南三陸町志津川マイタウン誌「千葉総合印刷」 南三陸町マイタウン情報「志津川広報センター」

南三陸マイタウン情報

2013年06月の出来事 〜地元報道より〜

◆折り鶴たき鎮魂

 南三陸町歌津伊里前地内の国道45号沿いに飾られていた折り鶴のおたき上げが6月1日、伊里前復興商店街で行われた。
 折り鶴はボランティアと地元民で組織する歌津応援倶楽部が取り組んできた「日本全国の折り鶴プロジェクト」で製作された物で、海外からも届けられ、最終的には約15万羽になった。
 この日、のり面から撤去された折り鶴は同商店街に集められ、住民らが点火。震災犠牲者の鎮魂と早期復興を願った。

周囲にロープが張られた防災庁舎

◆鉄骨落下の恐れ 安全対策実施

 南三陸町の防災対策庁舎に6月3日、柵が設けられ、人が近づき過ぎないようロープを巡らし立ち入り禁止処置がとられた。
 庁舎は観光客らが連日訪れ、玄関付近に設けられた祭壇で手を合わせている。鉄骨が垂れ下がっている箇所も見られたため、けがをしないように安全対策が施された。祭壇は柵の外へと移動した。

◆春季消防演習

 南三陸消防団の春季消防演習が6月2日、志津川小学校で行われた。
 団員、南三陸消防署員など会わせて約400人が参加し、辞令交付や永年勤続表彰などの伝達のほか、佐藤町長や山内団長(消防団)が団員の服装などを見て回る通常点検が行われた。

◆ふるさと学習会 6年ぶりに再会

 南三陸町教育委員会は、町内5小学校の6年生を対象にした「ふるさと学習会」を6年ぶりに再会させた。参加者の減少などにより19年を最後に開かれていなかった。6月4日には児童110人がバスで町内を回り町の歴史や復興の様子なに理解を深めた。

◆地元食材で商品開発

 本吉農業改良センターによる農産加工講座が6月7日から南三陸町の入谷公民館で始まった。講師に商品開発コーディネイター・五日市知香さんを招き〝売れる商品〟について学びながら地元食材を使った加工品の開発を目指している。

◆自転車マナー守って

 南三陸署管内で、県警の自転車安全利用指導員の活動がスタートした。この事業は震災後に増加した自転車利用者のマナー順守を啓発するのが目的で、指導員に委嘱された4人が主要交差点でプラカードを掲げながらの見回りや、仮設住宅などを巡回しての事故防止啓発活動を行う。

◆新たな生コン工場完成

 南三陸町歌津長柴地内に気仙沼地区生コンクリート協同組合の出資で新たな生コンクリート製造工場が建設された。復興事業による生コン不足を解消するためで、今後も2〜3基建設する予定という。6月12日には現地で安全祈願祭と竣工式が行われ、国、県、町、組合関係者ら約50人が出席した。

◆有志で防犯パト隊

 南三陸町戸倉地区防犯パトロール隊が結成された。南三陸地区防犯協会戸倉支部が震災の影響で活動を休止せざるを得なくなったため、自分たちで地域の安全を守ろう—と有志29人によって立ち上げた。7月から青色回転灯装着車両(青パト)を使い地区内を巡回するほか、子供たちの通学、下校を見守ったり、交通事故の抑止効果を狙い国道を走ったりする。

◆学生が子供支援イベント

 東北学生震災復興支援団体「All for Tohoku」によるイベント「みんなdeつくる みんなのあそびばin南三陸」が6月15日、南三陸町立伊里前小学校で開かれた。この日は小学生23人が参加し、保護者、学生たちと一緒にフットサルや大縄跳びなどを楽しんだ。

◆全仮設団地で訓練

 南三陸消防署は本年度、町内すべての仮設住宅団地で火災発生時に備えた訓練を行う。4月末に戸倉中学校仮設で行ったのに続き、6月16日には西戸仮設で実施。入居者ら約20人が参加しバケツリレーや水消火器での初期消火訓練などを行って万一に備えた。

◆入谷打ち囃子練習開始

 南三陸町立入谷小学校で地域に古くから伝わる「入谷打ち囃子」の練習が6月20日から始まった。
 入谷打ち囃子は江戸中期から約250年以上に渡り地域に伝わっており、初めて参加した4年生は、上級生のアドバイスを受けながら真剣な表情で取り組んでいた。

◆若手が洪水に備える

 南三陸消防署の水防訓練が6月24日、ベイサイドアリーナ敷地内で行われた。この日は1,2年目の若手消防士5人が参加し、洪水による土手決壊の想定で、「土のうの積み上げ」「木流し」「シート張り」を行い、洪水災害への対処法を確認した。

◆安全走行など指導

 志津川高校のバイク通学生を対象にした実技講習会が6月25日、南三陸町志津川の旧小森講習所で開かれた。バイク通学生71人が参加し、署員、町交通指導隊などから安全運転について指導を受けた。

◆読み聞かせ再開

 南三陸町図書館で6月25日、絵本や紙芝居を読んで聞かせる「おはなしでてこい」が開かれた。今回は3組の親子が参加し、子供たちはかわいらしい動物の絵や情感たっぷりの昔話に聞き入っていた。

◆温かみのある繭細工

 7月7日の「七夕」を前に、南三陸町入谷のYes工房で「たなばたたま」が製作されている。織姫とひこ星が天の川で出会う場面が表現され、手作りで温かみのある作品になっている。