2012年12月の出来事 〜地元報道より〜
◆立命館大職員が卓球教室
卓球の強豪、立命館大学の職員による卓球教室が12月1日、ベイサイドアリーナで開かれた。2回目の開催となったこの日は、地元の小、中、高校生約60人が参加。上達のコツを教えてもらい、熱心に取り組んでいた。
◆まちづくりフォーラム開かれる
公益財団法人さわやか福祉財団による復興まちづくりフォーラムが12月2日、南三陸町のベイサイドアリーナで開かれ、誰もが安心して暮らせる町の実現について考えた。
◆震災越え芸能発表会
南三陸町ベイサイドアリーナで12月2日、子供たちの郷土芸能発表会が開かれた。町内6団体に所属する幼稚園児から中学生までが出演。多くの保護者らが見守る中、よさこいや、地域に古くから伝わる踊り、打ちばやしなどを元気良く披露した。
◆南三陸町の公式ブログがスタート
南三陸町は、公式ブログ「南三陸なう〜南三陸の〝いま〟を伝える・記録する〜」を立ち上げた。
町の広報やホームページとは違った視点で町内の話題や復興の様子を写真と文章で発信していく。
◆女性たちがリース作り
南三陸町の歌津コミュニティー図書館「魚竜」で12月6日、町内の女性たちがリース作りを楽しんだ。作業はドーナツ型をしたスポンジ状の断熱材に、箸を使って4㌢四方の布を押し込んでいくもので、さまざまな色の布をちりばめたり、一色に統一したりと思い思いの作品に仕上げていた。
◆アサヒグループから寄付金
大手飲料メーカーのアサヒグループホールディングスは12月6日、南三陸町に寄付金300万円を贈った。今後、さんさん商店街隣に建設される体験学習の拠点施設「ポータルセンター」の備品などに充てられる。
◆生ごみを有効活用
家庭から出た生ごみなどを液肥とバイオガスに再利用する試験的な取り組みが南三陸町で始まった。液肥は冬季に貯めておき、春に水田や畑などにまく。バイオガスは本来、発電に使われるが、今回は試験のため、その場で燃焼して本格実施に向けたデータ収集などに使われる。
◆南三陸町で移動動物園
南三陸町立志津川小学校の敷地内にある「みんなの児童館」に12月8日、移動動物園が開設された。児童館前には柵が設置され、子供たちはその中に放されたウサギやモルモットなどを抱っこしたり、ポニーの乗馬体験も楽しんだ。
◆三陸道 早期開通を要望
気仙沼市や南三陸町などが、東北地方整備局と仙台河川国道事務所に、三陸道の早期開通を要望した。両市町の首長、議長など約30人がシンボルの黄色いネッカチーフを付けて参加。要望書には、「命の道」の役割も持つ三陸道に対する地域住民の期待の声を添付した。
◆節目の1周年祝う
南三陸町歌津、伊里前福幸商店街で12月9日、オープン1周年記念イベントが開かれ、節目を祝うとともに一日も早い本復旧を願った。
◆原子力対策編を策定
南三陸町議会の12月定例会、行政報告の中で佐藤仁町長は、町の一部が女川原発から30㌔圏内に入ることから、24年度内に地域防災計画の原子力災害対策編を
◆「げんきまる」売り上げ金寄贈
加美町の農業者が12月10日、米の新品種「げんきまる」の売り上げの一部を寄付金として南三陸町社会福祉協議会に贈った。町社協では、仮設住宅の街路灯整備に充てることにしている。
◆県職員招き勉強会
南三陸町で、町民らによる河川堤防と防潮堤に関する勉強会が開かれている。12月14日夜には県の担当職員を招き、伊里前漁港の防潮堤について意見交換した。8.7㍍になる防潮堤の機能や構造などについて理解を深めているが、整備には否定的な意見も多く上がった。
◆志津川トンネルで見学会
南三陸町入谷、三陸道「登米志津川道路」の志津川トンネル東工区で12月16日、見学会が開かれた。約50人の地元民が参加し、内部を見て回りながら工事内容や進ちょく状況などに理解を深めた。
◆手薄の排水路など捜索
南三陸町と南三陸署による行方不明者の捜索が12月21日、志津川汐見町地内で行われた。この日は町危機管理課、総務課の職員6人、署員6人をはじめ、ボランティアも参加しがれきを撤去しながら丹念に探した。
◆復興へ走り出す
JR気仙沼線の柳津−気仙沼間で、12月22日からBRTの本格運行が始まった。上下線は13本増便され、日中は約30分に1本のペースとなる。南三陸さんさん商店街前に移設された志津川駅では鉄道切符の販売も開始された。
◆24年産米前年上回る
JA南三陸管内の24年産米の集荷量が、前年を約12㌧上回る806㌧となった。予定数量も15%上回り、昨年品不足だったブランド米「南三陸米」の目標集荷数、5000袋も達成された。
◆公立志津川病院 基本構想・計画固まる
被災した公立志津川病院の再建について議論してきた南三陸町病院建設基本計画策定委員会が、12月26日夜に開かれた会議で終了し、新病院の基本構想・基本計画を固めた。
新病院は沼田地内に建設され、免震構造3階建て、延べ床面積7200平方㍍を予定。駐車場は約200台分とし、バスロータリーも設ける。診療科は従来通りの9科が維持され、一般病床40床、療養病床は50床となる。年度内に業者を選定するスケジュールを示し、27年4月の開院を目指している。
◆進ちょく状況示す
南三陸町震災復興計画策定会議が12月26日、町役場で開かれ、復興計画の事業進ちょく状況について「おおむね計画通り」とした。今度の被災集落跡地利用についても、再生基本計画を策定する考えを示した。
◆ウジエスーパー 店舗再会足止め
震災前から南三陸町に店舗を構えていたウジエスーパーが、志津川地区で再開を計画している。
従来より規模を拡大し、100円ショップやドラッグストアなどとの複合施設として新たなスタートを切りたい考えだが、23年10月に町側に計画を説明して以来、進展していない。
高台移転が予定されている地区を結ぶ連絡道がウジエの計画する場所の一部と重なっていることや、各道路などのかさ上げ高が未定などといった課題があり、遠藤副町長は「現段階では検討課題がある。調整が必要だ」と話している。
◆志津川湾おすばで福興市
南三陸町で12月29日、「志津川湾おすばで福興市」が開かれた。年末恒例のイベント「おすばで祭り」と、毎月開かれている福興市との合同開催で、町内外の約30店舗が魚介類をはじめ、農産物、菓子などを販売した。