南三陸町志津川マイタウン誌「千葉総合印刷」 南三陸町マイタウン情報「志津川広報センター」

南三陸マイタウン情報

2013年11月の出来事 〜地元報道より〜

防災庁舎慰霊祭

◆解体を前に町が慰霊祭

 南三陸町職員など43人が死亡・行方不明となった防災対策庁舎で11月2日に町主催の慰霊祭が営まれた。遺族、町職員ら約330人が参列。全員で黙とうを捧げた後、佐藤仁町長が式辞を述べた。この後、参列者らが祭壇に献花し、犠牲者の冥福を祈った。

◆3年ぶりの町民文化祭

 南三陸町の町民文化祭が11月3日、ベイサイドアリーナで開かれた。震災後は休止となっていたため、3年ぶりの開催となった今回は、舞台部門に20団体2個人が参加。久しぶりのステージを楽しみながら練習、稽古の成果を発表した。

◆名足、伊里前小でお別れ会

 南三陸町立名足小学校の児童が元の校舎へ戻るのを前に、併設されていた伊里前小で11月5日にお別れ会が開かれた。
 進行役は両校児童会が務め、学年ごとに用意したメッセージカードの交換や両校校歌の披露、ゲームなどで遊び、楽しい思い出をつくった。最後は両校応援団の掛け声で児童たちが手拍子をしながらエールを送り合い、中学校での再開を誓った。

◆交流の場リニューアル

 南三陸町の平成の森に設置され、仮設住宅入居者らの交流の場になっている「カフェ・あづまーれ」がリニューアルされた。11月3日には新装オープンセレモニーが行われ、関係者が祝合い、さっそく新しくなったカフェでお茶やコーヒーを飲みながら世間話に花を咲かせた。

◆交通死亡事故ゼロ1年達成

 11月1日に交通死亡事故ゼロ1年を達成した南三陸町で、6日に県警本部長の祝詞贈呈式が行われた。町役場で祝詞を受け取った佐藤仁町長は、復興工事関係者にも声掛けし、死亡事故ゼロを伸ばしたいと語った。

◆段ボールで町づくり

 南三陸町のベイサイドアリーナで、豪州の演劇集団ポリグロット・シアターによるイベントが行われた。参加した子供たちは、山積みとなった3千個の段ボールに大はしゃぎで、重ねたり並べたりして「私たちの町」を作った。

◆心一つに合唱、演奏披露

 南三陸町小中学校音楽祭が11月7日、志津川のベイサイドアリーナで開かれた。町内5小学校、3中学校から児童・生徒約400人が参加し、心一つに練習の成果を披露した。

新井田遺跡の広い平場

◆防火キャラバン出発

 南三陸町のベイサイドアリーナ前で11月8日、秋季火災予防運動防火キャラバン出発式が行われた。参加した町や南三陸消防署、町消防団など関係機関・団体が期間中の無火災を誓った。あさひ幼稚園児の鼓笛隊による演奏も披露された。

◆ワカメ種はさみ体験

 南三陸町の友好町・山形県庄内町の住民が10月9日、歌津地区を訪れ、伊里前漁港で養殖ワカメの種はさみ作業を体験した。
 漁業体験交流として15年ほど前から行われており、この日は来町した約80人が地元漁業者からアドバイスを受けながら作業に挑戦した。

◆懸命に手掛かり探る

 東日本大震災の月命日に当たる12月11日、戸倉地区の折立川で南三陸署と南三陸町による合同の行方不明者捜索が行われた。この日は手掛かりとなるものは発見できなかったが、同署は今後も月命日やその前後の日に捜索を行う考えだ。

◆三笠宮彬子さまが視察

 11月12日、南三陸町に三笠宮彬子さまが訪問された。沼田仮設住宅団地集会所に訪れた彬子さまは、集まった住民と気さくにあいさつを交わされ、高台移転まで2、3年かかるとの説明に「大変ですね。それまで頑張ってください」と励まされたという。この後、南三陸診療所と高台移転の造成地も視察された。

土器や古銭に興味深々

◆観光特区申請に向けて

 南三陸町は、本年度内の観光特区申請に向けて準備を進めている。11月13日に開かれた産業振興審議会では計画の素案が示された。区域は国道沿いの低地部に町内全域で点在させる形で指定する予定で、税制優遇を受けられる区域に観光、商業を中心とした業種を集積させ、交流人口の拡大につなげたい考えだ。

◆フィリピンへ支援物資送る

 南三陸町は、台風30号で甚大な被害を受けたフィリピンに支援物資を送る。町も復興途上だが数多くの善意に助けられた経緯から、「苦しさが分かる自分たちの責務」として支援を決定した。
 支援物資は大震災以降に町が受け入れた備蓄品から町民が今すぐ必要としないものを選び、ほかにカップラーメン5000食を購入して送る。

福興市会場と駐車場は来場者でいっぱい

◆楽しくビニールバレー大会

 南三陸町少年少女ビニールバレーボール大会が11月16日ベイサイドアリーナで開かれた。今年で8回目の開催で、少年の部に9チーム、少女の部に8チームの小学生4年生以上で編成した計17チームが出場し、多くの保護者らの声援を受けながら熱戦を繰り広げた。

◆回収ごみが1・7㌧

 南三陸町公衆衛生組合連合会は11月17日、町内全域で不法投棄されたごみの清掃活動に汗を流した。参加したのは行政区ごとに設けられている衛生組合の組合長75人。町内各地区で特にごみの多い道路沿いなどを清掃した。集められたごみは合わせて1・7㌧にもなり、そのうち古タイヤが1・1㌧を占めた。

◆地域の交通対策に尽力

 南三陸地区安全運転管理者会がこのほど、交通安全功労団体として県知事表彰を受けた。
 同地区安管は約90の民間事業所や公的機関で組織されている。震災直後には会員事務所が率先して国道398号などで重機を使ってがれき撤去を行い、復興事業の本格化に伴い増加した大型車両には県内で先駆けて黄色い旗を車両に取り付けて安全運転を促す運動を実施するなど、活動が高く評価された。

◆いきいき発表会

 南三陸町包括支援センター主催の「いきいき発表会」が11月19日、南三陸ホテル観洋で開かれた。南三陸町出身の南方仮設住宅入居者で組織する「南方団地高齢者クラブ」が生活不活発病予防のために行っている活動を紹介。健康づくりの大切さを訴えた。

戸倉中最後の文化祭

◆志高生が450万円寄付

 志津川高校情報ビジネス科の生徒たちが、モアイグッズの売上金など450万円を南三陸町に寄付した。生徒たちは22年度から地域活性化と防災意識の向上を目的に「モアイ化計画」を開始しており、モアイグッズの製作・販売などを行ってきた。寄付の目標は800万円としており、今後も全国に発信しながらグッズ販売を継続していく考えだ。

◆移転必要の仮設店舗も

 南三陸町志津川地区の八幡川堤防、国道398号、同45号の災害復旧事業説明会が、11月28日に町役場で開かれ住民ら約40人が出席した。事業によって仮設店舗の移設などを余儀なくされる住民もおり、県は個別相談にも応じていく考えを示した。