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2014年の出来事

12月の出来事 〜地元報道より〜

◇歌津枡沢地区の災害公営住宅が、1ヵ月前倒しの完成となる見通しとなる。国道沿いで3階建、2DK13戸・3DK が7戸で総計20戸。
◇志津川地区の月末開催の「福興市」に志津川中生248 人と教職員が参加した。生徒は生の販売や接客を学び、福興市運営の手伝いをした。
◆気仙沼市大川のサケ漁が前年比3割増しとなり、採卵数も被災前と同じに回復した。
◇志津川中学校バレー部が県新人大会において、準優勝に輝いた。決勝戦は仙台第1代表の高砂中に敗れた。
◇南三陸病院の建設に、気仙沼・本吉地区で初めて免震装置が導入された。今後の地震発生が予想され、医療拠点の安定性が確保され建設工事が進んでいる。
◇女川原発30k圏内に位置する南三陸町は、県のガイドラインで登米市への避難と、事故を想定し年度内に計画を立てる。
◆県漁協気仙沼支所の10 月~ 11 月のカキ生産は、階上・歌津の処理場が復旧したことで、前年同月に比べ数量2.8 倍の87 トンで、金額は3.4 倍の1億4580 万円となった。
◇志津川八幡川でのサケのやな場の捕獲数は終盤を迎え、前年比の3割で被災前の2割にとどまっている。網揚げ中止に疑問の声もあり、「資源管理型漁業」の在り方への方向性に、被災した河川の改修や河川堤防の建設もあるなど、多くの問題がある。
◇南三陸町の本庁舎・歌津支所の建設にあたり、公募での「プロポーザル型」で民間のアイディアを取り入れる。
◇入谷災害公営住宅の住民が、周辺の商店や公共施設を把握するためにマップ作りをはじめた。地図や観光情報も盛り込んでの製作活動をしている。
◇南三陸町の「介護初任者研修(訪問介護職員2級課程)」が修了し、昨年より7人多い18 人が資格を取得した。その内3割が高校生で「復興の力になりたい」と、介護福祉職員の不足に対する一助となりそうだ。
◇町は可燃ゴミの最終処分場の建設を検討している方針を示した。
◇南三陸町でボーナス支給(1.55 ヵ月)、町長は約140 万円、副町長は約107 万円だった。平均支給額は年齢平均44.5 才で64 万円となった。一般職222 人に対し総額1億4318 万円だった。気仙沼市市長は25%の給料カットが反映され136 万円だった。
◇町では人口減少対策に対して地方版総合戦略を策定し、対策に本腰を入れる。
◆気仙沼市の復興事業の進捗状況の5割が計画どおりで、問題ありは1%で「問題はあるが前進」は40%と報告した。
◆「けせんぬままーけっと」として、ヤフーと共同ショップ開店。ネット上に商品をアップして、販路の拡大を図る。
◇JA 南三陸は本店と志津川支店の起工式を11日に行った。場所は南三陸町志津川廻館地内(旧志津川社協跡地)
◇歌津港地区に、コミュニティーの再構築の場として、歌津中野の集会所「港親議会館」が11日に完成した。建設には全国からの寄付が充てられた。
◇12 月定例議会は、129 億余りを追加補正し一般会計総額約603 億円となった。震災復興祈念公園の設計委託料に2900 万円を予算措置した。
◇「ローランド・ピアノ・ミュージックフェスティバル」東北大会で、志津川高校の近藤さんが最優秀賞に選ばれ、全国大会への出場を得た。志津川町内にあった「なかよしピアノ教室」も震災で流出し、登米市での再建をはたし、片道50 分の時間をかけ、練習してきた成果が実をむすんだ。
◆衆議院議員宮城6区小野寺五典氏(56)が10万票余りを取り、次点の鎌田氏に7万票余りの差を付け6度目の当選を果たした。復興への決意を述べた。
◇南三陸診療所での今年5月から始まった「妊婦診察」が町民から好評を得ている。町内では15年ぶりの再開で、石巻日赤と連携し健診を行っている。妊婦にとっては安心感へとつながり、気仙沼市や石巻へ通院負担の軽減となっている。
◇「南三陸町の安全・安心な町づくり推進会議」の初会合がもたれ、毎月11 日を「安全・安心の日」と定め、初会長は南三陸安全協会長の菅原塚夫氏を選任した。
◇三陸道の小森の志津川ICから南三陸海岸ICまでの区間の、「新井田川橋」の連結式が14日おこなわれた。磯の沢に架かる高さ35m 長さ163m の高架橋は、町内の名所となっている。志津川IC から南三陸海岸ICの供用は28 年度を予定している。
◇観光特区に南三陸町が国から認定された。観光関連の集積を促すために、税制上の特例措置がとられるなど、産業再生などを後押しとして、復興の新しい町づくりの追い風となりそうだ。
◆気仙沼市立本吉病院は25 年度の実績報告の中で、外来は1.5 倍と目標達成したものの、入院患者は3割にとどまり、全体の評価では総体的に「未達成」となった。今後も経営健合化への課題解決に取り組む。
◇南三陸町では震災の中小企業の復興を後押しするため「振興基本条例の制定」を図り、官民一体で中小企業を支援していく。
◇22 日復興特区認定書が交付され、交流人口の増加を目指す。
◇29 日「おすばでまつり」開催。タコなど浜値で販売する。
◆フィッシング全国日本選手権で、気仙沼出身の千田健太選手(気高・中央大)が、男子フルーレ個人の部で2連覇を果たした。リオ五輪を目指しガンバル姿に被災地では元気をもらっている。
◆本吉小泉川のサケの採卵数が過去最高の1800万粒となった。震災の年の4年目のサケの減少を予想するも、結果に組合員はホッとしている。
◇志津川「中橋」のグランドデザインが隈研吾氏により示された。長さ74mで約6mの幅員を計画し、人道橋とした。市街地は「回遊性と親水性のある街並み」がテーマで、町民と観光客の交流を促進し、町の復興へのシンボルとして年度内に着工を予定している。
◆気仙沼市では11 月までに、78 校4189 人の学校生徒が訪れている。教育旅行体験学習の増加が今後も見込まれ、「宿泊型」が課題となっている。今後3月末までに300 人以上の予約もあり、観光復興への環境整備が求められている。
◆気仙沼市本吉馬籠地内で、乗用車とトラックが衝突し、同乗の女性が死亡した。
◇南三陸サケ漁は沿岸・河川とも前年比の8割にとどまり、採卵不足は北上川から購入を予定している。
◆気仙沼市内ではいまだに8千人が仮設住まいで、3回目の年越しをする。
◇伊里前地区のかさ上げと事業手法にめどが立った。市街地は都市計画区域外で、国の復興交付金の事業メニューにもなく、整備が進まなかった。取り組む事業手法として、三陸道の残土エリアを半分にし、整備費に市街地復興効果促進事業の復興交付金を活用する。商店再建は店主が出資し「まちづくり会社」を設立し、町有地(1.2ha)に20 店舗の入居を見込む。三陸道の残土のかさ上げも進み、更なる事業加速を地区民は願っている。
◇南三陸町では29 日に恒例の「おすばで祭り」が開催され、3年目の年を活気ある来客と売り手の声で締めくくった。
◆気仙沼市魚市場の水揚げが3年連続県内1位となった。水揚げ高は170 億円にものぼる。

11月の出来事 〜地元報道より〜

◇歌津地区の住民団体が作成していた「一燈」が1日付けをもって廃刊する。東日本大震災後に地域の被災状況や、復興情報などを全戸に配布を続けてきたが、資金難のため1日付で廃刊する。地区民からはおしまれての終わりとなる。
◇職員確保に南三陸町は、気仙沼市・女川・石巻と共同戦線をとることとなった。南三陸町は138人の必要職員に対し、8人が不足し、土木で最多の5人が不足している。
◆気仙沼市の大川サケ漁は捕獲・採卵とも3割ましで、沿岸のサケ漁は25%減少に。
◇南三陸町は28 年度からの10 年間の「総合計画」策定へ、初会議を開催。復興を見据えた将来象や大網を盛り込む。
◇「秋の勲章」で南三陸町からは、佐藤匡延氏(79)が消防功労で瑞宝単光章を受章した。
◇南三陸町実施の町民意向調査の結果によると、8割の住民が「遅れている」との実感だと言う。調査は5190 世帯に対し1146 世帯が回答。回答率22,1%であった。
◆気仙沼水産振興センター事務長を1900 万円横領で逮捕した。
◆気仙沼「大島架橋」が30 年度の完成を目指、15 日に着工式を開催し本体工事を本格着工する。
◆本吉響高校では仮設生活者に「響米」をプレゼントした。学校田で生産した米を1k ずつ配布した。
◇気仙沼市・南三陸町のカキ出荷が好調。10 月末までで生産量は昨年の3.6 倍の約52 トン、全額では4倍の9350 万円となった。
◇南三陸町東工区の造成進捗率は99.2%と年内には終了する。昨年7月に造成開始した東工区は、病院・役場用地の確保ができた。
◇7日南三陸町UR都市機構による「現地説明会」を開催し、約100 名の住民がベイサイドアリーナ向かいの東工区東と、志津川市街のかさ上げされた土盛りの上から、変わりはてた志津川市街地を望んだ。
◇27 年の入学志願者状況(11 月10 日付)、気仙沼高校定員240 人に対し266 人で倍率は1.11%で、前期選抜は1.58%だった。志津川高校は普通科120 人に対して83 人の0.69%で情報ビジネス科が40 人の定員に17 人の0.43%の倍率となった。連携型選抜では普通108 人に対し79 人情ビは34 人に対して14 人であった。
◇南三陸町議会は地理・生産構造が似ていると女川町議会と復興の連携を図るため、合同で特別委員会を開催した。
◇11 日に南三陸警察署で署員8名による捜索が戸倉地区で行われた。(南三陸町の不明者は先月31 日現在215 人)
◇「志高90 周年」を450 名の生徒・歴代PTA役員が集い、11 日の節目の日を祝った。志高は大正13 年4月に実科女学校として開校し、志津川高等女学校から昭和23 年の学制改革により男女共学の志津川高校となった。平成15 年に県内初の中高一貫教育を導入した。これまでに1万2031 人を輩出している。震災時は登米・上沼高校に分散して授業を行った。
記念講演には戦場カメラマンの渡部陽一さんが来てくれた。新しい町づくりや復興を担う人材育成に務めその誓いを新たにした。
◇町の条例一部変更で、町が買い上げた土地を復興などに限って民間に土地の交換や譲与、貸し付けができるようにした。
◇志津川市街地の3地区(東・中央・西)の災害公営住宅(集合・戸建て)の戸数が494 戸決定した。東238 世帯・中央137 世帯・西76 世帯と先月末で申し込み状況をまとめた。東地区が人気で65 歳以上の入居が46%で、西が33%、中央が13%を占めた。東工区の団地は31 戸上回る113世帯となり抽選が必要となった。
◇南三陸町で条例を改正した。防災集団移転事業で買い取った土地の交換・譲渡を可能にし、跡地利用課題を解消へ。企業立地や集約化を今後促進していく。
◇南三陸町でも国保などの還付加算金の過少算定がわかった。280 件金額は46 万円ほどで、速やかに今後送金手続きをする。
◇志津川湾のサケの遡上が前年の2割にとどまっている。震災時の放流が10 分の1にとどまり、サケの主群となり回帰するため、今年の水揚減となった。決定した網上げも漁業者から協力を得られず中止となった。
◆宮城6区衆議員選、小野寺五典氏(54)出場表明。戦点は復興と米価と話す。
◇先月開催の「議会と住民の懇談会」に一人の議員が許可なく懇談会を欠席した。欠席許可申請を出していたものの、委員長の許可が出ないままで欠席し、議会での「議会軽視」の指摘に欠席した議員が陳謝した。
◇南三陸町教育委員長に大雄寺住職の小嶋孝尋氏(54)を選任した。合併後8年間務めた、歌津石泉の阿部東夫氏が任期満了で退任となった。
◇復興祈念公園(都市公園事業・メモリアルゾーン)事業として、26 年・27 年の合計で5800 万円が交付された。早ければ30 年度ごろの完成を予定している。
◇被災時の電力確保のために、公共施設や学校に太陽光発電を設置。県再生可能エネルギー等事業(グリーンニューディール基金)を100%利用し、2億460 万円で、27 年度完成の戸倉小学校にも設置する。
◆気仙沼市は災害公営住宅の建設が進み、1年後には入居率は36%となり、学校施設の仮設は32%となる。年度内に集約計画を図って行く。

10月の出来事 〜地元報道より〜

◇志津川魚市場、今シーズンのサケの水揚10 分の1に。震災時の23 年は稚魚放流の回帰時となったため。
◆気仙沼市議会、熊谷(雅)議員に飲酒運転疑惑。全会一致で「辞職勧告」を決議可決。
◆気仙沼「旧女子高」の跡地を1月から解体し、災害公営住宅建設へ。
◇伊里前地区の嵩上げが厳しい中で、先行測量が始まる。市街地には三陸道の残土が積まれ、凹凸の土地が広がっている。商店主は早期復興をと求めている。
◇歌津伊里前で「枡沢」「中学校裏」の高台現地説明会が5日開催された。南三陸町の76 区画(9団地)の防集造成は今年度末で3割が完成する。一方で区画が空き再募集も町で力を入れている。
◇南三陸町社会福祉協議会の被災者生活支援センターの主催で、「再会サロン」が開かれた。登米市・仙台市などのみなし仮設や、すでに独自再建した70 名がふるさとに帰り交流会で喜びあった。
◇南三陸町の佐藤町長は、町職員3人と県観光職員2人で台湾を訪問した。震災で多くの支援に対する御礼と、宮城県や南三陸町の観光をアピールした。来年にも台湾からの観光ツアーが来ると話す。
◇10 日に災害公営を738 戸にする見直しを発表した。25 年12 月の770 戸から、26 年8月居住希望世帯が695 戸なった。セーフティネットとして、50 戸余分に整備を考えての発表戸数で、これ以上の削減予定はないと言う。
◇今年度内のボランティアセンターの閉鎖にあたり、継続への声が上がっている。現在も全国から月千人のボランティアが来ている。
◇13 日に竹下復興大臣が来町し被災者との懇談の中で、「一人一人に寄り添って行く」と語った。
◇歌津で震災以後に、ドイツのボン大学の中嶋博士研究員により、館浜の大沢層(約2億4700 万年前)の地層から国内最古の脊椎動物の『ふん化石』が発見されたと発表した。
◆気仙沼市で階上地区に災害公営住宅が長屋と共に戸建て着手。20 日に安全祈願祭の開催予定。
◆気仙沼市赤牛漁港に密漁監視施設が復旧した。集荷場、そして「みんなが集まる場所」として活用をする。
◇南三陸町の八幡川右岸の「震災復興祈念公園」の整備事業は当初24ha を予定していたが、国からは縮小をもとめられ、第10 次復興交付金申請で5,6ha に縮小し、測量・設計費として4千万円を盛り込んだ。今回南三陸町は事業分で約45 億、県事業で約2億を申請した。地権者は整備面積が縮小し、土地買売の資金を充て込む一部に不満の声が上がっている。
◇南三陸町内の家庭ゴミの焼却灰が満杯となり、その受け入れ先は山形県村山市が受け入れる。11 月に町と業務委託者と村山市とで、業務契約を締結へ。
◆気仙沼市の工事入札の不調は減っているものの、1社だけの参加、落札が約半数を占める(上半期落札率84%)
◇南三陸町のホームページで、気象潮位の観測データを公開へ。
◇志津川・歌津の被災地での「嵩上げ商店街再生」に、商工会では出店主らの出資による「まちづくり会社」を設立し、管理運営をする。完成目標は28 年11 月だが、大幅に遅れている。
◆気仙沼市の仮設住宅状況は、26 年9月現在の入居率82%で退去は3年で2000 人。年度内には75%となる見込み。27 年度には50%以下となる。仮設の集約が課題。
◇南三陸町では11 日を「安全・安心の日」と条例を制定し、町あげて防災に取り組む。
◇県漁協の発表によると、アワビ10K 当たり7万2500 円と高値入札。

9月の出来事 〜地元報道より〜

◇南三陸町の戦没者追悼式がベイサイドアリーナを会場に、遺族約150人が集まり恒久平和と復興を誓った。戦没者は合計で848人あり、志津川330人・歌津231人・戸倉161人・入谷126人となっている。
◇JA南三陸本店と志津川支店が、年度内の完成が理事会で承認された。近く着工し被災事務所の復旧がこれで完了する。
◆気仙沼市教育委員会で全国学力調査公表へ。小学6年・中学3年の国語・算数(数学)の学力結果で、県平均を全てで下回った。(中学国語で全国79.4%が79.8%)知識の活用で大きな開きとなった。
◇南三陸町歌津の若手漁業者が、県沿岸の若手漁業者と手を組み「南三陸ブランド」のホタテを大手飲食店居酒屋と直接取り引きで、販路拡大に取り組んでいる。
◇3日戸倉小学校(児童71人)が来年2学期から使用開始を予定し、地域のシンボルにと着工を行った。
◆本吉・気仙沼中学校駅伝大会で、条南中学校が男女アベックで2年連続優勝した。男子2位に松岩中が入り、女子2位に歌津中が入り、3校4チームが県大会に出場する。志津川中は男子が3位に入った。
◇4日ポータルセンターで「みんなの作品展」が開催され、仮設生活で作った手芸や川柳が展示された。
◆気仙沼市の災害援護資金8月末で639件14億9080万円に達した。住宅・車・家財の購入活用にと、生活再建の後押しに役立っている。
住宅全体流出で350万円が借りられる。所得や被災状況により貸付額が異なる。利子は1.5%で保証人を立てると無利子で、償還期間は13年で6年間の据え置きもある。今後、土地造成完了にあたり、更なる希望者も想定される。
◇男子プロバスケットBJリーグの「仙台89ERS」が、今年も南三陸町で公式戦2試合を開催し、1500人を無料で招待する。
◇歌津婦人会は広島市の土砂災害をテレビで見て「つらさがわかる」と住民に声を掛け、今必要な物資という「タオル」を第一便として180枚を送った。
◆気仙沼への被災者ツアーやボランティアの来客数が徐々に減少している。「被災地から復興の観光へ」のPRや、企画力そして地元らしさが不可欠で、ピーク時から半減したこれからが正念場として、観光振興を目指す。
◇フランスパリに東北福幸祭「環」に、気仙沼市・南三陸町の中学校が食や芸能PRで感謝と魅力を伝えた。南三陸町からは戸倉出身の高校生11人が、戸倉地区の伝統芸能「水戸辺行山流鹿子躍」を披露した。
◆小野寺五典衆議院議員(54才)は、1年8ヵ月の防衛大臣の職を終え、党政調会長代理と復興改革副本部長に就任した。
◇震災から3年半が経過する。南三陸町では死者568人、いまだ不明者が246人いる。仮設には町内52団地と登米市6団地に、合わせて1665世帯4791人が暮らしている。
◇9日開催の「9月定例議会」9人が一般質問通告。◇南三陸町は「過疎地域指定」を受け、過疎自立促進計画をまとめ、県の方針の「過疎対策事業債」の発行がみとめられ、元利償還金の7割が補充される。2年間の計画で年間3億円の国の財政支援が受けられる。
復興交付金との財政規模を考慮した額とした。一般財源で不足する事業に支出する。人口減少を踏まえた、振興策を行う。(25年間の人口減少率20.66%と過去3年の財政力指数0.27%が指定の要因)
◆気仙沼市水産加工団地集積地は、30haのかさ上げをしているが、予定の83事業所のうち工場稼働は1割の10社にとどまっている。
◇南三陸町の被災農地の復旧は3割の完了にとどまっている。農地の約1130haが被災し、国の災害査定で720haがみとめられ、30年までに整備する。整備後の耕作再開が課題となっている。
◇志津川市街地災害公営住宅の25年2月の意向調査で681戸で整備計画をしてきた。しかし、独自再建した被災者が取りやめた事もあり、12月の調査で2割減の521戸に縮小した。土地の造成は順調に進み、最大で1年早まる見通しとなった。
◇伊里前地区のかさ上げを、来町した復興庁の長嶋副大臣に佐藤仁町長は要望書を提出した。都市計画地域外でかさ上げの事業メニューはない。現在の地区のかさ上げは三陸道の整備の残土を活用している。
◇9月定例会で「11日を安全安心の日」に、まちづくり条例を制定。本年度は町のごみ収集・焼却処分の委託料事業費として1億390万円に過疎債8230万円を充当する。
◇南三陸町の高齢化率31.2%(26年8月末)で、人口1万4316人で65才以上は4466人が高齢者となった。一人暮らしは11%で100歳以上は5人いた。県内の最高齢は男性が109歳で女性は111歳となっている。
◇南三陸町入谷で「テクテクめぐる縁がわツアー」が、13日〜15日まで開催された。「ひころの里」など入谷6カ所の民家の縁側を活用して、ギャラリーとして芸術作品に触れたり、展示をおこなった。
◆気仙沼市の鹿折と南気仙沼地区に、UR都市機構気仙沼復興支援事業の「エントリー制度」で企業誘致希望が判明した。両地区に5社のスーパーマーケットが進出を希望している。URの仲介で企業進出し「にぎわいづくり」の後押しをする。この地区の3割は被災地に戻らないなかで、地権者との交渉が今後の課題だ。その他の出店希望はコンビニなど25社があると言う。
◇15日未明、大久保の「さかなのみうら」から出火、300平方メートルを全焼した。本浜町の店は大震災で流出し、この場所で鮮魚店の再建を果たした。地域や町民から買い物の場として喜ばれていた。
◇7月21日発生の歌津寄木線の土砂災害の復旧工事に、3千万円が補正計上された。
◇南三陸町は再建で空いた仮設住宅を、一部「定住促進策」として町営住宅に活用する。歌津管の浜の「舘浜仮設住宅」の15戸で、1棟5戸を歌津中近くのゲイトボール敷地に移設する。今後見込まれるIターンやUターンの方々の定住促進の一助となる。
◇南三陸町の「復興公園」の整備が、当初の24haから4分の1の5.6haに縮小し整備する事を議会で報告した。今後も費用対効果の面で、国と交渉・協議も難航を予想するが、町長は粘り強く要請していくという。八幡側右岸を犠牲者の追悼や教訓を伝承する「慰霊の場」を整備する予定だ。また、防災庁舎から志津川駅までの土地に「築山」(海抜20m)を設け、住民・観光客の一次避難所として、1千人を想定していた。整備の縮小にあたり、240平方メートルで1割の120人の避難所の整備となる。
◆気仙沼市の鹿折・南気仙沼の早期工事完了に68億円の増額をUR都市機構が求めている。埋設物撤去や移転費が倍増している事がその要因と話す。
◇南三陸町では、50年以上が経過したり老朽化している橋が8割あり、長寿命化計画を策定する。今後は早期修繕で橋の延命を図っていく。
◇県内一カ所となった南三陸町の「災害ボランティアセンター」は、23年3月26日に開設され26年8月までに13万5千人が訪れた。ピーク時の年6万500人から、昨年は2万4千人と一定の役割を果たしたと、年度内に閉鎖する。
◇南三陸町のクリーンセンター内のゴミ焼却灰の保管場所が年内に満杯となる。受け入れ先を他の自治体に申し入れるも、原発事故の放射能汚染を懸念して難航している。
◇本吉地域復興計画の進捗について、「完了は4%にとどまる」。見えにくい復興事業の進行により、事業も多種多様に及び、住民が復興事業への関心を持ち、復興を監視する必要がある。
◇南三陸町の防災集団移転の第一号の、戸倉地区藤浜団地で、町内第一号となる住宅が完成した。今年度の防集の高台造成は、7割の団地が完成見込みとなっている。
◆気仙沼で「振り込め詐欺未遂」があり、居合わせた人達が機転を利かし、犯罪を未然に防いだ。市内のATMの前で、携帯電話と通帳を持った男性は、電話による巧妙な振り込め詐欺があり、それを見たATM利用者が、不審に思い声を掛けた。電話を代わり犯行グループと話しをして阻止した。気仙沼警察署では、ATMなどで「払い戻し」の不審な行動を見たら、注意してほしいと話す。その他にも電気料金や建設・リフォームでの、電話・訪問者もあり、「自分で決めないで家族と相談して」と呼びかけている。
◇南三陸町の「緊急雇用事業」が、国の基金事業が今年度で終了するため、26年度で打ち切りとなる事を決めた。25年度は1063人の雇用があり、養殖生産に737人で被災者支援センターなどに87人、町の職員補助として65人があった。人件費の合計は16億3900万円余りであった。今後は事業所と協力しながら、雇用創出を図っていくと話す。
◇県漁協は9月29日の生食用カキ出荷を、7〜9割がカキの産卵が終わっていない事を理由に、初出荷を10日間延長する事を決めた。
◇27日の気仙沼・本吉の中学校新人戦において、野球・サッカーなどの多くの選手が必要な種目で、3校合同でチームを編成した。人気のあるスポーツながら、震災による生徒の減少が影響している。各部員は試合ができて嬉しいと話す。
◇南三陸町の被災住民が、登米市に住民票を移した人が1096人にのぼった。宅地造成を待ちきれず、登米市が37件と仙台9件となった。南三陸町で再建意向を決めかねている被災者が690世帯あり、登米市に31世帯で仙台を含めると71世帯が、町外への災害公営住宅の入居を決めている。26年8月末の人口が1万4316人で、被災前と比べ3300人が減少し2割に達している。
◇南三陸町の「敬老会」が24日から開催された。志津川地区のホテル観洋での敬老会には、300名が集まった。久ぶりの再会に会場は笑顔でいっぱいとなった。今年度の77才以上の敬老者は2524人を数え、5人の方が100歳以上となった。
◇南三陸町の波伝谷カキ処理施設が完成した。総工費1億8900万円になり、6分の5の補助金を受けて建設となった。
◆気仙沼市にある県北部船主協会の事務長を、1198万円の業務上横領容疑で逮捕された。余罪総額は1億7千万円となる。
◇志津川市街地の国道45号(2.5K)の災害復旧工事は、水尻川の水尻橋と防潮堤を一体で工事が進み、海抜10mで復旧を目指す。
◇町の意向確認ができていない629世帯に調査を実施し、「迷っている」と98世帯が答えた。被災世帯3400世帯があり、未回答者から537世帯85.4%の回答には、独自再建・災害公営か町外の移転かを、未だにどうするか決めかねている方が多かった。調査結果では「再建済み」が161世帯あり、「再建予定」が277世帯と、7割が戸建や災害公営と、めどを立てていた。
◇南三陸ホテル観洋に、北海道から沖縄まで全国から、「語り部」の仲間が集まった。「全日本語りの祭りin南三陸」が27日開催され、震災の風化が懸念される中、被災の教訓や体験を「語り」の力で全国へ後世へと、語り部を通して伝えていこうと誓った。
◇佐藤町長は震災で台湾より多くの支援を受け、感謝の気持ちを伝えに、そして観光のPRを兼ねて台湾訪問をした。町は観光立町をめざし、海外からの観光客誘致に、県・町内の観光関係者12人が同行した。

8月の出来事 〜地元報道より〜

◇7月31 日特別養護老人ホーム「慈恵園」の落成式が行われた。震災で入所者・職員合わせて49 人が亡くなり悲しみを乗り越えて入谷地区に新施設が完成した。
◇8 月1 日から「入谷・名足災害公営住宅」入居開始。気仙沼・本吉地方第一号となり、入居者からは喜びの声が寄せられた。空室もあり再募集も今後図っていく。
◆8月2日第63 回気仙沼みなとまつり開幕。パレードや、はまらいやで全国に元気を発信。
◆気仙沼市の国保運営一段と厳しく。復興が進む中で高齢者の医療負担が増加し、若者の加入が減少し運営は年々厳しくなっている。
◇総務省県漁協は東日本大震災での漁業無線局を県内12 局から3局へと集約する事を示した。「唐桑局を残して」と漁民は求めているが、北部は志津川でカバーする。
◇佐藤仁町長トップセールスで台湾へ!被災地の風化による観光客の減少がみられる中で、外国人観光客の呼び込みに、標識整備やDVD の作成を行う。被災支援のお礼に台湾を訪問し、観光客の誘致へ町の魅力を発信する。日本への外国からの観光客は10 月で今年1千万人を超えた。その内100 万人が台湾からの観光客で、中国・韓国のアジア圏がそれに続く。
◇南三陸町の間伐材を活用し、NTT ドコモがグッズ販売をしている。今回3回目となるその一部を寄付した。昨年2月2 千万円、9月に413 万円、そして今回820 万円を「CO2 クレジット」を購入し、再生エネルギー事業に役立てられる。
◇戸倉小の建設入札不調。随意契約で業者選定となり、今秋にも着手できる事が可決された。戸倉団地西側で鉄骨2階建て校舎と体育館は木造造りとし、災害時の避難所機能をもたせ、2階は多目的ホールとし住民の交流施設とする。
◆気仙沼市鹿折災害公営住宅が、予想を上回る労務費の高騰により入札不調となる。また入居遅れが心配となっている。
◆気仙沼市は「過疎地域指定」を受け、過疎自立促進計画案の意見を市民から募集する。
◇南三陸町教育事務所管内の小学校研究協議会が開催され、本吉はまなすホールに約1千人が集まった。教育方法やスキルアップについて交流し考え合った。
◇交通事故多発時期を前に、気仙沼・南三陸署初の合同キャンペーンを行った。国道45 号を通行する車に注意を呼び掛けた。
◇南三陸警察署は、7日午前2 時入谷鏡石で縁石に衝突した志津川字小森の建設作業員男性(55 才)を、酒気帯び運転の疑いで逮捕した。
◇南三陸町は市街地再生を具体化するために、第三セクター「まちづくり会社」を設立する。隈氏のグランドデザインを実現するため、民間のアイデアを積極的に取り入れ、事業の展開をしていく。
◇町内の公的施設10 ヶ所に太陽光設備建設を議会で可決した(役場・歌津支所・平成の森・ベイサイドアリーナ・歌津中・戸小など学校施設に)。
◆気仙沼市の7月末現在の人口67865 人(-23 人)、26029 世帯(+17)で、人口減の中で世帯増加が被災自治体にみられる。復興支援の若い人材が市町に住み暮らす状態が見られる。
◇南三陸地区安全運転管理者会が「飲酒運転根絶」の2千人の署名を南三陸署に提出した。①飲んだら乗らない、乗るなら飲まない②飲んだ人に車を貸さない③運転する人に酒を出さない、など。
◇「おらほの町づくり支援」で南三陸町は2次募集をする。町の活性化を図る事業に補助金を支出する。事業内容は4種類あり、30 万~ 100 万円とふるさと納税の1 千万円を資金に充てる。1次募集では、10 団体558 万円が採択されている。
◆気仙沼市は「震災遺構を後世へ」と、鹿折地区に打ち上げられた共徳丸を3D で復活させた。市が映像を制作し公開する。ビジュターセンターと海の市で観光客にリアルに怖さを伝える。
◇歌津「復興夏まつり」が10 日・11 日と開催された。当日は大雨のため会場を歌津中に移し、各種イベントが開催され、漂流のポストも披露された。
◇「みやぎ南三陸海宝弁当 ~ 地元漁師のごっつおう編」として、仙台・東京駅で販売中!志津川の特産品のタコ・銀ザケをふんだんに盛り込み弁当にした。
◇長野県上田市から南三陸町の体育協会・スポーツ少年団への義援金の支援があり、このほど支援金を活用して、野球で交流を深めた。南三陸町からは「伊里前ブルーオーシャンズ」が上田市の子供たちと、野球を通じて親睦を図った。「こんどは南三陸町に来て下さい」と、今後も継続支援交流を上田市と深めていく。
◇〔町民の声〕3年半の仮設生活から、自治会の会長の自己再建や役員改選で受け手がなく、自治会の活動休止や自治会長の不在など、住民の交流やつながりが薄れている。
◇南三陸町「さんさん商店街」で盆踊りが開催され、100 人の輪ができ賑わった。
◇〔町民の声〕さびしい、つらいと仮設での独居の方々が言う。被災者・つなぎ雇用が今年いっぱいとなり、心の痛みの癒えない仮設生活者へ、見守り事業の継続が困難となる今後に、不安を口にする。
◇南三陸町歌津田の浦で、滋賀県の大学生が地域の再生にと、番屋復旧やイベントなどの開催で、地域復活の原動力となり活気を生んでいる。
◇南三陸署の巡査長が、お年寄りに腹話術でユーモアたっぷりに交通指導を、仮設で行っている。
◆昨年3月から「気仙沼ファンクラブ」の会員を募集し、全国47 都道府県から5千人の入会となった。海外からの希望者もあり交流人口の拡大につながっている。市は特典の充実を図り、現在月50 人の入会から、益々の会員増加も求めていく。
◇18 日岩手沖でサンマ船から火災発生。志津川の司厨長が行方不明となっている。
◇志津川自然の家では、海の体験メニューを再開する。観光振興にもつながると町は期待している。
◆気仙沼市立病院は、29 年11 月の開院へのめどが立った。再入札で大成JV が落札となった。
◇全国消防救助大会に志津川消防署チームが出場する。本吉・気仙沼広域消防本部からは19 年ぶりの大会出場となる。
◇南三陸町社会福祉協議会主催の「地域福祉フォーラム」が入谷「いりやど」で開催され、気仙沼・石巻・登米などから90 名の職員が参加した。今後も仮設住宅への継続支援が必要など、多くの被災地の問題について話し合った。
◆気仙沼市立病院は入院患者減少で赤字が膨らんでいる。累積欠損金は56 億3500 万円となり、前年度より5億円が増加している。一般会計より10 億円の繰り入れをしても、単年度での赤字を穴埋めはできなく、健全化検討委員会の立ち上げを進めている。
◇上半期の消防統計で建物火災が倍増している。救急出動は減っているものの、火災による損害額が6倍と膨らんでいる。(気仙沼・本吉消防本部)
◆気仙沼市教育委員会は学校の統合第2段階として、馬籠小を皮切りに地域懇談会を予定する。
◇来春、仙台市で開催される「国連防災会議」に合せ、被災地復興をタブレットを活用した、外国人誘致客ツアーの実証実験をおこなった。
◇国の被災地活用の制策緩和により、町の災害危険区域で買い取った土地と、市街地区画整理事業から外された土地との交換を進めている。
◇フランス、パリで開催される「東北復興祭」に、東日本大震災復興PR イベントとして戸倉中学校出身の高校生11 人が、戸倉地区の伝統芸能「水戸辺行山流鹿子躍」を披露した。
◇25 年度の南三陸町ふるさと納税が497 件2999 万円となった。
◇南三陸町の宅地買い取りが、相続・抵当権などの障害で難航しているものの、住民80.2%の土地買い上げが完了した。(9月15 日現在)
◇秋サケ漁が始まり、河川の稚魚・種卵が不足ならば、県は定置網・刺し網などの海での秋サケ漁の網上げの協力をお願いする。今年は震災時の放流時の回帰の年にあたる。
◇震災遺構の「防災庁舎解体」は、南三陸町佐藤仁町長は変わらず。
◇南米コスタリカからの視察団。今回の大津波は「人ごとではない」と、南三陸町戸倉地区仮設住宅も訪れた。

7月の出来事 〜地元報道より〜

◆気仙沼市大谷「道の駅」販売部門過去最高の売上高。販売実績は1億133 万円となり、前年比150%増となった。
◇サッカー日本代表の長谷部誠主将が、ワールドカップから帰国し手紙で応援した「あさひ幼稚園」に「応援ありがとう」と園児たちに会いに来た。長谷部選手とあさひ幼稚園の交流は、幼稚園建設への1億円の義援金からはじまった。
◇入谷・名足の災害公営8月入居にあたり、予定者によるコミュニティーのルールづくりが始まった。
◇八幡川西岸の土地整備計画の地権者説明会開催。整備用地は当初の24ha から半分以下に縮小、外れた15ha の地権者の土地については半分が買い取り対象外となる予定。
規模縮小で旧役場周辺に祈念公園を整備し、旧志津川駅前には20mの築山を設け町民や観光客の一次避難所とする。
◇歌津のタコ漁の漁船が金華山沖で転覆した。乗組員5人全員は無事だった。
◇介護取得初任者研修、今年も開催され18 人の参加者があり地元の高校生5人も含まれる。通常8〜10 万円の費用がかかるが、町からの支援で1万円で受講できる。マンパワー不足を負う対策でもある。
◇南三陸町の仮設・みなし仮設の入居1年延長に。町には58 ヵ所の仮設に1959 戸4951 人が入居し、みなし仮設は34 戸112 人が住んでいる。
◇町でのイベントに「まちの保健室」開設。被災者の健康や、心のケアの相談にあたっている。
◇防災集団移転の数カ所に、独自再建などにより空き地ができ、参加者を再募集している。歌津7区画、戸倉1区画で公募締切りは7月31 日まで。
◇三陸道の小森~歌津白山間の7.2kの4号トンネル貫通式(21 日)
◇歌津平成の森の人気カフェ「あずまーれ」が仮設生活者の憩いの場に。
 23 年12 月から始まったテント型のカフェ、高齢者の知人も増え1 日50 人の利用があり、住民の交流の語らいの場として利用されている。
◇志津川高校野球部は宮城県大会2回戦で石巻商業に延長10 回サヨナラでおしくも敗れた(8日)
◇歌津中野地区の防集造成地で、10 トン大型トラックがタイヤを焼く車輌火災発生(9日)
◆気仙沼の市税収がアップした。25 年は調定額62 億2200 万円に対し54 億6500 万円の収納があった。24 年度は48 億3100 万円で収納率が3.5 ポイント上がった。市では毎年10 億円前後の滞納の整理が進んでいる。
◇志津川小森地区の「シロサケふ化場」の復旧工事はじまる。サケ県内一の南三陸町の復活へ、水産業の復興を加速する。今年の秋サケは震災年度のサケ稚魚放流の不足から、4割減と関係者は予想している。
◇南三陸警察署は、町内の57 才男性を下着を盗んだとして逮捕した(10 日)
◇南三陸町臨時議会(16 日)。仮設入居者の退室にあたり、エアコンなどの物品を譲与する条例の制定へ。
◇志津川市街地の「う回路」供用開始の7月30日に向け工事急ピッチ。
◆気仙沼市立病院の新設にあたり、2月の入札不調があり、29 年11 月のオープンを目指し、国への増額分の積増しと増額分の起債(借金)で一時的対応をし、15 日の入札に向う。(70 項目の建設費の増額の見直し)
◇南三陸町においても病院入札を8月下旬に予定し、気仙沼菅原市長・石巻市長と共に国への建設費の増額の要望に15 日に厚生大臣に出向く。(来年11 月上旬に開院)
◇志津川病院・総合ケアセンター着工式(14 日)
◇社会教育活動のモラロジー研究所の「東北ブロック感謝の集い」が、南三陸ホテル観洋にて東北6県から220 人が参加し、被災地の復興や課題を考えた。
◇12 日午前5時に福島沖を震源とするマグニチュード6.8 の地震が発生し、沿岸に注意報が発令され、唐桑に10cm の津波を観測した。
◆気仙沼市は復興の進捗状況について「第10 回市震災復興推進会議」で示した。30年度に住まい確保100%と市の自主防災・所得などを復興目標を数値で示した。
◆気仙沼高校野球部、岩ケ崎を5対3でくだし、ベスト16 に。8強をかけて16日石巻商業と対戦。
◇南三陸ホテル観洋で、本吉復興エコツーリズム協議会と減災・環境学習、語り部プログラム実施についての協定を14 日結んだ。
◇歌津長須賀海水浴場の海開き(20 日)を前に、地域住民やボランティアが「子供たちのために」と海岸の清掃をおこなった。
◇南三陸町の第1号となる災害公営住宅の入谷・名足の入居に合せ、17 戸の空き室の再募集をする。
8月1日から募集する(14 日)、8月1日からは入居者が順次入居をする。
◇志津川市街地の土地区画整備事業(60ha)の換地スケジュール示される。7月16 日から8月30 日まで仮換地申し出期間とし、来年1~3月に対象者へ個別説明会をして、3月以降からの仮換地を目標とする。
◆本吉響高校の生徒がフィリピン台風の被災地を訪問した。「同じ被災地だから」と、家庭クラブの部員と他2名の6人がメッセージと元気を届けた。
◇高校就職戦線が9月16 日から始まる。それを前に地元企業の合同面接会が開催された。「復興を手伝いたい」と高校生も、地元での就職を目指す生徒の数も増えている。
◇夏の観光シーズンを前に、要となる南三陸町観光協会会長の空席が2ケ月を迎えようとしている。不適切な経理処理の責任を巡って協会内で対立が続いている為で、南三陸町の観光にイメージの悪化を懸念する。
◆気仙沼市の水産加工業や食品製造業の市の水道量の使用が震災前の5割にとどまり、水産工場などの経済再建の道はまだまだ険しい。
◇東北テコンドー南三陸支部の阿部君(歌津中3年)と阿部君(志津川小6年)の2人が県北の子供として初めて段位を取得した。
◆気仙沼高校野球部5対3で石巻商高に勝ち、27 年ぶりの4強入りとなった。決勝戦をかけて利府高校と対戦する(20 日)
◇天皇皇后両陛下が気仙沼市南三陸町を23 日・24 日と被災地訪問。地元警察・県警などの警備体制の確認が、通過する道路で実施されている。
◆気仙沼高校、夏の夢絶たれる。波に乗れぬまま1対5で利府に敗れる。県代表には利府高校がなる。
◇三陸道の4号トンネルに志津川小と伊里前小の「子供みこし」が貫通のお祝いに華を添えた。
◇天皇皇后両陛下が22 日に南三陸町入り。23日に「さんさん商店街」を訪れ「復興まで頑張って」と被災者を温かく励ました。町舎までの道路には町民が国旗を振り、それに両陛下が優しく笑顔で応えてくれた。
◆気仙沼市小泉地区では、高台移転先へ桃の苗木を植樹した。桃の花で観光名所を目的に、「桃源郷」を目指そうと地区民が汗を流した。
◇歌津寄木で、町道の法面が崩れ町道が通行止めに(21 日)
◇南三陸町の農地の復旧工事は、全体で224haあり25 年度は3割にとどまり、26 年度末まで8割の完了を目指す。町は農機具の貸し出しなどで営農を後押しする。
◇南三陸町水泳記録会(24 日)。14 の大会記録生まれる。
◇志津川湾夏まつり・福興市、26 日開催。テーマは「未来へ〝つなぐ〟夏」。見せろ!「南三陸の心意気」と南三陸町を全国にアピールした。「日本一のマーチングバンド来町」や「夢メッセージ花火」などの催し物で新漁港は賑わった。
◇町内の25 年度の造成完了の5地区の6団地(藤浜・荒砥・平磯・袖浜・港)の防災集団移転の41 戸のうち、半数以上で建設着工となり、9月には町内第1号の完成となる。今後は使用手続きの簡素化を促進し、早期の入居へと進めていく。
◆気仙沼市、東部児童相談所の25 年の児童虐待相談は79 件と震災前の2倍となった。震災での雇用不安やコミュニティーの変化がその要因となっている。
◇「被災地の現状伝えたい」と東京オリンピックに向け、青森―東京間の1000 k マラソンが南三陸町に到着した(28 日)
◇南三陸ホテル観洋屋外プール、南三陸町の子供たちにシーズンの間無料開放。
◇全国パソコン大会で「アビバキッズ志津川教室」が団体で優勝し、個人の部でも2人が優勝した。入力部門で小学1・2年の部では佐藤さん(志津川小2年)が5分間に421 打数で優勝し、小学6年生の部で阿部君(入谷小6年)が808 打数で優勝した。震災があった中で子供たちが練習に励んでの栄誉となった。他の出場した子供たちも優秀な成績をおさめた。(通常の大人でも300 ~500 打数)
◆気仙沼観光受入態勢整備推進協議会では、交流人口の増加へ結束して向うことを誓った。市巡回バスは、25 年度は震災前の水準の2400 人にもどり、徳仙丈山ツツジの観光客も643 人と昨年の5倍となった。

6月の出来事 〜地元報道より〜

◇歌津皿貝の国道45 号で、ボランティアの男性(51 才)が交通事故で死亡。
被災後南三陸町に入り、伊里前地区で商店・子供たちの支援をおこなっていた(5月31日)

◇被災企業の成長戦略を考える「未来創造フォーラム」が開催され、気仙沼市南三陸町の関係者120 人が集まった。

◆心一つに市民運動会(気仙沼市階上)

◇「南三陸おらほの酒づくり」では新米プロジェクトを、戸倉寺浜の休耕田を活用し、地域おこしとして若手が田植えをおこなった。

◇南三陸町25 年度独自支援実施状況がまとまった。利子補給などの交付決定が224 件で登米市などの町外での自主再建などが2割に上った。隣接の登米市には37 世帯となり、50 件余りが新たな生活地を南三陸町の外に選んだ。

◇戸倉の生コンプラント供用開始が2カ月遅れ、6月中旬に。

◇入谷に「いきがいサポートセンター(仮称)」建設へ。高齢者の雇用や交流拠点として建設される。NPO法人の資金の補助6千万円を掛け、入谷地区の建築業者を中心に進められる。

◇入谷で炭焼き小屋の昼火事発生(5日)

◇志高登校坂下に仮設運動場が完成。志津川市街地の区画整備事業の飛島JVが「健康づくりの場として」と3千㎡を整地した。来年から嵩上げが始まるので、今年限りの使用となる。

◇「クマ目撃」。戸倉合羽沢地区内で、国道398 号をクマが横断しているのを新聞配達者が見つけた(7日)

◇気仙沼市5月末の人口と世帯数…

     人口67,889 人(−29 人)

     世帯数25,976(+14)

 南三陸町6月末の人口と世帯数…

     人口14,370 人(−71 人)

     世帯数4,692(−30)

◇入札不調が資材・労働費の高騰があり、その回避へ新方式で効果が上がっている。資材高騰の一部を町が負担する。県の基準に基づく。

◆気仙沼市の新市立病院が29 年11 月開院へ。事業費は35 億円増となり総額245 億円となった。増額分は市の起債で対応する。

◇県内の高齢化率が発表され、南三陸町は30.5%で7番目となった。1 番は七ヶ宿で44.6%、気仙沼市は5 番目で33.1%だった。そして一人暮らしの割合も震災後上昇している。

◇宮城県警柔道・剣道大会で南三陸署は剣道の部で優勝した。職務の合間に町内の中学生への剣道指導もしている。

◇27 年秋の開校を予定する戸倉小学校の建設に15 億円を計上。

◇南三陸町では、災害公営住宅の屋根を民間に貸し出す。太陽光発電を導入し、民間に貸し出すことで、維持費を抑える。入谷・名足・伊里前・戸倉・枡沢の5ヶ所の活用を決定した。

◆気仙沼市の災害公営住宅は合計で2158 戸を予定し、今後最長で1年遅れの住宅もある。予定では、27 年10 月~28 年3月から10 月を入居予定し、最も遅いものでは気仙沼駅前で29 年5月としている。

◇町内の応急仮設2ヶ所14 戸を8月に解体へ。

◇南三陸町まちづくり条例制定へ。毎月11 日を「安全安心の日」に。

◇南三陸町八幡川右岸の復興祈念公園の整備について、規模が大き過ぎるとの国の判断で採択が得られず24ha からの縮小を求められている。縮小なる事で、土地の買い上げから外れる地権者もでてくる。地権者は150 人~ 200 人にのぼる。

◆気仙沼市への復興交付金が示された。水産加工に満額101 億円と向洋高校遺構調査に4千万円が認められたが、防災公園の一部が認められなかった。

◇南三陸町「入谷Yes工房」制作のオクトパス君などのグッズ販売が再なる拡大をしている。商品も30 種品目まで充実し、新ブランド商品「TACORON」が運気アップのグッズとして好評だ。当初3人でスタートしたが、現在は22 人と多くの雇用も生んでいる。

◇南三陸署は住居侵入で町内男性(57 才)を逮捕した。

◇歌津伊里前地区の市街地再生の用地測量調査設計等委託料として、7000 万円を予算措置した。

◆気仙沼市で認知症高齢者が3300 人いて、行方不明者はいない事を市議会の一般質問で当局が公表した。

◇南三陸町で建設予定の災害公営住宅の入居者の4割が65 歳以上だったことが入居意向調査でわかった。介護事業者の入れる「福祉モール」の設置や、高齢者に配慮した災害公営住宅への福祉施設の併設を検討する事とした。

◇町内8地区の入居希望1523 人のうち65 歳以上が551 人で全体の36.2%、志津川市街地地区は364 人で35%を占める。

◇南三陸町で8月30 日の1時30 分から吉川精一さん(元NHKのど自慢司会)の、「吉川精一軒先のど自慢」が福興市場で開催される。

◇7月14 日「(仮)南三陸病院・総合ケアセンター」着工式。現在の病院・役場向いの高台へ整備され、来年秋の完成を予定している。

◇南三陸町職員の戸倉公民館の2人も特殊公務災害に認定される。1 人は地震後に水門の閉鎖を、もう1人は避難所設営の職務にあたっていた。「高い危険性があった」と認定された。

◇南三陸町の意向調査の中で、JR気仙沼線の鉄路再開を望む声が半数を占めた。また、BRTは高齢者の貴重な足と住民は評価している。

◆気仙沼で不動産詐欺未遂発生。「原野が1坪2万円」、被災住民に注意を呼び掛けている。

◇南三陸産材が茨城に!被災地の復興支援として茨城の生協13 万人の「パルシステム茨城」が、日立市内に交流施設「日立運営館」の建設に南三陸産の木材を使用する。6月28 日に関係者が出荷式を行った。

◇南三陸町野球協会が「甲子園目指しがんばって」と志津川高校にボールを寄贈した。

5月の出来事 〜地元報道より〜

◇南三陸町行政区長・連絡員会議で28公共施設の計画を説明。

◆気仙沼市長・水産団体が農水大臣に「ガンバル漁業」延長要望。

◇志津川観光船が復活。袖浜漁港から「第三はまゆり」が運航を開始した(5月3日)

◇南三陸2号・3号トンネルの年内完成 を目指し19日に安全祈願祭。

◇今年も伊里前川の「しろうおまつり」、 おどり食いや吸い物で、南三陸町歌津をアピール。田束山のつつじも満開と共に開催した。

◇気仙沼市・南三陸町「過疎地域に指 定」人口の減少歯止めかからず。

◆雇用・子育て実効性ある対策を。人口が減っているのに世帯数が増加している。(気仙沼)

◆気仙沼市「向洋高校」震災遺構に調査費計上。

◇南三陸町は「緊急物資輸送」で、トラック協会登米本吉と協定締結。

◇南三陸町議会では中断していた「町民懇談会」を後活する。21年10月には、議会改革により22人の定員が16人まで削減された。

◆徳仙丈山のつつじ5月下旬に見ごろ。気仙沼市内側から「徳仙丈つつじバス」運行。

◆植樹祭記念コンサート

 第3回桜植樹祭の「植樹祭記念コンサート」が5月11日(日)ベイサイドアリーナ「交流ホール」で開催された。

 12時からのコンサートは、LOOM NIPPON代表の加賀美さんが挨拶で「南三陸町は2011年世界の地から消えた。一瞬にして消えたとして世界のメディアは一斉に伝えた。災害の希望の動きを考えた時を、思い出したくない。」の言葉は、新鮮なメッセージとして、私たちは心を打たれた。1回目の桜植樹で170本、3回目の今回で851本が植えられた。南三陸町の復興は皆が立ち上がる事という。無名の人たちが多くの人たちを助けた。病院の看護師さん、学校の先生が子どもたちを守った。世界中の人も「人類愛」「兄弟愛」という形で、より南三陸町は勇気の象徴となったと、話した。
 最大の支援者であるフランスのドール社からのメッセージが読まれた。「私たちはずーと続けます、毎年来ます、『ありがとう』係る多くの方々に感謝します」と結んだ。
 地元のコーラス団体の参加があった。「コール潮騒」さんは震災で会員がバラバラとなり、会の洋服も流され一時再開を諦めた時があったが、歌で被災者の皆さんを力づけたいと、再度グリーンのTシャツを新調し活動をスタートした。
 会長の挨拶・司会者の団体紹介の言葉・活動の姿に心を打たれ、後援に町と南三陸森林組合があたり、受け皿問合せ先として入谷地区に新設したアストロ・テックさんが活動を支援した。「5000本」の桜の植樹を続け、10年後20年後に桜の花が溢れる南三陸町になるよう活動して行く。
 今回のコンサートにも有名な音楽家の方々が参加してくれた。その中に清泉女学院高等学校(神奈川県鎌倉)48名や、坂本九氏の長女 大島花子さんが「上を向いて歩こう」など2曲を歌ってくれた。
 コンサート終了後に、南三陸町クリーンセンターの法面と入谷アストロ・テックさんに桜を植樹した。毎年、植樹された苗が花を結び、南三陸町が10年・20年後に桜で満開となり、町民が桜の花びらで包まれる日を夢み、町民皆さんが笑顔に包まれる事を楽しみに、共に頑張りましょうの、メッセージが込められている。

◆『真奈尚子南三陸町コンサート』

◆[戸倉中仮設応援コンサート]
 「あざみの歌」で一曲目から、戸倉仮設の60名余りの観客を魅了した。歌と会話の「真奈尚子南三陸応援コンサート」を、「老人介護施設ハイムメアーズ」に引き続き「戸倉中仮設」で開催し、来場の皆さんは「真奈尚子」の優しさに触れた。
 彼女の環境と苦悩が被災地の皆さんとよく似ている。お寺の娘のとして生まれ、女3人姉妹で、二人の姉を亡くし、17年前に母も亡くした。仮設で集まってくれた母親と同じ年代の女性に、「大変でしたね」「辛かったでしょう」と、互いの苦境に似たものがあり、その気持ちを理解していた。
真奈さんのお母さんの好きだった「ここに幸あり」を、仮設の皆さんと共に最後に歌い、互いに涙が溢れた会場は温かさに包まれた。
 5月で多くのイベントに協力参加がある中、突然の地元支援の方への協力出演に心良く応えてくれた。コール潮騒さんは20名を越える会員ながら、都合の良い10名余りが参加の元、事前の音合わせ打ち合わせなどを行い、コンサート前の10分間で「しあわせ運べるように」と森山直太郎の「桜」の2曲を披露した。阪神淡路大震災で作られた「しあわせ運べるように」を東日本大震災に合わせた歌詞に、震災の南三陸町の悲劇の風化防止を思った。コンサート終了後は、真奈さんとの記念写真や、南三陸町での活動による「歌の力」の素晴らしさを語り合った。

◆ホテル観洋でのコンサート
 18日の真奈尚子コンサートはホテル観洋の「クラブ竜宮」で開催され、シャンソン・タンゴ・歌謡曲の融合した、しっとりとした癒しの溢れる歌に、集まった80名余りの観客が引き込まれていった。
「あなたゆえ」「はなさない」「愛の背中」など、自分が選曲した歌を10分間で一気に歌いあげた。次に竹久夢二生誕120周年記念、松竹映画「およう」の主題歌「離さないで」(よいまち草バージョン)を熱唱した。映画には女優としても出演している。
鮮やかな紫色のドレスに身を包み、「クラブで歌っているよう」と会場の雰囲気を言い、シャンソン歌謡曲的な歌声に観客は釘づけとなった。4曲目を歌い終え時、「NHKのコンサートに立っているようで緊張して、歌詞間違えちゃった。」と、会場の笑いを誘っていた。

◇戸倉小学校の新築に今年夏に工事着工。避難所の機能を備えた学校に整備する。

◇ボランティアセンターがモアイ像を制作し、役場、病院、アリーナなどに寄 贈。地域の活性化や復興の願いを込めて。

◇志津川地区高台移転計画(防集・公営住宅)復興計画を待ち切れず独自再建が進み2割縮小、計画の修正へ。

東 地区▸防集 154戸(46戸減)

     災害公営281戸(89戸減)

中央地区▸防集 135戸(10戸減)

     災害公営147戸(29戸減)

西 地区▸防集 70戸(20戸減)

     災害公営 98戸(37戸減)

◇「がけ地近接等危険住宅移転事業」の申請期限が27年度末に迫っている。

◇南三陸町では3 3 0 0世帯が被災し、意向確認できない世帯が2割の650世帯に上る。

◆気仙沼市被災宅地の6割65haが買い取り終了。

◇藤浜防災集団移転で、第1号の住宅建築始まる。(10区画の内の一区画)

◇チリ地震津波(5月24日)に防災庁舎前で静かに黙祷。

◇志津川中心街デザイン公表。テーマは「海と一体」で「しおさい通り」に商店を集約する。東大建築家の隈研吾氏の町デザインで町開き。

◇南三陸町観光協会総会で、交流促進事業で観光客誘致強化に新事業展開。売上金の一部(約46万)が不足、期限付き職員が4月中旬に返金。

◇志津川市街地高台移転、当初計画より2割減少。

◇入谷51戸・名足38戸の災害公営住宅、8月初旬入居開始でコミュニティ作りへ懇談会。

4月の出来事 〜地元報道より〜

◎ 気仙沼市・南三陸町、国から「過疎地 域」指定

*20日南三陸町入谷桜沢の一戸建て9戸の棟上げ式。3階建集合住宅(42戸)と共に夏に完成予定。

*日本國誠流詩吟会、本吉町大谷「海洋館」で資格取得会。宮城支部の師範の田生國豊(前南三陸町教育長)を偲ぶ吟声朗々と。

*5月から「キラキラうに丼」南三陸町商店街で販売、スタート。

◎「三陸道」南三陸海岸IC(仮称)は28年度開通見込み、復興加速に弾み!

*気仙沼、三陸沿岸の地種ホヤ、3年目を迎え本格収穫に。

*復興特需で求人増加、若い世代の「復興に貢献したい」順調な高卒者地元志向強く。

*「春の叙勲」瑞宝単光章に消防功労で佐藤安正氏70才(戸倉藤浜)旭日双光章に本田剛彦氏71才(本田外科医院院長)町内の健康を支え続けた。

歌で南三陸町の皆さんに楽しい時間を 

 国道4 5 号の大久保「さかなのみうら」さん前で、テントが張られコンサートが開催されていた。野外でのバフォーマンスや歌で会場からは、笑いと笑顔が溢れていた。
この団体は神戸市灘区の「SELFISH」で、「南三陸町応援団」として、2012年・2013年の5月に町内の仮設を廻り、ライブと炊き出しツアーで、南三陸町支援をしていた。そして3回目の今年も応援に来てくれた。13日は「戸中仮設」「歌津平成の森」で開き、14日に志津川に入りさかなのみうらさん前で野外ライブとなった。大久保地区の皆さんも、早くから駐車場前に集まっていた。
 SELUFJSHの皆さんは、地元神戸市で「南三陸町応援団の活動資金にご協力をお願いします!」と、フリーマーケットや出品協力、そして共に活動してくれる仲間と一緒に、「ライブと炊き出しツアー」に参加してもらい、南三陸町を中心に支援・応援をしている。
 一緒に来てくれたミュージシャンの石黒明里さんが、「聞いていって下さい」と声を掛けてくれた。そして活動の事を丁寧に教えてくれた。

ホテル観洋『真奈尚子コンサート』
― 南三陸町コール潮騒と交流 ―
 18日の真奈尚子コンサートはホテル観洋の「クラブ竜宮」で開催され、シャンソン・タンゴ・歌謡曲の融合した、しっとりとした癒しの溢れる歌に、集まった80名余りの観客が引き込まれていった。
「あなたゆえ」「はなさない」「愛の背中」など、自分が選曲した歌を10分間で一気に歌いあげた。次に竹久夢二生誕120周年記念、松竹映画「およう」の主題歌「離さないで」(よいまち草バージョン)を熱唱した。映画には女優としても出演している。鮮やかな紫色のドレスに身を包み、「クラブで歌っているよう」と会場の雰囲気を言い、シャンソン歌謡曲的な歌声に観客は釘づけとなった。
4曲目を歌い終え時、「NHKのコンサートに立っているようで緊張して、歌詞間違えちゃった。」と、会場の笑いを誘っていた。

[ 戸倉中仮設応援コンサート]
 「あざみの歌」で一曲目から、戸倉仮設の60名余りの観客を魅了した。歌と会話の「真奈尚子南三陸応援コンサート」を、「老人介護施設ハイムメアーズ」に引き続き「戸倉中仮設」で開催し、来場の皆さんは「真奈尚子」の優しさに触れた。
 彼女の環境と苦悩が被災地の皆さんとよく似ている。お寺の娘のとして生まれ、姉妹は女3人で、二人の姉を亡くし、17年前に母も亡くした。仮設で集まってくれた母親と同じ年代の女性に、「大変でしたね」「辛かったでしょう」と、互いの苦境に似たものがあり、その気持ちを理解していた。真奈さんのお母さんの好きだった「ここに幸あり」を、仮設の皆さんと共に最後に歌い、互いに涙が溢れた会場は温かさに包まれた。

第11回宮城県テコンドー選手権大会
日時 4月27日(日)
会場 仙台市茂庭台市民センター体育館
 南三陸町テコンドー協会は沿岸部唯一の練習所で今大会にも代表選手6名が出場キョルギ(組手)プムセ(型)の部で大活躍、南三陸町の名声を高めてまいりました。
 特にキョルギの試合は2分間2Rで1試合4分闘うきびしい試合でしたが、高度な技を幾度となく繰り出し大健闘致し今後の活躍に大きな期待が持てました。結果は下記のとおりです。
キョルギ(組手)女子小学3・4年 準優勝 近 藤  恋(伊里前小3年)
        女子小学5・6年 準優勝 阿 部 若 菜(志津川小6年)
        女子小学5・6年 第3位 近 藤  月(伊里前小6年)
プムセ(型)  中学高校一般混合 準優勝 阿 部裕貴人(歌津中3年)

1月の出来事 〜地元報道より〜

◆気仙沼市長は医療費減免を再開検討へ
 対象者の被災程度や所得を考慮し、国保財源の補填と医療費減免を要望。
◆利府町NPO法人が浜再生へ
 NPO法人「利府の社」は利府町での水産加工活動の中で、障害者就労支援としてワカメの処理作業で雇用を生み、新しい支援で浜の復活へと挑戦している。
◆南三陸町仕事始め6日
 「町の復興事業は日本や世界の歴史に名を残す」と300人の職員に挨拶した。
◆志中で「志教育支援事業」の実施発表会(1月22日)
 教育関係者、一般600名が来場した。志小の児童4人が夢作文を発表した。
◆気仙沼市に県議団と3回目の調査
 職員不足の中で26年度には293人が必要と報告、防潮堤問題や、人口減対策も議論された。
◆南三陸復興タコの会、5点セットで「合格祈願グッズ」発表
◆宮城沿岸部の27小中学校、震災を知る教師がいなくなる?
 3年目を迎え、教師の疲労蓄積もある。4分の3の異動となる見込み。
◆五日町の「三浦魚店」さんが南三陸町
  志津川産の魚を仮設生活者へ車で販売 被災し登米市での生活の中、二人三脚で魚屋を再開した。仮設の人たちに志津川のタコ・サケや地物の魚を販売し好評である。 市場へ仮設へと25㎞を往復する。漁協関係者に仲買再開を進められたと言う。小さな販売車で知人を回る事から始まり、同郷の市場関係者も喜んでいる。(南方仮設でご主人がさばいた魚を、奥さんが仮設で生活する。南三陸町の人たちへの笑顔の姿を見ました)
◆宮城県の中学生が不登校全国最多に!
 早期発見・早期対応を進め、震災被害の大きかった地域生きる、加配職員やカウンセラーを配置し、心のケアに配慮をしている。
◆阪神大震災の「1.17震災祈コンサート」に南三陸シンガーズ参加
 震災に対する多くの支援に対し、復興の下支えをいただいた。市民500人と南三陸町のグループ15名が中断で参加した。「歌の力」が二つの被災地をつないだ。
◆被災地の人口流出止まらず
 岩手県大槌町は現在1万1900人余りで、被災前より22%が減少した。流出は10代後半から30代前半が多い。流出歯止めに復興定住促進に重点を置き、IターンやUターンによる人口増加も図っていく。(南三陸町は昨年11月末で14683人で被災前より約20%減少している)
◆公立南三陸診療所に「レディース外来」1月10日から開設。
 「被災地の女性を支えたい」と青森県出身の中村医師が、月の第2・第4金曜日午前10時~午後3時まで診察をする。医師は気仙沼の老人施設に勤務している。(志津川病院には1999年から産婦人科医が退職して以来婦人科がない。)


三陸新報 戦後70年



千葉賢一作品集「遺稿集発刊に寄せて」



河北新報で千葉総合印刷取締役社長 千葉賢二郎 掲載される


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