南三陸町志津川マイタウン誌「千葉総合印刷」 南三陸町マイタウン情報「志津川広報センター」

南三陸マイタウン情報

2012年11月の出来事 〜地元報道より〜

◆払川ダム試験湛水始まる

 南三陸町歌津、伊里前川の治水・利水を目的に建設が進められていた払川ダムの本体工事がほぼ完了し、11月1日から試験湛水が始まった。ダム湖の名称は公募によって「田束湖」と命名され、この日、現地で行われた式典で関係者らが湛水開始を祝った。

◆希望の道スピード着工

 三陸道歌津−本吉間が11月3日に着工された。震災後の新規事業化区画の中では初めての工事着手となり、事業化から一年以内での異例の速さとなった。

◆外国人生徒と交流

 南三陸町立志津川中学校で11月5日、東京都港区の西町インターナショナルスクールとの交流会が開かれた。

◆志津川小で植樹

 南三陸町立志津川小学校の児童たちが11月7日、豊臣秀吉が花見を楽しんだとされる京都府・醍醐寺のシダレザクラを組織培養した苗木を敷地内に植樹した。

◆26年夏まで完成

 南三陸町役場で11月9日、東日本大震災対策特別委員会が開かれ、町当局は整備が先行している入谷桜沢、名足両地区の災害公営住宅の基本計画を示した。25年2月には造成工事に着手し、26年夏に完成する予定となっている。

◆活動成果を発表

 南三陸町歌津公民館のカルチャー教室受講者による作品のミニ展示会が、歌津コミュニティ図書館「魚竜」で開かれた。三原色画や手芸品など各教室受講者による労作や町文化協会会員の生け花も展示され、来場者の目を楽しませていた。

◆埼玉縣信用金庫から義援金

 埼玉県熊本市の埼玉縣信用金庫が11月9日、気仙沼市と南三陸町にそれぞれ50万円の義援金を贈った。被災地支援として企画した復興応援ツアーの参加者が寄せた善意で、9月から29回にわたり旅行が組まれ約2000人が足を運んで募金した。

◆新成人に着物贈る

 南三陸町入谷公民館で11月10、11の両日、新成人にプレゼントする着物の展示説明会が開かれた。

◆飲酒運転根絶に向けて呼び掛け

 南三陸署などによる飲酒運転根絶キャンペーンが11月16日夜に南三陸町内で行われ、関係者らが飲食店を訪問し、飲酒運転の根絶に協力を呼び掛けた。

◆五十鈴神社に記念碑

 南三陸町戸倉宇津野にある五十鈴神社に、地元の折立契約講によって東日本大震災記念碑が建立された。記念碑は、高さ1.2㍍、幅1.8㍍で、後世の人たちに向け、地震が発生したらこの記念碑よりも高い場所に逃げるように−とのメッセージが刻まれている。

◆ギンザケをおにぎりに

 志津川湾内のいけすで育てられたギンザケ「銀乃すけ」を使ったおにぎりが、大手コンビニチェーン店ローソンで販売される。被災した生産者、加工業者らを支援する取り組みで、売り上げの一部は高校、大学進学を支援するための奨学金基金に寄付される。

◆かわいらしく「火の用心」

 南三陸消防署は、志津川保育所の子どもたちがかわいらしい歌や踊りなどで「火の用心」を呼び掛ける15分ほどのDVDを作成し仮設住宅に配布している。
 震災前までは同保育所の子どもたちが商店や工場に出向き、拍子木を鳴らして防火を呼び掛けていたが、震災で商店が激減したためビデオレターという形で防火を呼び掛けている。

◆間伐材を使い ペレット製造

 間伐材など未利用の木材で製造されたペレットを新たなエネルギーとして使う実証調査事業が、南三陸町で行われている。町クリーンセンター内に設置されたペレット製造器で、林地残材や製材所で出る端材を小粒の燃料に加工し、町内のモニターが購入し利用している。

◆元気に少年少女ビニールバレー

 南三陸町少年少女ビニールバレーボール大会が11月17日、ベイサイドアリーナで開かれた。今年で7回目になる大会で、町内の子どもたちが盛んな声援を受けながら白熱した試合を展開した。

◆医師不足で運営困難を懸念

 南三陸町病院建設基本計画策定委員会が11月21日夜、町役場で開かれ、公立志津川病院の再建に向けた町当局への提案について協議した。
 医師確保のため、将来的に石巻赤十字病院と連携すべき—との意見が多く出された。

◆待望のアワビ開口

 南三陸町歌津で11月22日、震災後初となるアワビの開口が行われた。石浜漁港では。まだ暗いうちから小舟が沖に飛び出して漁場に陣取り、6時の漁開始と同時に漁師たちが勢いよく竿をしならせていた。

◆歌津で地域講演会

 南三陸町のすばらしい歌津をつくる協議会と介護福祉団体ひなたぼっこによる地域講演会が28日、平成の森で開かれた。医師で作家の鎌田實さんが健康に生きる秘訣について講演し、「特に被災地は過緊張の状態が続いている」とし、「ぬるめの風呂につかることが効果的」とアドバイスした

◆みなし仮設入居者が交流会

 南三陸町被災者生活支援センターは、登米市のみなし仮設住宅で暮らす町民を対象にした交流会「南三陸再会サロン」を始めた。
 町内外の仮設住宅団地では入居者同士の交流や生活不活発病予防などを目的とした「お茶っこ会」が開かれてきたが、みなし仮設住宅は点在しており、拠点もない事から交流会はほとんど実施されていなかった。