資を予定している第三セクター「まちづくり会社」を、商工会と一つの会社を立ち上げについて相談し、6月・7月をめどに設立する。町は180 万円を出資し、株式会社を視野に志津川・伊里前市街地の商業施設建設を支援する。
◇仙台駅で「復興市」。オクトパス君が来客を迎え、6社が150 品目の商品で南三陸町の魅力をアピールし、町への誘客を呼び掛けた。
◇14 日午前7時頃BRTとダンプカーの接触事故が発生した。追い越しをかけたダンプカーが、BRTの運転席のバックミラーに接触した。乗客はいなかった。
◇神割崎キャンプ場の管理委託者の候補に、南三陸町観光協会の名があがる。
◆気仙沼市の本吉町野々下海岸の防潮堤9.8mの工事にあたり、国と県で構造が異なっていた事がわかった。林野庁と県が分かれて工事をしていたが、陸側が「直立」と「台形」と違っていた。今後修正をし工事を進める。縦割り工事の弊害があらわとなった。
◇ボランティアセンターの開所にあたり、「感謝の集い」がベイサイドアリーナを会場に開催され、全国から1,100 名が集まった。町民有志が「ありがとう」「これからも」と感謝の炊き出しを振る舞った。
◇南三陸町ではウニの増殖に伴う磯焼け対策として、ウニ殻の再利用として土壌改良に肥料とする方針を明らかにした。
◆気仙沼市は2千億円の使い道として、産業再生と雇用創出に中核の新魚市場に168 億円を充てる。その他造船・燃油施設の用地取得も図って行く。
◇伊里前市街地住宅地の買い取り可能筆は212筆で7万4,800 ㎡で、その内契約済み170 筆で、残る2割が抵当権・相続などの問題で未買い取りとなっている。
◇歌津地区の伊里前の国道45 号の3.9ha の残った擁壁や基礎の撤去が始まり、商店街の復興へ始動となる。今年6月には完了する。事業予算は復興交付金メニューにはなく、一部を町が負担する条件で今年1月「効果促進事業」として交付がみとめられた。予算は2億9,300 万円となった。
◇南三陸町では緊急雇用の終了にあたり、9割の雇用が削減された。19 日に開催された「離職者相談」には対象となった580 人のうち、約260 人が参加した。説明会には水産会社や介護関係6社のブースが設置され、求職の相談に対応していた。
◇戸倉小学校は間借りする志津川小体育館での最後の卒業にあたり、感謝の気持ちを伝え巣立った(19 日)。
◆気仙沼市菅原市長は市の震災遺構として「向洋高校保存」へと作業に入ることを明らかにした。
◇南三陸町戸倉地内の作業現場に設置していた、発電機の電線ケーブルが10 数メートルずつ数本が盗まれた。工事終了後には、回収し施錠し保管を指導した。
◆気仙沼市は震災時の高齢者対策として、計画を議会に示した。要支援名簿に市民より同意を付けた660 人の要支援名簿を自治会・消防などに年度内に配布することを明らかにした。
◇南三陸町で第1号の防集団地の集会所が完成した。藤浜団地の10 区画の住宅再建のコミュニティーの拠点となる。建設費は2,800 万円(延べ床99.37 ㎡)で交付金が充てられる。来年度は新たに8カ所が建設される。
◇南三陸町の観光ツアーとして三陸道建設現場見学を盛り込んだ。国交省仙台河川国道事務所と大手旅行会社JTB が企画した。今回は首都圏から30 名がツアーに参加した。
◇宮城県立志津川高校に気仙沼西高校教頭の山内松吾氏が校長として昇任した(南三陸町入谷出身)。前任の佐藤充幸校長は大河原商業に転任した。
◇地方創生戦略にあたり、地方創生室を設置し、人口減少や地方活性化策に取り組む。先行型交付金を8,350 万円計上し、プレミアム商品券やU・Iターンの移住支援などを図り、2つの大きな問題への戦略を構ずる。
◇南三陸町・気仙沼市の在仙者で組織する「南三陸ふるさと連絡会」では、市に対してJR 気仙沼線の鉄路の復活を要望した。
◇南三陸署は、三陸産箱入りワカメ3箱(時価2万4千円相当)を愛知県出身の容疑者が盗み、地元志津川の容疑者と、盗品売却運搬の容疑で男2人を逮捕した。
◇南三陸町は町立南三陸病院(仮称)の病室モデル施設を志津川沼田地区内に建設した。
◇東北電力の女川原発の事故を想定した避難計画で「30K 圏外への登米市へ」。要配慮者への早期準備措置を講じることを、町独自の基本方針とし、児童などは保護者へ引き渡す事とした。
「南三陸町の宿泊施設(5施設)がスクラムを組み共同プランで減少している観光客誘客と情報発信をする。大手旅行代理店「じゃらん」が協力し、南三陸町「旬鮮おすばで乾杯プラン」と題して3月11 日からスタートした。共同店は、南三陸ホテル観洋・ニュー泊崎荘・漁家民宿「やすらぎ」・民宿「下道荘」・「津の宮荘」の5施設。現在観光客は被災前のピークの116 万人から8割程度まで回復したが、今後の被災地の風化も見込まれ、観光業の復活を図って行く。
◆気仙沼市港町から潮見町にかけての防潮堤計画は、海抜5 m を予定しその説明会で、住民・事業所から「海が見えない」「船が見えない」と反対が相次いだ。
◆南三陸町は仮設入居の30%を下回る見込みの28 年度から、平成の森など8カ所を本格「集約」の実施へ。
◇シルクフェスタが7日から入谷「ひころの里」で始まり、500 点以上の作品が展示され来館者を楽しませた(開催8日間)。
2月の出来事 〜地元報道より〜
◇南三陸町歌津地区の「枡沢災害公営住宅」が2月完成し、入居が始まった。入谷・名足に続く3棟目で、次は来年3月の戸倉・伊里前の完成が予定されている。
◆気仙沼市の国民宿舎の「からくわ荘」が復興需要を追い風に宴会などを中心に利用が好調となっている。
◆気仙沼市内で計画される28 地区の約2200 戸の、災害公営第1号の南郷住宅の一部が31 日入居を開始する。
◇南三陸町地域観光復興協議会(阿部隆二郎代表)が県の「おもてなし大賞」に輝いた。作成した「南三陸てん店まっぷ」が高い評価を得た。協議会は被災した76 店舗が組織し、25・26年の2年間で計8万6千部を発行した。町内の商店を地図で紹介し、スタンプラリーで特産品が当たる企画や、仙台市内でも配るなど町への誘客活動にもなっている。
◇南三陸町は所有する「神割崎キャンプ場」と「神割崎プラザ」の指定管理者の地元管理者が運営を断念したため、指定管理者を公募した。27 年4月1日から5年間の指定管理への委託となる。
◆気仙沼広域消防本部が26 年の火災統計を発表した。発生は前年度と同じ32 件で、建物火災が17 件で全焼が多く過去10 年(23 年は除く)で最悪の1億7千万円の損害額となった。
◆宮城県漁協のワカメ共販の入札が気仙沼市波路上の流通センターで、全国のトップを切り入札が行われた。10k当たり平均単価5199 円と昨年を1千円上回り、震災前の22 年の水準を回復した。
◇26 年救急統計が発表され出動件数は3417 件で搬送人員は3051 人、震災の年を除き過去10年で最多となった。6割以上が65 歳以上の高齢者となっている。
◇「南三陸町を勝手に支援し隊」が結成された。都内や北海道などの医療従事者が200 人で組織し、南三陸町の医療や介護の復興の後押し、住民のコミュニティーづくりやビジネス支援など応援団として支援する。
◇町内入谷地区にボランティアと町民の交流拠点が、南三陸森林組合により建設中だった「山小屋」が完成した。商工中金の支援により「ANAこころの森」の敷地内に建てられた。これまでも全日空の新入社員の研修として間伐などをしてきた。今年4月には東芝のグループ会社の1200 人による林業体験も計画されている。
◇南三陸町防災会議の初会合が6日開催された。県が特別警戒区域に11 ヵ所を指定し、対策などを検討した。
◆気仙市は庁舎建設へ14 年ぶりに一般財源に1億円の基金の積み立てをする。現在の基金残高は5100 万円で金利も含め1億円がプラスとなる。
◆気仙沼市は過疎債を18 事業に活用を計画している。今回「子ども医療費助成」の9380 万円のうち県補助を除く8060 万円に過疎債を活用する。組み替えによる財政負担軽減ながら、あくまでも借金でありムダのない活用が求められる。
◆気仙沼市土木事務所は復旧工事の着手率は92%で、道路・橋梁は8割が完成しているなど状況をまとめた。
◇南三陸町戸倉地区で「少しの手掛かりでも」と、南三陸警察署と町で合同集中捜索がおこなわれた。
◇歌津館浜仮設の在来工法の仮設住宅5戸を、歌津中学校の敷地内のゲートボール場に解体移築し、町営住宅としてUターン者などの定住促進に利用する。
◇南三陸町「観光特区」の説明会が復興庁の担当者から町内の4事業所が参加し、固定資産・不動産取得などの減免となる特区としての説明を受けた。町は「また来たい、また住みたい」などの地域づくり・観光振興推進計画により、観光特区として認定されている。
◇志津川魚市場のある大森地区南堤防に、4年ぶりに本格的な防潮堤灯台が今月6日から運用を開始した。震災前にあった5基のうち1基が再建され、残り4基も工事の進捗を見て再建運用を図る。
◇JR気仙沼線の「復興会議」が開かれぬまま1年間が経過する。復旧工事費の700 億円と予算の確保のめどが立たない。気仙沼線関係自治体も復旧に道険しさが感じとれる。そんな中で仙石線が5月30 日に全線開通となり気仙沼線だけ取り残されている。
◇南三陸町は第1号被保険者(65 歳以上)の現行4500 円から月額6千円に、介護保険料を引き上げる方針が示された。一般財源からの補填が「財政調整基金が底をつき」繰り入れできないのが増額の理由だと語る。
◆14 日安倍首相が気仙沼市「南郷災害公営住宅」などを視察、来市。
◆気仙沼市で復興庁が支援の大手と地元企業とのマッチング「結の場(ゆいのば)」を開催し、販路の開拓に力を貸してと集まった。
◇志津川魚市場のサケの水揚げは、今季約6万匹で金額は8億3700 万円で続けてきた県内一を、石巻に明け渡した。
◇14 日志津川地区災害公営住宅入居者の「くらしの懇談会」が開催された。入居者は共に暮らす方々と早く打ち解けあい、新生活を始めたいと話す。
◆気仙沼・本吉地方の被災農地の圃場地をネギの一大産地へと、組合を組織した。まずは3区4.5ha の復旧農地で栽培をはじめる。
◆気仙沼市の25 年度の年齢別異動者数が発表され、震災後のUターン・Iターンで25~ 40 歳の転入が大幅に増加した。反面15~ 24 歳では転出が転入を大きく上回っている。定住化対策が急務で、雇用確保や子育て支援の充実が求められている。
◇南三陸町の友好町の「庄内町」から、交流漁業体験の「ワカメの刈り取り」が4年ぶりに復活し、24 名が復旧した伊里前漁港で実施した。
◇町立南三陸病院(仮称)が10 月完成へ順調に工事が進み、建物の一部上屋が見えるまでになった。総合ケアセンターも併設し、町の医療・保健・福祉の拠点施設として、町民も完成を待ち望んでいる。
◆気仙沼高校と気仙沼西高校の統合にあたり、校歌は気仙沼高校を使用することを決めた。
◇志津川高校では管内では珍しい「アイパッド」の携帯情報端末を利用した授業に力を入れ、即戦力育成として就職に備え授業に取り入れている。
南三陸町人口推計で10 年後(平成37 年)人口は9,444 人、高齢化率は40.6%に 町内の人口は被災前に1万7,666 人だったが、27 年1月末現在では1万4,112 人となり、2割の3,554 人が減少した。高台移転の造成は順調に進んでいるものの、かさ上げを待ちきれなく登米市への自己再建や災害公営への入居など、人口流出の歯止めにはいたっていない。来年28 年には1万3,144 人33.5%、震災10 年後(32 年)には1万1,554 人36.7%。そして現在からの10 年後(37 年)は9,444人と1万人を割り、高齢化率は40.6%と、総人口と高齢化率の見込み(推計値)であることが分かった。(調査方法は「コーホート法」で直近の年齢や男女別人口の変化率を加味して推計した)
◇18・19 日南三陸町議会では「集中復興期間延長」を中央へ要望、長嶋復興副大臣に要望書を手渡した。
◇気仙沼市・南三陸町の死因のトップは悪性新生物(ガン)で20 年間同じで、3割を占め、心疾患、脳梗塞、ガンを含めた「三大生活習慣病」が6割となっている。気仙沼保健福祉事務所では、「禁煙・節酒・運動を」と呼び掛けている。
◇南三陸町では高校3年まで医療費無料化や保育料減額に取り組むことを決めた。財源は「過疎債」「ふるさと納税」を活用する。人口減少の歯止めと子育て支援の充実を図る。
◇3月開催の「国際防災会議」に先立ち、プレイベントとして南三陸町で各国の女性リーダーが集まる事が決まった。防災対策に取り組む女性リーダーが海外に活動を発信する。
◇JA南三陸では、春告げ野菜など関連商品の発表・試食会を南三陸ホテル観洋で開催し100人が集まった。新商品の「春告げイチゴ」が紹介され、ブランド化へ大好評を得た。
◇入谷地区のハナモモの出荷がピークを迎えている。グリーンウエーブ入谷構想促進委員会の桃源郷部会が取り組み10 年となる。現在15 軒が栽培している。
◇世界最古の化石「クダノハマギョリュウ」の南三陸町「化石の町歌津」が、魚竜館の復旧工事が始まることとなり、化石の町が復活する。
◇国際防災会議にあたり、世界各国の海外メディアが24・25 日の両日南三陸町を訪れ、復興の現状や水産業のギンザケ・カキ・ホヤの養殖場を見学し、防災対策庁舎を世界に発信した。
◇南三陸町遠藤健治副町長(66)は、3月末をもって退任する。後任には最知明広氏(53)が選任される。最知氏は被災前は病院総務課長として、23 年4月から保健福祉課長を歴任した。
◇南三陸町では26・27 年度の35 事業に、55億9100 万円が交付金として認められた。
◇南三陸町は今年10 月に10 周年を迎え、合併特例債が終了する。今回の大震災により10 年間延長で20 年間合併特例債活用が可能となった。(特例債は事業債の95%に充当でき、70%が国から交付税借値され、入小新築や名足保育所、伊里前小、名足小の耐震事業などに使われた。)10 年間の延長にあたり、庁舎本所と歌津出張所新築に特例債を活用する。特例債の枠は43 億円と変わらない。
1月の出来事 〜地元報道より〜
◇5日南三陸町の仕事始め式にあたり、ベイサイドアリーナに約280 人の職員が集まった。新採用3人と派遣職員2名に辞令を交付した。佐藤町長は「復興の成果が目に見える一年であり、歴史に残る仕事をしている」と語った。
◇5日南三陸町「新年懇親会」が南三陸プラザで開催され、100 名の町内の産業・教育関係者が集まった。町長は復興に向け「全身全霊」で取り組む事を語った。4日には入谷・歌津地区で「新春のつどい」が開かれた。
◇南三陸町新商店街の施設整備にあたり、出店46 店と当初計画を3割下回った。志津川地区は6店減り34 店舗となり、28 年11 月完成を目指し、八幡川左岸の観光交流ゾーン内約2ha に新設する。歌津地区は8店減り、12 店舗で伊里前地区での再建を計画する。商店施設の運営はまちづくり会社「(仮称)南三陸まちづくり未来」が主体となり出店者や商工会のほか、町も出資を検討していて、資本金は4000 万円を予定している。出店に対しまだ検討中もある。月額の貸料・共同管理費は1区画(15 坪)7万5千円以上を想定している。他に保証金や出資金も別途必要となる。
◆気仙沼市の人口が発表され、人口は1年間で808 人が減少し、世帯数では120 世帯の増加となった。唐桑が151 人と減少が大きく、新月と面瀬の人口が増加している。気仙沼市の26 年末現在の人口は67657 人で、26069 世帯となった。
◆気仙沼市の水道事業が人口減少で経営が厳しいと今後を想定。向こう26 ~ 35 年の10 年間の新ビジョン案を作成した。
◇南三陸町には昨年末まで、14 万2千人のボランティアが訪れている。こうした方々1万4千人に招待状を出す。震災を風化させず、継続的なつながりを呼び掛けるきっかけにする。「感謝の集い」と題し交流会を行なう。
◇1月10 日の「110番の日」の啓発活動を志津川保育所でおこなった。「いたずら電話は絶対しないように」と呼びかけた。また防犯面では「知らない人についていかない」などを幼児に語りかけた。同署内での110番通報は286 件があり、15%が誤報だった。その他に復興工事の「交通渋滞」の苦情も多かった。
◆気仙沼市の職員給与4%削減終了となり、県で公表している「ラスパイレス指数」が仙台を除く12 市で3番目に高い水準となった。
◇南三陸町の成人式が開催され159 人(対象192 人)が門出を祝った。佐藤町長は「悔いのない人生を自らの力で切り開いてほしい」とエールを送り、新成人を代表して後藤さん(戸倉)が「町の復興に貢献できる大人になります」と話した。会場には遺影を持った町職員の高見さん(戸倉)が「町の復興に一層頑張ろうという気持ちが生まれた」と話す。津波で友をなくし一緒に成人式に参加した。気仙沼市は787 人の対象者のうち689人が出席した。
◇南三陸町の出初め式がベイサイドアリーナで開催された。消防団・交通指導隊など関係者が250 人集まった。「安全安心な町づくり」へ思いを新たにした。
◇気仙沼沿岸のワカメ養殖は順調で、2月5日からワカメボイル作業が始まり、浜では再生に手応えを感じている。昨年は6億84 万円の水揚げだった。
◇南三陸町の土地買い取りが、約90ha のうち82ha と全体の9割となった。残っているのは漁民の作業用地となった。志津川市街地89.1%志津川郊外87.6%、歌津81.6%、戸倉80.2%となった。買い取り価格は24 年10 月1日時点で1㎡当たり平均で、志津川市街地1.5 万円~ 2.5 万円、歌津は6千円、戸倉5千円と震災前と比べ20%下落した。
◆宮城県は県内の8カ所を防災拠点とする事を決めた。気仙沼・本吉圏は今後廃校する西高校とし、28 年から施設などの整備をする。登米市は長沼フートピア公園とし、石巻市は総合運動公園となり、他5ヵ所を決め整備する。
◇志津川市街地のかさ上げは、海抜10m とし、都市計画での五日町・十日町・新井田など着々と工事が進んでいる。今後国道45 号は、上の山ふもとを通り新井田の国道ルートへ合流し、国道398 号は五日町の橋脚も完成し、向いの駅前側の工事も始まり、現398 号と連結となり、国道45 号と交差工事へと進んでいる。
◆気仙沼管内では、高齢者の免許証の自主返納が増加している。昨年は60 件多い96 件だった。管内人身事故は、154 件で25%が高齢者だった。昨年11 月までの管内運転人口は、4万3590 人で65 才以上が25%を占めている。
◇南三陸署は16 日、管内外の4団体18 個人を表彰した。管内の防犯・交通安全に協力した方々で、仙台の須藤富夫さんも表彰された。
◇阪神淡路大震災の発生にともない、6434 人が犠牲になった17 日、20 年の節目にあたり、南三陸町佐藤町長も、兵庫県と西宮市の追悼式に出席した。派遣職員の継続も要請した。
◇南三陸町では女川原発事故を想定し、27 日に住民の登米市への避難訓練を、県と7市町が参加しておこなう。
◇志津川魚市場の復旧工事に着手する。高度衛生管理対応の施設とし、外壁で魚市場を囲み、鳥の進入を防ぐなど、衛生管理を重視し、水揚げや漁獲高の増収増益を図る。工費は22 億円で28 年1月の供用開始を目指す。
◇南三陸町の商店街形成の10 年20 年を見据えた、再生計画策定へ着手する。志津川は6店減り34 店舗、伊里前は8店舗減少し12 店舗での整備になる。建設費は約4分の3が補助され、今後新設される「まちづくり会社」が運営をする。
八幡川中橋のデザイン構想を町協に説明 被災前に木造の橋として志津川地域住民に親しまれた中橋が、28 年度完成を目標に整備をはじめる。地元スギ材をふんだんに使用し、二層構造で上部は13m で、下部は2 m~5m と川面に近く親水性を重視した。橋長は約74mで神社の参道や鳥居をイメージし、被災前の行事「かがり火祭り」などのイベント会場として活用を考慮した。隈氏のデザイン構想によるもので、今年9月に下部工事に着手し、28 年12 月を完成目標として、「まちびらき」に合せ、にぎわい創出が期待される。
◇町の管理委託制度による「神割崎キャンプ場」は、管理者が運営を断念し、新しく事業者を募集する。
◇志津川地区で「志教育」の発表会があった。志小・志中・志高・入谷小と戸倉小を含めた5校によるもので、地域の一員として復興の決意を新たにした。
◆本吉小泉川のサケ漁が26 日終わった。今期の捕獲数は2万8529匹と前年より約2500匹減少した。採卵は400万粒増えて、1800 万粒となった。
◇25 日「文化財を守ろう」と、歌津伊里前の町民俗資料館で、南三陸消防署が火災防御訓練を行った。
◇町が25 年9月に設立した「復興計画推進会議」は、南三陸町に人口流出の対策などで、雇用増へのアイディアを提案した。27 年度内に完成する三陸道志津川IC(仮称)の周辺への娯楽施設や、高齢者の住む住民への家事代行などの起業をと、提案した。その他にも「観光立町」を目指す町の集客を図るため、町内を訪れたボランティアを巻き込んだUターンIターン策、町民のニーズを踏まえた雇用の場確保などもあった。
◆気仙沼市内初の南郷災害公営住宅が1月31 日から震災4年目を前に入居開始となる。住宅は2号棟(40 戸)3号棟(35 戸)で6階建ての鉄筋コンクリート建て。3月には残る10 階建ての1号棟が完成し、90 戸ができる。南郷住宅だけで165 世帯が入居となる。
◇南三陸町内の仮設住宅を小規模の沿岸部を優先して、年度内に集約する方針をしめした。現在、登米市・町内の仮設数は2176 戸あり、入居者は1736 戸(1月20 日現在)で440戸が空き室となり、入居率は79.7%となっている。防集団地や自己再建が進む歌津地区では、入居率が3割、空き室が約半数となった団地も数カ所あり、自治会も解散している。5年目を迎え荷物が多くなったり、子供の成長により部屋が手狭となるなど、町・議会に有効活用をと陳情が出されている。
◇気仙沼線の鉄路復旧へ、今国会で改正案の提出が検討されている。この改正案が国会を通ると、4分の1の復旧費が国から支出される。
◇南三陸町では、市街地を結ぶ「港橋」のデザインを募集するコンペを、若手建築家から公募する。選定委託業務料は1130 万円で、議会で予算が承認されている。
◇気仙沼・本吉地区の「カキ養殖」は、戸倉を含めた3地区で生産を終了した。南三陸は引き続き生産をする。今期は生育・単価も良好に推移した。