南三陸町志津川マイタウン誌「千葉総合印刷」 南三陸町マイタウン情報「志津川広報センター」

南三陸マイタウン情報

2013年07月の出来事 〜地元報道より〜

志津川漁港

◆ミズダコ漁が本格化

 南三陸町の志津川魚市場で、ミズダコの水揚げが本格化してきた。今シーズンに操業する船は震災前の9割ほどまで回復しており、7月3日には33隻が9㌧を水揚げして構内を活気づかせた。

◆厄介者で新商品を

 南三陸町で、町生活研究グループ連絡協議会の有志で組織する「ぬくもり工房」が、海藻のアカモクを原料にしたメニュー、加工品を開発しようという取り組みを行っている。
 三陸沿岸では食用としてはなじみが薄く、漁船のスクリューに絡まることもあって厄介者として扱われている海藻だが、健康に良い成分が含まれており、新たな食材として活用が期待される。

◆まきで炊き出し

 南三陸町立歌津中学校で7月5日、全校生徒131人による火おこし、炊き出し訓練が行われた。
 全校生徒で組織する少年防火クラブの活動で、ライフラインが途絶えたことを想定し、まきを使ってご飯を炊き、みそ汁を作って試食した。

◆派遣職員に志津川産タコ

 南三陸町災害ボランティアセンターなどが10日、町への派遣職員に志津川産タコなどを食材にした昼食を振る舞った。復興業務に当たる派遣職員に感謝の気持ちを表そう—と企画され、集まった職員たちは「うまい」「カキをもう1個」などと話しながら味わっていた。

◆歌津で不明者捜索

 南三陸署は8月11日、歌津館浜の海岸で行方不明者の捜索活動を行った。この日は、和歌山県警からの出向者を加えた5人が活動し、消波ブロックの隙間から布を引き上げたり、打ち上げられた漁具をどかしてみたりして丹念に手掛かりを探した。手掛かりなどは見つからなかったが、「これからも捜索活動は続けていく」としている。

◆津波観測システム復旧へ

 南三陸町は、震災で壊滅した潮位観測システムの復旧を始める。3漁港内に1基ずつ設置される潮位計とともに海の様子を確認するカメラも整備され、町役場で避難広報などに活用する。

◆復興支援パソコン教室

 南三陸町の志津川中学校グラウンド仮設住宅集会所で13日、復興支援パソコン教室が開かれた。昨年秋に引き続いての開催で、入居者が基本を学び、スキルアップを目指した。

◆被災地の現状など学ぶ

 県教委による「みやぎ高校生ボランティアリーダー育成研修会」が8月13、14日の両日、南三陸町志津川自然の家などで開かれた。参加した高校生たちがリーダーとしてボランティア活動を広げる役割を担ってもうことを狙いにしており、2回目の今回は県内7校の生徒24人が参加。被災地の現状、支援活動の意義について学んだ。

◆保護者へ安全に 志津川中で引き渡し訓練

 南三陸町志津川中学校で16日、地震、津波の発生によって学校にとどまっている生徒を保護者へ引き渡す訓練が行われた。車で来校する保護者がほとんどで、混乱しないよう教員が誘導していた。防災主任の教諭は「学校は避難所になる安全な場所。慌てずに迎えに来てほしい」と話している。

◆介護職員 人材確保が大きな課題

 南三陸町の介護職員初任者研修が町保健センターで始まった。高齢者介護に携わる職員養成を目的に、震災前から開催している講座だが、なり手不足が深刻化する中、受講者は定員の4分の1ほどにとどまっている。町では資格取得にかかる費用負担を減らし、土・日曜日に開催するなど受講しやすい環境をつくって人材確保に取り組んでいる。

◆被害木で「とんぼ」

 南三陸町志津川の一般社団法人「ネットワークPLUS」が、震災被害木で製作した野球グラウンド整地用具「とんぼ」を、被災地の子供たちへ贈る取り組みを始めた。8月20日には志津川中学校野球部と志津川野球クラブスポーツ少年団に合せて10本が寄贈された。

◆震災学び全国へ発信

 南三陸町で全国子ども会連合会による「3.11の経験から学ぶ体験交流会」が、8月22日から4泊5日の日程で開かれた。参加したのは1都3県から集まった小学6年から高校3年生の14人。歌津平成の森を拠点に地元民との交流の中で防災やまちづくりなどについて学んだ。

◆復興まちづくり着工式 高台造成本格化

復興まちづくり着工式

 南三陸町志津川市街地で計画されている主要な復興まちづくり事業の開始を告げる着工式が7月25日、沼田地内で行われた。
 式には町をはじめ、国、県、志津川市街地の各整備事業の業務委託を受ける都市再生機構、地権者など約150人が参加。谷公一復興副大臣が祝辞を述べた後、くわ入れ、重機による切り土掘削などが行われた。
 造成は新病院などが建設される志津川東地区東工区から始まり、高台移転先となる中央・西地区の整備、旧市街地の土地区画整理事業などが順次着工されていく予定となっている。

◆デザイナーとブランド小物制作

 南三陸町の仮設住宅で暮らす女性たちがファッションデザイナーの芦田多恵さんとともにブランドの小物を制作、販売するプロジェクトが始まった。被災地を売りにせず「高品質の商品」として売り込んでいく考え。早ければ今秋から発売される予定だ。

◆志津川湾夏祭り

 南三陸町志津川湾夏祭り福興市が7月27日、南三陸さんさん商店街特設会場で開かれた。あいにくの雨模様で花火は延期されたが、悪天候を吹き飛ばそうと出店者の威勢の良い声が飛び交った。
 特設ステージでは、行山流水戸辺鹿子躍が勇壮な踊りを披露し、民謡やロックライブなどが続いた。復活したトコヤッサイコンテストでは3団体が出場し、軽快な音楽に合わせて元気いっぱいの踊りを繰り広げていた。

◆安倍首相 南三陸町を視察

 安倍晋三首相が7月29日、南三陸町入りし、復興状況を視察した。首相になってからは初めての訪問で、復旧復興の進ちょく状況を見るとともに、仮設入居者や被災した商店主らを励ました。

◆復興まちづくり説明会 配置図示す

 南三陸町の志津川市街地復興まちづくり説明会が、7月31日から始まった。初日はベイサイドアリーナで開かれ、町民約120人が出席。町が高台3地区の宅地や公共施設の配置など、市街地の将来図を示した。