南三陸町志津川マイタウン誌「千葉総合印刷」 南三陸町マイタウン情報「志津川広報センター」

南三陸マイタウン情報

2013年02月の出来事 〜地元報道より〜

◆仮設庁舎で業務開始

 南三陸消防署歌津所の仮庁舎が平成の森に完成し、2月1日から本格運用を始めた。南三陸消防署の仮設庁舎は4月からの運用が予定されている。

◆NTTドコモと契約締結

 南三陸町は2月1日、NTTドコモと森林保全に関する基本契約書を結んだ。町有林のCO2吸収量クレジットを町がNTTに販売し、それを資金に森林整備を実施。NTT側もこの森林から出た間伐材で商品を作製、販売するなどして町の森林保全活動を支援する。

◆コアラ館供用開始

 南三陸町のベイサイドアリーナ隣に建設されたオーストラリア友好学習館(コアラ館)が2月1日、オープンした。この日は、あさひ幼稚園の園児が招待され、コアラ館にある窯で焼いたピザが振る舞われたほか、豪州の食肉団体から贈られた牛のマスコットがプレゼントされた。

◆南三陸町で綱引き大会

 南三陸町ジュニア綱引き大会が2月3日、ベイサイドアリーナで開かれた。小学4〜6年生で編成された男女混合チームを対象に毎年開かれており、今年は8回目となる。参加した町内の小学生たちが、応援に駆け付けた多くの保護者からの声援を受けながら熱戦を繰り広げた。結果は以下の通り。
 ①入谷ドリームファイターズ②NTRドルフィンズ(名足小)③志小ARAKISファイターズ◇敢闘賞-戸倉GT5 入小シャーク10

◆住宅跡地の買い取り始まる

 南三陸町で2月5日から被災した住宅用地の売買契約会がはじまった。この日、町役場で開かれた契約会には、買い取りを希望する町民らが訪れ、契約書にサインするなどした。初日に契約を済ませたのは4件で、土地の所有権が町に移った段階で代金が振り込まれる。

◆観光看板 中学生がデザイン

 南三陸町は町境に設置していた観光看板を、復興支援への感謝や復興への意気込みなどを伝える内容へとリニューアルさせた。
 デザインは、設置された3カ所の地元中学校の3年生が担当し、タコやツツジ、虹などの図柄が描かれているほか、「復興へ全力で頑張る」「新しい町で会いましょう」「たくさんのご支援どうもありがとう」などのメッセージも掲載している。

◆介護保険料値上げへ

 南三陸町で65歳以上の介護保険料が新年度から値上げせざるを得ない状況になっている。介護サービス利用の増加に伴う給付費の伸びが主な要因で、試算では1.5倍の値上げになる見込み。町では負担軽減策を検討しており、なるべく上げ幅を抑えたいとしている。

◆白熱したラリー展開

 南三陸町卓球選手権大会が2月10日、ベイサイドアリーナで開かれた。今回で8回目になる大会には小学生から一般までの選手、約100人が出場。各部門に分かれてトーナメント戦などで優勝をめざし熱戦を繰り広げた。

透析部門設置へ陳情書を提出

◆透析部門設置して

 南三陸町の人口透析患者が、今後再建される公立志津川病院への透析部門設置を求めている。町外の病院に通院している透析患者の中には片道1〜2時間かかる人もおり、体への大きな負担となっている。2月12日には町、町議会に対して1022人分の署名とともに、新病院に透析部門の設置を求める陳情書を提出した。

◆震災文集 体験、支援感謝つづる

 南三陸町のすばらしい歌津をつくる協議会が、東日本大震災の作文集「未来への遺言」を発刊した。児童・生徒、地区民らが震災の体験談やまちづくりへの思いなどをつづっている。

◆入谷地区で造成に着手

 南三陸町入谷桜沢地内で2月14日、災害公営住宅の造成工事が着手された。気仙沼・本吉地方で災害公営住宅の着手は初めてで、今夏までに造成が終り、来夏から入居が開始される予定。
 26日には戸倉藤浜地区の防集地区の防災集団移転工事も造成工事ははじまる。

◆透析設計に盛り込む

 南三陸町議会の東日本大震災対策特別委員会が2月15日、町役場で開かれ、病院建設基本計画の素案などについて質疑を交わした。
 この中で佐藤仁町長は人工透析のスペースを今後行われる設計に盛り込む考えを示した。ただ、今のところ医師確保の見込みはなく、新病院で透析治療が行われるかは不透明な状況となっている。

◆国土政策フォーラム 復興防災道筋探る

 国土交通省の南三陸町主催の国土政策フォーラムが2月14日、南三陸ホテル観洋で開かれた。約320人が来場し、地震学者の講演や、大学、県、災害を経験した町の首長らのパネルディスカッションを通し防災、安心安全なまちづくりについて考えた。

◆人手確保 厳しい現実

 南三陸合同企業説明会が2月17日、南三陸プラザで開かれ、町内に再建した39の企業、事業所が参加し事業概要などの説明に当たった。
 会場では各企業、事業所がブースを設けて個別面談を実施したが、訪れた求職者はわずか28人。人材確保が難しい状況をうかがわせた。説明会は今後も断続的な開催を検討していくという。

◆2カ所目造成着手

 南三陸町歌津北の沢地内で、2月20日から災害公営住宅の造成工事が始まった。14戸ずつの集合住宅2棟と、木造一戸建て5戸が計画されており、集会所や広場なども設けられる。
 この日は現場で安全祈願祭が行われ、関係者が玉ぐしをささげ、くわ入れなどを行い工事の安全と一日も早い完成を願った。

◆南三陸消防の林野防火標語

 南三陸消防署が中学生を対象に募集した林野火災防火標語の入賞者が決まった。町内3中学校から339点の応募があり、最優秀賞には歌津中1年の髙橋孝平さんの作品「うっかりで森林資源が灰と化す」が選ばれた。同消防署では、入賞作品を看板やスクールバスの車体に掲示するなどし、火災予防の啓発に活用していく。

◆チリ島からモアイ像

 震災前、志津川の松原公園には、チリから友好の証しとして贈られた高さ約3㍍のモアイ像があった。しかし、震災の津波で倒壊し、現在は頭部のみが志津川高校に設置されている。
 昨年3月末に来町したチリのピニェラ大統領が新しいモアイ像寄贈の申し入れがあり、モアイプロジェクト実行委員会によって準備が進められていた。
 モアイ像は今年1月に横浜港に到着。3月に東京、5月に大阪で展示された後、南三陸町に到着する。

◆仮設商店街1周年

 南三陸町志津川御前下の南三陸さんさん商店街でオープン1周年記念イベントが開かれた。各店舗のセールやステージイベントもあり、歌津出身の歌手まきのめぐみさんを皮切りに、志津川出身の歌手MikBabyさん、南方仮設住宅入居などが出演した。

藤浜防集着工式

◆防集造成工事始まる

 南三陸町戸倉藤浜地内で2月26日、防災集団移転促進事業(防集)の造営工事が始まった。年内に造成が終り、来年1月からは住宅が建設可能になる予定だ。この日は着工式が行われ、関係者によるくわ入れの後、佐藤町長の号令によって造成を開始した。戸倉中学校の生徒らによる長清水鳥囃子も披露され、着工を祝った。

◆「春つげ丼」お披露目会

 南三陸町キラキラ丼シリーズの「春つげ丼」が3月から販売されるにあたり、2月26日に南三陸さんさん商店街でお披露目会が開かれた。仙台圏からの試食モニターツアー客も参加し、各店の新作を味わった。

◆語ライザー112人の研修が終了

 南三陸消防署が本年度初めて実施した防災語(かた)ライザー制度は、2月24日の研修会で活動が終了した。
 この日、町役場で行われた研修会と閉講式に約50人が参加。避難所運営をまかされた−との想定で出された課題について議論した。
 今後、災害発生時に地域のリーダーとして活動することが期待される。