2013年08月の出来事 〜地元報道より〜
◆交流と体験の拠点が開所
南三陸町志津川御前下地内に「南三陸ポータルセンター」がオープンした。この日落成したアムウェイハウスは3部屋に仕切れる大ホールやキッチン、ウッドデッキなどがあり、今後は語り部や体験プログラム、教育旅行の受け入れなどに使用するほか、町内外の団体に有料で貸し出しする。
◆農地の再生作業始まる
南三陸町志津川保呂毛地内の耕作放棄地で、気仙沼市の団体による農地の再生作業が始まった。
放棄された旧水田を畑として整備し、農園としてよみがえらせる試みで、今後は徐々に活動場所を広げ、希望者への貸し出しや観光・体験農園として活用していく計画だ。
◆てん店マップ作成
南三陸町内に点在する店舗を集めた「南三陸てん店マップ2013」が出来上がった。観光関係事業所で組織する町地域観光復興グループによる企画で、主に仮設商店街に属さないで個々に営業している店を掲載している。
◆飲酒運転根絶へ
南三陸地区安全運転管理者会は8月8日、町内の加入事業所から集めた飲酒運転根絶に向けた署名簿、1736人分を南三陸署に提出した。同署では「取締りを強化するとともに、根絶に向け、危険性などを今後も訴えていく」と話している。
◆『疲れたら休憩を』 安全運転呼び掛け
南三陸町交通安全対策協議会と南三陸署は8月9日、国道45号黒崎パーキングで街頭キャンペーンを行い、ドライバーに安全運転を呼び掛けた。
町内では、復興事業関係の車のほか、県外からの観光客などで交通量が増加しており、参加者は「疲れたら休憩してください」と声を掛けながら、啓発グッズなどを手渡し、事故防止を促していた。
◆米国学生らとお茶の飲み場
南三陸町入谷林際地内に、米国マサチューセッツ工科大学などの教授、学生らによって屋外の「お茶飲み場」が作られた。
地域の人たちが散歩などでよく通る道のかたわらにあり、地元ではお年寄りたちが集う憩いの場として活用していく考え。「りんりんポポロ」と名付けられ、日米の国際交流にもひと役買っている。
◆漂流ポスト古里へ帰る 歌津夏まつり
震災の津波で流され、沖縄県西表島に漂着した南三陸町歌津の郵便ポストが8月11日、2年5ヵ月ぶりに古里に帰ってきた。
この日、伊里前福幸商店街で行われた「歌津復興夏まつり」の席上で日本郵便から町にポストが寄贈された。
「ポストくんおかえりコンサート」も開かれ、ポストの里帰りに協力があった沖縄の人気バンド「BEGIN」や、歌津出身の歌手・まきのめぐみさんら出演者が祭りを盛り上げた。
◆一緒の輪になって 大盆踊り大会
南三陸町さんさん商店街で8月14日夕、「大(メガ)盆踊り大会」が開かれた。
南三陸ふっこう青年会による企画。月遅れ盆とあって観光客や帰省客も見られ、地元住民と一緒に輪になって踊りを楽しんでいた。
◆水面の明かりに手を合わせ
南三陸町志津川の荒戸漁港で8月16日夜、先祖や震災犠牲者らを供養する灯篭流しが行われた。
全慶寺護持会が主催し、震災前から続けている慣例行事で、水面に浮かぶ柔らかな明かりに住民たちが手を合わせた。
◆なくそう大型車両事故
南三陸町でダンプやトラックなど工事関係車両が増える中、がれき運搬車輌のドライバーなどを対象にした交通安全講習会が8月19日、入谷公民館で開かれた。
がれき処理に当たるJV(共同企業体)の運転手約20人が運転適性検査器を使って危険認知、判断、操作の欠点を判定するなどした。
◆あきれる不法投棄
南三陸町公衆衛生組合連合会が8月18日、志津川磯の沢地内の県道沿いで不法投棄されたごみの撤去作業に汗を流した。
連合会役員11人と町環境対策課職員3人が実施。冷蔵庫やブラウン管テレビ、洗濯機といった大型の家電製品のほか、タイヤや空き缶、ペットボトルなどが崖下一面に捨てられている場所もあり、中には、この2〜3週間に捨てられたとみられる洗濯機も見つかった。ごみは合わせて690㌔ほど集まりクリーンセンターで分別された。
連合会の阿部会長は「捨てたごみは自分たちの海、川を汚すことにもなることを知ってほしい」と話している。
◆水戸辺鹿子躍へ支援金
大震災の被害を受けながらも活発に活動している南三陸町戸倉の行山流水戸辺鹿子躍が、公益財団法人東日本鉄道文化財団から支援金を受けることになった。
300年以上前に創作されたという水戸辺鹿子躍は、震災被害を受けるも奇跡的に流された衣装や太鼓などの一部が見つかり、復活。昨年度は米メジャーリーグの試合会場で踊りを披露するなど、初の海外公演も行った。
◆志津川小 児童が木工作品づくり
清水建設の東京木工場による木工教室が8月22日、南三陸町立志津川小学校で開かれた。
木のぬくもりを感じてもらおう−と昨年に続き2度目の開催となり、児童たちが巣箱や本立てなどの木工作品づくりに挑戦した。
◆南三陸町で戦没者追悼式
南三陸町戦没者追悼式が8月24日、ベイサイドアリーナで営まれた。約140人が参列し、太平洋戦争や日清戦争などで犠牲となった848柱の冥福を祈るとともに、恒久平和と一日も早い震災復興を誓った。
◆新山千春さんが読み聞かせ
JXグループの復興支援ボランティア活動が8月26日、南三陸町立志津川保育所で行われ、子供たちがタレントの新山千春さんによる読み聞かせとミニ縁日を楽しんだ。
◆戸倉中の校名削除へ
南三陸町教育委員会の定例会が8月27日、町役場で開かれた。この中で町立学校の設置に関する条例の一部改正議案が決定され、戸倉中学校の志津川中学校への統合にあたり、条例に記載されている戸倉中学校の校名を削除することと、伊里前小学校に併設されている名足小学校の住所を元の場所へと戻すことが決められた。